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全損事故から19日で、次のND5を手に入れました。保険金は1,772,450円。引き取りまでの1日半で、590,182円分のパーツを自分で外しました。この記事は、その19日間の全記録です。
まず2026年3月29日、走行中の事故でND5を全損させました。保険交渉、パーツ回収、廃車手配。やることは山積みです。それでも並行して、すぐ次の車を探し始めました。
結論から言うと、1号機の事故で失ったのは574,493円でした。車両代の大半は、保険金とパーツで取り返しています。
そして、そのカギは引き取りまでの1日半にありました。


この記事でわかること
- 全損判定から保険金受け取りまでの流れ
- 引き取りまでの数日で、パーツをどう回収するか
- 次の車をSグレード一択に絞った4つの理由
- 修復歴ありを狙った理由と遠隔45分確認のポイント
- 値引きゼロでもサービス3.8万円相当を引き出した交渉
- 1日半で外した59万円分のパーツと、外せなかった4点
- パーツを外すには「純正を持っていること」が条件になる理由
- 戻した純正が、どこに付いていたのか(下回りの実写)
- 総ロス574,493円の全内訳
全損事故の判定と保険金
そして事故から数日で、保険会社の査定が行われました。判定は、全損。受け取った保険金は1,772,450円でした。
ここで、1号機の出自を書いておきます。
| 購入時期 | 2024年1月 |
| 年式・走行 | 平成31年式・4万km |
| 修復歴 | あり |
| 購入価格 | 180万円 |
| 全損時の保険金 | 1,772,450円 |
✅ 180万円で買った修復歴あり中古に、177万円が戻ってきました。つまり2年3か月乗って、車両代はほぼ回収できた計算です。
そして車両から回収したパーツは、購入価格の合計で590,182円分。TEIN車高調・RPF1RS・フルバケ・LSDなど。しかも次の車にそのまま使える状態で、手元に残りました。

保険金の提示を受けたとき、知っておくとよかったこと
19日間を駆け抜けたので、当時は考える余裕がありませんでした。後になって、「先に知っていれば違ったかもしれない」と思ったことが2つあります。同じ状況になる方のために、正直に書いておきます。
1,772,450円が出た理由|全損時の受取額は「契約のとき」に決まっている
まず、正直に書きます。この提示額に、私はまったく不満がありませんでした。むしろ、想定を大きく上回っていました。
そもそも1号機の車両保険は、保険金額160万円。初回免責15万円を設定して、保険料を抑える契約にしていました。だから全損と聞いたときは、「145万円か」と覚悟しています。
| 車両保険金額 | 160万円 |
| 初回免責 | 15万円 |
| 覚悟していた受取額 | 145万円 |
| 実際の受取額 | 1,772,450円 |
ところが全損の場合は、保険金額160万円が満額出るそうです。さらに15万円が加算されました。最終的な振込額は1,772,450円。心の中で、ラッキーと思いました。
引き取りまでにパーツを回収してよいか確認したところ、これもOK。そして回収できた59万円分は、そのまま手元に残りました。迷わず全損を選んでいます。
ここで初めて気づいたことがあります。高年式のND5は、車両保険の限度額がかなり高めに設定されています。安い保険料で契約していても、全損級の事故では多額の保険金が受け取れる。長年運転してきて、初めての体験でした。
全損時に手元に残る金額は、「事故のあと」ではなく「契約のとき」に決まっています。限度額・免責・特約。この3つの設定次第で、同じ事故でも結果が変わります。
✅ 車両保険の設定額が、すべてを決めます。そして事故が起きた日には、もう何も変えられません。見直すなら、今日しかありません。
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💡 筆者の任意保険の実額(年34,570円)は保険料の記事で公開しています。どの項目にいくら払っているか、内訳まで出しました。
全損車は保険会社に渡す以外の道もある。私は渡しました
なお私の1号機は、保険会社に引き取られました。4月2日、ドナドナに立ち会ったとおりです。
ただし全損認定を受けても、車両を手元に残す選択はできます。その場合、残存物の価値分が保険金から差し引かれます。事故車を専門に買い取る業者に出せば、差し引かれる額より高く売れることがあります。
ただし私は、比べませんでした。理由は明確です。交渉や手続きを待つあいだ、走れない期間が発生する。その機会損失のほうが、私には耐えられません。
事故は3月29日。次のND5の納車は4月18日でした。19日で戻れたのは、迷わなかったからです。
金額を取るか、時間を取るか。私は時間を取りました。金額を優先する方には、比べる価値があります。
🔴 引き取りまでの1日半で、59万円分を外しました
ここが、この記事で一番実用的な部分かもしれません。59万円分のパーツは、放っておけば車体と一緒に持っていかれます。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 3月29日 | 事故 |
| 数日後 | 全損判定 |
| 4月2日 | 保険会社が引き取り |
⚠️ 引き取りの日を決めるのは、自分ではありません。猶予は実質3日。ショップの予約が取れる保証もありません。
そこで保険会社に確認したところ、「外していい」との回答でした。そこから1日半、ひたすら外し続けました。正直に書くと、さすがに疲れました。
1日半で外したもの、全部
| パーツ | 購入価格 |
|---|---|
| 車高調(TEIN MONO SPORT) | 130,000円 |
| フルバケ(BRIDE ZETA Ⅳ) | 105,749円 |
| デフキャリア・機械式LSD | 93,034円 |
| RPF1RS 3本 | 64,800円 |
| ロールケージ | 49,465円 |
| リチウムバッテリー(SHORAI) | 48,300円 |
| リアピース(BE FREE) | 24,080円 |
| シートレール | 23,307円 |
| ステアリング(MOMO) | 18,684円 |
| センターパイプ | 8,890円 |
| ステアリングボス | 7,672円 |
| デフマウントカラー | 7,461円 |
| スピーカー | 5,740円 |
| レーシングナット | 3,000円 |
| 合計 | 590,182円 |
なお、OBD2モニターやスマホスタンドも回収しました。プラグ、ホーン、ブレーキパッドも外しています。金額に出ない小物まで含めると、外した数はさらに増えます。
✅ 1日半の作業で、59万円。時給換算するまでもありません。
🔴 ただし「外す」には、戻すものが要ります
ここが、この記事で一番見落とされやすい前提です。社外パーツを外したら、そこに純正を戻さなければなりません。
たとえば車高調を4本抜けば、車は自立しません。ホイールを外せば、積車にも載せられない。「外して終わり」にはできないのです。
| 外した社外パーツ | 戻した純正部品 |
|---|---|
| TEIN 車高調 | 純正ダンパー+スプリング |
| RPF1RS+タイヤ | 純正ホイール+タイヤ |
| BRIDE フルバケ+シートレール | 純正シート |
| MOMO ステアリング+ボス | 純正ステアリング |
| CUSCO LSD(デフキャリアごと) | 純正デフキャリア |
| BE FREE マフラー・センターパイプ | 純正マフラー |
🔴 つまり、純正部品を捨てていたら、1円も回収できません。
そして1日半という時間は、「外す」だけの時間ではありません。外して、純正を組み戻すまでで1日半です。実質2倍の作業量になります。
⚠️ これは事故の日に決まることではありません。パーツを組んだ日に決まっています。社外パーツに換えたとき、外した純正をどうしましたか。処分した人は、その時点でこの59万円を手放しています。
🔴 写真で見る|戻した純正は、ここに付いていました
ただし「純正を戻す」と書いても、ピンとこないかもしれません。そこで、2号機の下回りを撮った写真で場所を示します。ここに写っているのが、全部ノーマルの状態です。

まずフロントは、ロアアームとスタビリンクを外してダンパーを抜きます。この1本を4回繰り返すのが、車高調の脱着です。

次に、リアも同じです。トレーリングアームとスタビの奥に、純正ダンパーが立っています。

そして、金額が一番大きいデフキャリアです。銀色の塊がデフ本体で、その前後をパワープラントフレームが挟んでいます。

⚠️ ところがデフは、単体では降りません。プロペラシャフトとマフラーが先です。つまり作業には順番があります。行き当たりばったりでは、1日半に収まりません。

✅ どれもボルトで留まっているだけです。だからこそ、外して次の車へ持っていけます。逆に、圧入や書き換えのパーツは持ち出せません。この違いは、後の章で金額にして示します。
💡 純正部品の保管については軽量化まとめでも書きました。車検で戻す必要があるから、というだけではありません。いざというときに、そのまま現金に換わります。
車高調とマフラーは、下に潜らないと外れません
そもそも金額の大きいパーツほど、下回りにあります。車高調4本、マフラー、LSD。ジャッキとリジッドラックがなければ、1本も外せません。
⚠️ 車高調が入っている車は、一般的なジャッキが入りません。ローダウン対応の低床タイプが必要です。筆者が使っているのは2.5tのデュアルポンプ式になります。
⚠️ ジャッキだけで潜るのは危険です。必ずリジッドラックで支えてください。ラチェットタイプなら、高さの微調整ができます。
💡 そして、下回りは真っ暗です。上の写真はリフトで撮っていますが、自宅のジャッキアップではここまで見えません。頭に付けるライトが要ります。
🔴 1日半で終わったのは、インパクトレンチがあったから
そして、この作業で圧倒的に活躍したのがインパクトレンチです。正直に言うと、これがなければ1日半では終わっていません。
| 外したもの | 手工具だと | インパクトなら |
|---|---|---|
| ホイール | ナット20個を手で緩める | ✅ 数分 |
| 車高調 4本 | 本数が多く時間がかかる | ✅ 超時短できる |
| デフキャリア | 体勢が悪く力が入らない | ✅ 一発で緩む |
⚠️ 下回りのボルトは、車体と一緒に年数ぶんの固着をしています。しかも仰向けで、腕を伸ばした状態。手工具ではトルクがかかりません。ここで時間を溶かすと、引き取り日に間に合いません。
💡 組み戻すときは、焼き付き防止剤を塗っておきます。次に外す人が困りません。下回りのボルトには、必ず使っています。
⚠️ 組み戻しは、インパクトだけでは終わりません
まず、緩めるのはインパクトでいいです。ところが締めるときは、規定トルクが要ります。とくに足回りとホイールは、締めすぎも緩すぎも危険です。
なお、この車はこのあと積車で運ばれます。自分が乗らない車でも、そこは手を抜けません。
内装側は、電ドラがないと日が暮れます
フルバケ、シートレール、ロールケージ、ステアリング、スピーカー。内装側もボルトとネジの塊です。
ここを手回しのドライバーでやっていたら、下回りに取りかかる前に1日が終わります。
ℹ️ 参考までに、2号機では内装軽量化+ロールケージを6時間で組んでいます。作業記録は935kgの記事へ。
🔴 外したパーツは、どこに置きますか
ところが外した瞬間に、次の問題が来ます。59万円分の部品が、家に積み上がります。しかも、これは純正を保管していたから起きる問題でもあります。
とくに厄介なのがホイールです。事故当時、車に1セット、自宅に2セット持っていました。合計12本です。このうち1本を事故で失い、残った11本が家に並びました。そこにシート、ケージ、マフラー、車高調が加わります。
⚠️ 床に平積みすると、下のタイヤが変形します。サイドウォールが潰れたタイヤは、走ったときに違和感が出ます。次の車が来るまで数週間。その間に、高いハイグリップを殺してしまうのはもったいないです。
そこで2段式のラックなら、縦に立てたまま保管できます。設置面積は畳半分ほど。キャスター付きなら、載せたまま動かせます。
⚠️ 屋外に置くなら、カバーが必須です。ゴムの最大の敵は紫外線です。裸で置くと、ひび割れが進みます。数千円で、数万円のタイヤを守れます。
💡 ちなみに筆者は、タイヤの組み替えも自分でやります。11本ぶんを店に出すと、工賃だけで数万円。手組みの道具があれば、保管も入れ替えも自分の都合で回せます。
次の車の条件を決める
まず焦らず、「何を買うか」を整理しました。結論は、SまたはSスペシャルパッケージ一択です。理由は4つあります。
1. 保有パーツの流用率が高い
RPF1RSもCUSCO機械式LSDも、Sグレードとの互換性を確認済みです。RSやNR-AはLSDのサイズが異なるため、流用できません。
⚠️ ここは、買う前に必ず確認してください。グレードを1つ間違えるだけで、10万円のLSDが使えなくなります。
💡 回収リストにある「デフマウントカラー7,461円」も、ここで効きます。LSDを入れるとデフの動きが大きくなるので、純正ゴムだと逃げます。セットで移植しました。
2. マツダコネクト非搭載
一方、Sグレードはマツコネ非搭載です。社外ディスプレイオーディオを、自由に付けられます。個人的にマツコネは使いにくいため、明確なメリットになります。

なおエアコンも、物理ダイヤルの3連式です。グローブをしたままでも操作できるのは、サーキットでは利点になります。
3. 15インチホイールが履ける
さらにSグレードは、キャリパーが小さく15インチが入ります。RPF1RSは、すでに3セット手元にありました。

4. 重量税が有利
そしてSグレードの車重は、990kgです。重量税は1トン以下の区分になり、1トン超のグレードより税額が低くなります。
💡 おまけ|DSCが物理スイッチで切れる
条件に入れてはいませんでした。ところが実車を見て、これは大きいと思いました。

✅ ジムカーナでは、DSCが介入するとタイムになりません。メニューを掘らずに切れるのは、走行前の段取りが1つ減るということです。
修復歴ありをあえて狙った理由
カーセンサーとGoo-netで、あえて修復歴ありに絞りました。修復歴なしの同年式は、220〜260万円が相場だからです。同年式・低走行を、大幅に安く狙えます。
ただし、リスクは当然あります。そこで「どこをどう修復したか」の文書確認を条件にしました。10数台に、状態確認のメールを送っています。
⚠️ 最重要は、「修復箇所の文書開示」を条件にすることです。開示を断る業者からは買わない。これだけで、リスクを大幅に絞れます。遠隔購入なら、写真・動画での下回り確認も必須です。ロアアーム・サイドシル・ピラー周辺を、必ず要求してください。
💡 新車と中古のどちらが得かは、新車vs中古の実額比較で数字を出しています。
名古屋の販売店からの電話
翌朝4月2日。旧NDのドナドナに立ち会っていたとき、電話が鳴りました。名古屋の販売店の担当の方からです。物件は、次のとおりでした。
| 年式 | 2023年(令和5年)3月 |
| 走行距離 | 10,704km |
| グレード | S |
| カラー | マシーングレープレミアムメタリック |
| ミッション | 6MT |
| 修復歴 | あり |
| 車両本体価格 | 209万円 |
| 支払総額 | 219万円 |
ℹ️ このあと自動車税34,500円が加わります。したがって最終的な取得費用は2,224,500円でした。
45分間の遠隔状態確認
兵庫から名古屋へ、現車確認に行く時間は取れません。その代わり、電話とLINEで45分かけて徹底的に確認しました。
まず、車台プレートです。型式とカラーコードが、聞いていた内容と一致するかを見ます。

次に、メーターです。走行距離10,704km。警告灯が点いていないことも、同時に確認できます。

そしてエンジンルームは、液漏れと交換跡を見ます。手を入れた形跡があれば、必ず理由を聞いてください。

さらに内装も、全部送ってもらいました。いま見ると、ここから何を外したかが一目でわかります。


なお、トランクも見ます。内装がそのまま残っている状態が、軽量化の出発点になります。

ここで下回りの写真から、ロアアーム付け根の錆を見つけました。錆除去と黒錆止め塗装を依頼したところ、即座に対応してもらえています。

💡 オイルパンとフィルターの位置も、同時に押さえておきます。納車後すぐオイル交換をするなら、どこに潜ればいいかが先にわかります。

⚠️ ただし、写真では見抜けないものもあります。2号機は納車後、ホイールベースに左右7mmの差があることが判明しました。自分で測って初めてわかったことで、書類にも記載はありません。
💡 走行への支障は出ていませんが、納車後に自分で測れる体制は作っておくべきです。ショップ依頼だと1回30,000円。ゲージがあれば0円で、何度でも測れます。詳細はDIYアライメントの記事へ。
⚠️ 納車直後の空気圧も、まず当てになりません。展示期間が長いほど抜けています。自分で測れる道具があれば、受け取ったその日に点検が終わります。
契約・サービス内容
値引きは、ゼロでした。それでも、次のサービスを引き出しています。
| サービス | 通常費用 |
|---|---|
| 希望ナンバー | 約8,000円 |
| 車庫証明手数料 | 約20,000円 |
| ETCセットアップ | 約3,000円 |
| ガソリン満タン | 約7,000円 |
| 合計 | 約38,000円 |
なお契約後のLINE対応も、特筆ものでした。ナンバー申請、書類発送、下回り写真の送付。すべて、当日中に完了しています。
990kgという数字のもう一つの意味
Sグレードの990kgは、サーキットでの軽さという直接のメリットがあります。加えて、重量税の区分でも有利です。ギリギリ、1トン以下に収まります。軽量化の実践は軽量化まとめ記事で公開しています。
回収パーツの移植計画とお金の整理
回収した590,182円分のパーツは、そのまま新車両へ移植します。ただし、全部が移植できたわけではありません。
🔴 回収できず、そのまま失った4点
ただし、外せなかったものもあります。ここは1日半かけても、どうにもなりませんでした。
| パーツ | 失った額 | 回収できなかった理由 |
|---|---|---|
| カーミットベース | 51,153円 | ナックルへの圧入式。回収不可能 |
| KSROM(ECUチューン) | 33,132円 | 書き換え。車体と一緒に失われる |
| RPF1RS 1本 | 21,600円 | 衝撃を直撃して廃棄 |
| エンジンマウント | 16,558円 | 車体のダメージで脱着できず |
| 合計 | 122,443円 |
⚠️ ここは、買う前に読んでおける話です。圧入式のパーツと、ECUの書き換えは、次の車に持っていけません。ボルトで留まっているものだけが、資産として残ります。
💡 エンジンマウントは、2号機で買い直しました。結果として0.198秒短縮しているので、無駄にはなっていません。
ℹ️ 逆に言えば、失ったのは12万円で済んだということでもあります。59万円分が生き残り、消えたのは12万円。この比率が、乗り換えのダメージを決めました。
🔥 1号機の事故で、結局いくら失ったのか
全部さらけ出します。1円単位の、リアルな数字です。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 受け取った保険金 | +1,772,450円 |
| 2号機の取得費用(自動車税込み) | −2,224,500円 |
| 回収できず失ったパーツ | −122,443円 |
| 1号機の事故による総ロス | −574,493円 |
✅ 57万円です。全損事故を起こして、2年3か月落ちの車両に買い替えて、失ったのはこの額でした。
そして手元には、2023年式・1.1万kmのND5が残りました。加えて590,182円分の移植済みパーツもあります。合わせて281万円相当です。
✅ 「全損事故=ゼロリセット」ではありません。チューニングパーツを守りながら乗り換える。この発想と、引き取りまでの1日半が、流れを成立させました。
良いパーツへの投資は、車が変わっても消えません。これが、19日間で一番強く学んだことでした。
移植パーツ1|TEIN MONO SPORT 車高調
セントラルのベストを0.698秒縮めた車高調です。1分33秒055から、1分32秒357へ。街乗りの快適性を維持したまま、タイムが出せるのが強みです。
ℹ️ この0.698秒には、リアスタビ撤去とタイヤ変更も同時に入っています。車高調単体の数字ではありません。条件の詳細はTEIN MONO SPORTレビューで開示しています。
全損事故を経て、無傷で2号機に移植できました。購入価格130,000円が、そのまま次の車に乗り移った形です。
移植パーツ2|ENKEI RPF1RS 8J+28
実測5.4kgで、4本なら純正比6.0kgのバネ下軽量化になります。事故当時は3セット持っていました。サーキット用・ジムカーナ用・街乗り用で使い分けるためです。
✅ 装着していた4本のうち、廃棄は衝撃を直撃した1本だけでした。ところが残り3本は、リムの歪みもなく生還しました。購入価格64,800円分が、そのまま残っています。軽さと強度が両立していることを、最悪の形で証明しました。
💡 検証の詳細は事故後の状態確認記事へ。装着条件はRPF1RS装着レビューにまとめています。
移植パーツ3|CUSCO 機械式LSD
デフキャリアごと移植して、購入価格は93,034円でした。type-RS Spec-F 1.5WAYです。グレード選びをSに絞った最大の理由が、これでした。RSやNR-Aではデフサイズが違い、流用できません。
⚠️ 機械式LSDに、純正のデフオイルは使えません。チャタリング防止のため、専用オイルが要ります。移植と同時に入れ替えました。
移植パーツ4|CUSCO ロールケージ
購入価格49,465円。約10.7kg増えるパーツですが、迷わず2号機にも組みました。安全性と剛性は、軽さより優先します。
💡 2号機では、これを組みながら935kgを達成しました。作業は6時間の全記録で公開しています。
移植パーツ5|BRIDE ZETA Ⅳ+シートレール
一方、フルバケは車が変わっても使い続けられる代表格です。購入価格105,749円が、まるごと次の車へ。必要なのはシートレール(23,307円)だけです。
⚠️ シート本体だけでは装着できません。ND5RC用の適合レールを、必ず確認してください。
移植パーツ6|MOMO ステアリング+ボス
純正比で-998g。ステアリング本体は18,684円でした。
⚠️ ステアリング単体では、車に付きません。車種専用のボスが必要です。筆者は7,672円のボスを使いました。シートレールと同じで、ここを見落とすと当日作業できません。
移植パーツ7|BE FREE マフラー・SHORAI バッテリー
リアピースは-7,046gで24,080円。1gあたりの単価では、最強の軽量化パーツでした。センターパイプ(8,890円)も一緒に外しています。
SHORAIのリチウムバッテリーは-9,300gで48,300円。単品での軽量化量は、全パーツ中トップです。これも無傷で移植できました。
💡 金額に出ない小物も、全部回収しました
表に載せた14点だけではありません。外せるものは、全部外しました。
まずホイールナットは、クロモリのレーシングナットです。3,000円ですが、純正ナットでは社外ホイールの座面に合いません。ホイールを移植するなら、ナットもセットです。
そしてプラグも、交換したばかりでした。4本で5,000円前後。捨てるのはもったいないです。
さらにブレーキパッドも外しました。サーキット用は1セット3万円以上します。残量があるなら、迷わず持っていくべきです。
💡 使い分けの基準はブレーキパッド比較にまとめました。
納車は4月18日
契約から、最短16日での納車見込みです。事故から19日後に、新しいND5RCが手元に来る計算になります。

よくある質問
Q. 全損事故の保険金はどれくらい受け取れた?
本件では、1,772,450円でした。加えて、回収パーツ590,182円分も確保しています。合計236万円相当の資産を守れた計算です。1号機は180万円で買った修復歴あり中古なので、車両代はほぼ回収できました。
Q. 結局、事故でいくら損したの?
574,493円です。保険金1,772,450円を受け取りました。2号機に2,224,500円を支払い、失ったパーツが122,443円。差し引きで、この金額です。
Q. 全損した車からパーツは回収できる?
できます。保険会社に確認したところ「外していい」との回答でした。筆者は引き取りまでの1日半で、590,182円分を自分で外しています。ただし引き取りの日を決めるのは保険会社なので、猶予は数日しかありません。段取りは早いほど有利です。
Q. パーツを外すのに、条件はありますか?
あります。純正部品を持っていることです。車高調を抜けば車は自立せず、ホイールを外せば積車に載せられません。外した社外パーツの場所には、純正を組み戻す必要があります。純正を処分していたら、回収は成立しません。これは事故の日ではなく、パーツを組んだ日に決まる話です。
Q. パーツ回収に必要な工具は?
まず下回りのパーツには、ジャッキとリジッドラックが要ります。ジャッキだけで潜るのは危険です。そしてインパクトレンチが最重要でした。ホイール・車高調・デフキャリアの脱着は、これなしでは時間内に終わりません。組み戻し用に、トルクレンチもあわせて必要です。
Q. 作業に順番はありますか?
あります。デフキャリアを降ろすには、先にマフラーとプロペラシャフトを外す必要があります。内装側から始めて、下回りは外側から中心へ進めるのが効率的でした。行き当たりばったりでやると、同じ場所を2度潜ることになります。
Q. なぜ免責15万円なのに満額出たの?
全損の場合は免責が適用されず、保険金額が満額支払われる契約だったためです。さらに15万円が加算されました。契約内容によって異なるので、ご自身の証券で確認してください。
Q. 修復歴あり車を遠隔で買うときの注意点は?
まず、修復箇所の文書開示を条件にします。次に、写真・動画で下回りを確認。特にロアアーム・サイドシル・ピラー周辺です。ただし写真で見抜けないものもあります。2号機はホイールベース左右7mm差があり、自分で測って初めてわかりました。実際の帰路の様子は納車日記をご覧ください。
Q. 全損から乗り換えまでどれくらいかかる?
本件は、19日間でした。査定・保険金・車探し・契約・納車までの実例です。条件整理を先に済ませたことが、短縮のカギでした。
まとめ|全損事故はゼロリセットではない
- 保険金1,772,450円。1号機は180万円の修復歴あり中古だった
- 1日半で590,182円分を自力回収(純正の組み戻し込み)
- インパクトレンチがなければ、この時間では終わらない
- 回収の条件は「純正を捨てていないこと」
- 受取額は「事故のあと」ではなく「契約のとき」に決まる
- 回収できず失ったのは4点・122,443円(圧入式とECUは持ち出せない)
- 事故による総ロスは574,493円
- グレード選びを間違えると、LSDが流用できなくなる
- 良いパーツへの投資は、車が変わっても消えない
全損事故からの19日間で得た教訓は、シンプルです。純正を捨てず、パーツを守り、条件を整理し、開示を求める。
この記事が、全損と保険対応の流れを知りたい方の参考になれば幸いです。修復歴あり購入や遠隔購入を検討中の方にも、届けば嬉しいです。
ℹ️ 追記|その後、2号機は整備を重ねて復活しました。セントラルで1分35秒27、舞洲ジムカーナで48秒415を記録しています。2か月後の総括は「購入に後悔なし」の記事をご覧ください。


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