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結論から。修復歴ありのND5ロードスターを買って、一切後悔していません。2026年3月29日に1号機が全損しました。そこから2か月で、2号機の購入・整備・サーキット走行まで駆け抜けています。
その過程は22本の記事に残しました。この記事では、そのうち主要な18本を4つのフェーズに分けて振り返ります。同じ車種を乗り継ぐDIY派としての、正直な総括です。

この記事でわかること
- 修復歴ありのND5ロードスター2号機を選んだ3つの理由
- 全損から購入・整備・サーキット走行までの22記事総括
- 1号機から移した60万円分のパーツ内訳
- 2026年4月時点のND5中古相場の傾向と選び方
- いま振り返って、やり直したいこと
先に結論|2か月で起きたことを、数字で並べます
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 1号機の全損 | 2026年3月29日 |
| 契約の決断 | 4月2日(4日後) |
| 納車 | 4月18日(20日後) |
| 車両 | 令和5年式・実走行11,000km・修復歴あり |
| 移植したパーツ | 60万円分以上 |
| 書いた記事 | 22本(うち主要18本を本記事で総括) |
| 目標イベント | 6月6日 大阪舞洲ジムカーナ |
✅ 全損から納車まで、20日です。新車を注文していたら、この日程はあり得ませんでした。
結論|修復歴ありのND5ロードスター購入に後悔なし
2号機を選んで正解でした。しかも理由は、はっきり3つあります。
理由①|結果的にコストが安かった
まず令和5年式・実走行11,000kmの中古車を選びました。ただし修復歴ありという条件です。そのぶん価格は、同年式の修復歴なし車両より大幅に安く済みました。
懸念は「助手席側フロントアッパーアーム付け根のひずみ」でした。しかしアライメント調整で、問題なく走れる状態です。つまり価格が安い分だけ、得をした結果になります。

1号機から移した、60万円分の中身
ここが、この選択のいちばん大きな根拠です。中身はすでに持っていました。
| 区分 | 移植したもの |
|---|---|
| 足回り | TEIN MONO SPORT |
| ブレーキ | ディクセルES |
| ホイール | ENKEI RPF1RS(3セット) |
| タイヤ | 各種3セット |
| コックピット | BRIDEフルバケ・MOMOステアリング |
| 電装 | SHORAIバッテリー |
| 安全装備 | CUSCOロールケージ |
| 駆動 | 機械式LSD |
| 排気 | BE FREEマフラー |
✅ 車体だけを買い替えた、という感覚に近いです。だから実質的な総コストは、新車をはるかに下回りました。
足回りは、この1台で性格が決まります。減衰を自分で追い込める車高調があるかどうか。ここが分かれ目でした。
✅ ブレーキは、サーキットに行くなら純正では足りません。ディクセルESは、ダストと初期制動のバランスが取れています。
理由②|納車が早く、6/6舞ジムに間に合った
事故が3月29日、納車が4月18日。つまりリードタイムは、わずか20日でした。
もし新車を注文していたら、6月6日の大阪舞洲ジムカーナには間に合いません。しかも予算的にも、新車は厳しい状況でした。つまり中古車だからこそ、目標のイベントに間に合ったのです。

🔴 20日で動けたのは、保険が先に片付いたからです
ここはあまり語られない部分です。次の車を探す前に、保険の処理があります。
全損の場合、車両保険の金額で次の予算が決まります。しかも金額が確定するまでは、契約に踏み切れません。つまり保険の進み方が、そのままリードタイムになるわけです。
⚠️ 車両保険の有無、レッカー距離、代車の日数。ここを知らないまま走っている人が、けっこう多いところです。
✅ 更新のタイミングで、中身ごと見比べておくと安心できます。
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理由③|2026年4月時点でND5の中古相場は高騰している
まずカーセンサーで、全年式を調査しました。その結果、令和5年式が最もコスパが高いと判断しています。詳細データはND5ロードスター中古車の相場調査記事にまとめました。
ND5の中古相場は全体的に割高です。ただし修復歴ありに絞ると、価格は一段下がります。そこでSグレードを選び、パーツ60万円分の換装で仕上げる。この方針なら、総コストは修復歴なしより安くなります。
どうせサーキットを走る、多少の傷は気にしない。だからこの方針なら、100点の判断でした。
ND5中古相場 簡易まとめ(2026年4月・カーセンサー調査)
購入前にカーセンサーで実施した、全年式調査の概要です。
| 年式 | 特徴 | コスパ評価 |
|---|---|---|
| 2015〜2018年式(初期型) | 安価だが走行距離多め。部品の消耗リスクあり | △ |
| 2019〜2021年式(中期型) | 価格・走行距離のバランス良好。人気で台数も多い | ○ |
| 2022〜2023年式(後期型) | 低走行で状態良好。修復歴ありなら値落ち大 | ◎(修復歴ありなら) |
※修復歴ありに絞ると、2023年式は状態が良く低走行の個体が多くなります。最もコスパが高い狙い目です。
買う前に、いまの愛車の値段を知っておく
ただし私の場合は全損なので、下取りがありません。しかし乗り換えなら、話が変わります。
⚠️ 販売店の下取り額は、買う車の値引きと混ざります。だから分けて考えないと、比較ができません。
✅ 先に査定額だけ取っておくと、予算の上限がはっきりします。そのうえで中古車を探すほうが、判断が速くなります。
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22記事の振り返り|購入決断フェーズ
ND5 新車vs中古 どっちが得か
まず検討したのが「新車か中古か」という問いでした。結論はシンプルで、納期優先なら中古一択です。新車の納期では6/6舞ジムに間に合いません。詳細は新車vs中古の徹底比較記事で解説しています。
全損からの再起|19日間の全記録
動きは早かったと思います。まず事故が3月29日の深夜、契約決断が4月2日。つまりわずか4日です。遠隔45分の状態確認で、販売店との信頼関係を築いています。記録は全損からの再起・19日間の全記録にあります。
ND5中古相場と探し方 2026
まず修復歴ありに絞り、10数台へ確認メールを送りました。その過程で、ND5の中古相場は全体的に割高だと痛感しています。それでも修復歴ありは、合理的な選択肢です。とくにサーキットユーザーには、答えになり得ます。
22記事の振り返り|納車前・手待ち時間の活用
契約から納車までの手待ち時間は、徹底的に活用しました。結果的に、これが大きな差になっています。
RPF1RS 全損事故後の状態確認
まず1号機から外したRPF1RSの状態を確認しました。すると手組みの過程で、2本の問題点が出てきます。納車前に外段取りができたおかげで、2号機の初期整備はスムーズに進みました。詳細はRPF1RS状態確認の記事にまとめています。
✅ 手組みができると、ショップの予約待ちが消えます。この待ち時間に動けたのは、道具を持っていたからです。
タイヤ手組みと屋外保管
予備のタイヤ・ホイール・ラック・カバーがあって、本当に良かった。備えあれば憂いなしです。これは1号機時代から積み上げてきた「資産」でした。実践記録はタイヤ手組みと屋外保管の記事をご覧ください。
⚠️ タイヤを3セット持つなら、置き場所が先に問題になります。直置きは、接地面だけが変形します。
✅ そして屋外なら、紫外線対策が要ります。カバーの有無で、ゴムの寿命が変わります。
機械式LSD WAY変更への挑戦
そこで手待ち時間を使いました。CUSCO type-RSの、1.5WAY→2WAY化です。新しい挑戦ができたのは、この待ち時間があったから。つまり「どうせ待つなら学ぶ」という姿勢こそ、DIY派の強みでした。作業記録はLSD WAY変更の記事にあります。
🔴 LSD本体を分解するなら、固定する台が要ります。手で押さえながらの作業は、まず無理です。
ENKEI RPF1RS新品購入
そこで楽天マラソンを活用しました。ロストしたRPF1RS(1本のみ)を、最安で購入しています。待ち時間・タイミング・コスト削減の三拍子が揃った買い物です。1号機と同じ仕様に揃えられたのも、同じ車種を乗り継ぐメリットでした。

✅ RPF1RSは、15インチで5.4kgでした。純正の6.9kgより、1本あたり1.5kg軽い計算です。4本で6kgのバネ下軽量化になります。
22記事の振り返り|納車後・初期整備フェーズ
2号機納車日記|名古屋まで新幹線で取りに行く
初めての遠出での車両引き取りでした。店舗での雑談、そして帰路300kmで感じた2号機の感触。つまりすべてが勉強になっています。
ただし正直なところ、店舗での現車確認では見落としが多くありました。初心者が短時間ですべてを把握するのは難しい。その実感は納車日記に正直に書いています。
⚠️ 修復歴あり車両の現車確認は、短時間では見落としが多くなります。できれば整備士に同行してもらってください。難しければ、時間をかけて複数箇所を確認します。

✅ そして外観の次に見るべきは、エラー履歴です。過去に消された記録が残っていることがあります。現車確認に1つ持っていくなら、これでした。
⚠️ 本体だけでは動きません。スマホに「Car Scanner」などのアプリが要ります。購入前に、自分の端末のOSに対応しているか確認してください。
足回り・ブレーキ全交換(4/19作業記録)
実車に触れて、初めてわかることが多くありました。まずTEIN MONO SPORTとディクセルESを移植します。その過程で、2号機の足回りの状態が克明に見えました。作業の全記録は足回り・ブレーキ全交換の記事にあります。

🔴 足回りのボルトは、勘で締めてはいけません。規定トルクを外すと、走行中に緩むか、ねじ山を潰します。
ホイールベース差の測定とDIYアライメント
アッパーアーム付け根がひずんでいても、車はちゃんと走ります。ただしアライメント調整が前提です。この事実を、実測で学びました。つまり「修復歴あり=走れない」ではないことを、数値で証明できたわけです。測定方法はホイールベース差測定の記事で解説しています。
✅ 左右差は0.06°まで詰めました。この精度は、ゲージがないと出せません。
エンジン内部確認|外観の錆に反して中身は新車並み
そして足回りだけでなく、エンジン関係も確認しました。スロットルバルブとプラグは、新車並みの状態です。錆だらけの外観からの、嬉しい裏切りでした。修復歴あり車両でも、中身がちゃんとしている部分は多くあります。詳細はエンジン内部確認の記事をご覧ください。
✅ プラグは、状態を見る窓でもあります。抜いたついでに新品へ替えておくと、判断の基準が作れます。
KSROM ECUチューン投入|レブリミット8,000rpm達成
1号機で実施済みの作業だったため、2号機への投入はスムーズでした。コックピット完成への最後のピースが埋まっています。作業内容はKSROM ECUチューンの記事にまとめました。

⚠️ 回転を上げたら、見る数字も増えます。水温と油温を把握しないまま回すのは、危険です。
完全リフレッシュ|機械式LSD搭載+油脂類全交換6時間
実際、1号機での作業実績があるため手際よく進みました。DIY派が同じ車種を乗り継ぐメリットを、最も強く感じた瞬間です。
作業中に、デフへ蜘蛛の巣が張っているのを発見しました。2号機がどんな時間を過ごしてきたのか、体感で伝わってきます。全記録は完全リフレッシュの記事にあります。

⚠️ 機械式LSDに、純正のデフオイルは使えません。専用の油脂でないと、チャタリングが出ます。
22記事の振り返り|サーキット準備・走行フェーズ
内装軽量化+ロールケージ装着|セントラル初走行の全準備
ここも1号機での経験があるため、手際は文句なしでした。しかも内装を剥がす過程で、新車のにおいを感じています。走行11,000kmの車両が大切に扱われてきた証拠でした。準備の全容は内装軽量化+ロールケージ装着の記事で公開しています。
✅ この作業で、56,549gを削りました。数字にすると、56kg以上です。
🔴 ケージだけ入れても、身体は止まりません。4点ハーネスとセットで初めて機能します。
2号機シェイクダウン|ABS死亡でも1分35秒27
しっかり整備していても、修復歴あり車両には想定外の問題が潜みます。実際、ABSエラーが発生して正常なアタックができませんでした。それでも1分35秒27。むしろ、2号機の底力を感じた走行です。詳細はシェイクダウンの記事にあります。
🔴 この1分35秒27は、封印された数字です。バックストレート後の右コーナーだけ、毎周踏めませんでした。
✅ タイヤはシバ R31 200Rの2部山でした。しかもエラーがなければ、1分33秒前後は出ています。つまり1コーナーを捨てるだけで、2秒以上を失います。
ABSエラー原因究明|自分の力では限界を感じた
自分の力ではどうしようもない。つまり、限界を切実に感じた記録です。普段から倹約に生きているからこそ、必要なときは他者に頼るべきだと学びました。
このトラブルがなければ、厚見自動車さんとの深い関係は生まれていません。まさに失敗は成功の元でした。経緯はABSエラー原因究明の記事をご覧ください。
舞ジム準備|シバR31 200Rでコスパ最強タイヤを投入
そこで205/50R15のシバR31 200Rを選定しました。狙いは、R3クラスの自己ベスト更新です。準備の詳細は舞ジム準備の記事にあります。タイヤ選びの根拠はサーキットタイヤ比較記事にまとめました。
✅ 実測重量は8.6kgでした。国産最高峰のA052が8.5kgなので、その差は0.1kgです。価格は大きく違います。
ABSエラーはSASモジュールの角度が原因だった
周囲全員が「足回りが原因」と考えていました。しかし厚見自動車さんは違いました。真っ先に、別の可能性から潰してくれたのです。本物の整備士のあるべき姿を見た瞬間でした。
おかげで、目標の6/6舞洲ジムカーナに間に合いました。解決までの記録はABSエラー解決の記事にあります。

🔴 いま振り返って、やり直したいこと
後悔はありません。ただし、反省は2つあります。
反省①|現車確認を、45分で終わらせたこと
まず遠隔での状態確認は45分でした。結果は問題なし。ところが納車後、見落としがいくつも出てきます。
⚠️ 45分では、下回りまで見られません。とくに修復歴ありなら、時間をかける価値があります。
反省②|軽量化で、外してはいけない金具を外したこと
これがいちばん高くつきました。ABSエラーの犯人は、自分だったのです。
軽量化のとき、SASモジュールの固定金具を撤去しました。しかも適当な位置に、付け直しています。その結果、30°傾いた状態で固定されていました。
🔴 数十gの金具のために、1か月を失いました。判断基準は「角度や位置に意味があるか」です。板ものは外してよく、センサーの台座は外してはいけません。
同じ車種を乗り継ぐDIY派に伝えたいこと
一連の経験を通じて、同じ車種を乗り継ぐメリットを強く感じました。ポイントは3つです。
| メリット | 具体的に何が起きるか |
|---|---|
| 段取りが速い | すべての作業が「初めて」ではなく「復習」になる |
| パーツを流用できる | 60万円分をゼロから買い直さずに済む |
| 状態を比較できる | 1号機との違いで、異常を早期に発見できる |
1つ目は、作業の段取りです。1号機で積んだ経験が、そのまま活きます。足回り交換もLSD組み込みも、すべて復習になりました。
2つ目は、パーツの流用です。実績があるため、アライメント数値も迷わずに済みます。
✅ とくに移して良かったのは、フルバケでした。身体が止まると、ステアリングを握る力が操作だけに使えます。
3つ目は、車両の状態を比較できることです。1号機との違いを肌で感じられるため、2号機の異常を早期に発見しやすくなります。完全リフレッシュで見つけた蜘蛛の巣も、その一例でした。
修復歴ありのND5ロードスターは、一般的には敬遠される選択肢かもしれません。しかしDIY整備ができて、同じ車種の経験がある人間には合理的な選択でした。軽量化の全工程も、この経験の積み重ねがあってこそです。

✅ マフラーも1号機からの移植です。純正から7kg近く軽くなり、音も変わりました。
よくある質問
Q. 修復歴ありのND5ロードスターは買っても大丈夫?
修復箇所と程度によります。私の2号機には、アッパーアーム付け根のひずみがありました。それでもアライメント調整で、問題なく走れています。ただし、フレーム本体に及ぶ重度の修復は避けるべきです。現車確認は時間をかけて行ってください。
Q. 修復歴あり車両でサーキット走行はできる?
できます。実際、私の2号機はセントラルサーキット1分35秒27を記録しました。舞洲ジムカーナでは、1号機の自己ベストも更新しています。前提として、足回りの点検とアライメント調整は必須です。
Q. どの年式のND5中古車がおすすめ?
修復歴ありに絞るなら、2023年式です。2026年4月の調査では、ここが最もコスパの高い結果でした。低走行・良好な状態のまま、価格だけ一段下がるためです。修復歴なしを含めた全体では、2019〜2021年式がベストバイになります。
Q. パーツの移植は、どこまで自分でできる?
まず足回り、ブレーキ、シート、ステアリング、マフラーはDIYで可能です。ただしLSDの組み込みには、専用工具と経験が要ります。エアバッグ関連は、資格と知識が必要になります。
Q. 修復歴ありを選んで、リセールは大丈夫?
下がります。ただし買うときにも下がっています。だから差額は、それほど広がりません。しかも長く乗るほど、この差は薄まります。
まとめ|修復歴ありのND5ロードスター購入を振り返る
全損から2か月、22本の記事を書いてきた今も結論は変わりません。修復歴ありのND5ロードスターを買って、後悔はない。
コストが安く、納車が早く、整備で仕上げる余地がありました。1号機の経験が、そのまま2号機に活きています。そして何より、目標だった6/6大阪舞洲ジムカーナに間に合いました。
次の目標は、セントラルサーキット1分32秒001のさらなる更新です。2号機には、まだまだ伸びしろがあります。
✅ そして伸びしろのいちばん大きい部分は、やはりタイヤでした。ここだけは、経験では埋まりません。
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【追記】その後、2号機は結果で応えてくれました。舞洲ジムカーナ80のシェイクダウンで、いきなり48秒4を記録。つまり1号機の自己ベストを、0.4秒更新しました。備北サーキット初アタックでも46秒台をマークしました。修復歴あり車両の可能性を、走りで証明し続けています。


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