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全損事故で失ったのは57万円|19日で次のND5に乗るまで

全損事故から19日で次のND5ロードスターを手に入れるまでの記録 カーライフ

※本記事には広告が含まれます。

全損事故から19日で、次のND5を手に入れました。保険金は1,772,450円。引き取りまでの1日半で、590,182円分のパーツを自分で外しました。この記事は、その19日間の全記録です。

まず2026年3月29日、走行中の事故でND5を全損させました。保険交渉、パーツ回収、廃車手配。やることは山積みです。それでも並行して、すぐ次の車を探し始めました。

結論から言うと、1号機の事故で失ったのは574,493円でした。車両代の大半は、保険金とパーツで取り返しています。

そして、そのカギは引き取りまでの1日半にありました。

全損判定を受けたND5ロードスターのフロント全体の損傷
全損判定を受けたND5ロードスターのフロント全体の損傷
衝撃で押し込まれたグリルとエンブレム周辺のクローズアップ
衝撃で押し込まれたグリルとエンブレム周辺のクローズアップ

この記事でわかること

  • 全損判定から保険金受け取りまでの流れ
  • 引き取りまでの数日で、パーツをどう回収するか
  • 次の車をSグレード一択に絞った4つの理由
  • 修復歴ありを狙った理由と遠隔45分確認のポイント
  • 値引きゼロでもサービス3.8万円相当を引き出した交渉
  • 1日半で外した59万円分のパーツと、外せなかった4点
  • パーツを外すには「純正を持っていること」が条件になる理由
  • 戻した純正が、どこに付いていたのか(下回りの実写)
  • 総ロス574,493円の全内訳

全損事故の判定と保険金

そして事故から数日で、保険会社の査定が行われました。判定は、全損。受け取った保険金は1,772,450円でした。

ここで、1号機の出自を書いておきます。

購入時期2024年1月
年式・走行平成31年式・4万km
修復歴あり
購入価格180万円
全損時の保険金1,772,450円

✅ 180万円で買った修復歴あり中古に、177万円が戻ってきました。つまり2年3か月乗って、車両代はほぼ回収できた計算です。

そして車両から回収したパーツは、購入価格の合計で590,182円分。TEIN車高調・RPF1RS・フルバケ・LSDなど。しかも次の車にそのまま使える状態で、手元に残りました。

全損車から引き取り前に1日半で回収した590182円分のパーツ
全損車から引き取り前に1日半で回収した590182円分のパーツの一部

保険金の提示を受けたとき、知っておくとよかったこと

19日間を駆け抜けたので、当時は考える余裕がありませんでした。後になって、「先に知っていれば違ったかもしれない」と思ったことが2つあります。同じ状況になる方のために、正直に書いておきます。

1,772,450円が出た理由|全損時の受取額は「契約のとき」に決まっている

まず、正直に書きます。この提示額に、私はまったく不満がありませんでした。むしろ、想定を大きく上回っていました。

そもそも1号機の車両保険は、保険金額160万円。初回免責15万円を設定して、保険料を抑える契約にしていました。だから全損と聞いたときは、「145万円か」と覚悟しています。

車両保険金額160万円
初回免責15万円
覚悟していた受取額145万円
実際の受取額1,772,450円

ところが全損の場合は、保険金額160万円が満額出るそうです。さらに15万円が加算されました。最終的な振込額は1,772,450円。心の中で、ラッキーと思いました。

引き取りまでにパーツを回収してよいか確認したところ、これもOK。そして回収できた59万円分は、そのまま手元に残りました。迷わず全損を選んでいます。

ここで初めて気づいたことがあります。高年式のND5は、車両保険の限度額がかなり高めに設定されています。安い保険料で契約していても、全損級の事故では多額の保険金が受け取れる。長年運転してきて、初めての体験でした。

全損時に手元に残る金額は、「事故のあと」ではなく「契約のとき」に決まっています。限度額・免責・特約。この3つの設定次第で、同じ事故でも結果が変わります。

✅ 車両保険の設定額が、すべてを決めます。そして事故が起きた日には、もう何も変えられません。見直すなら、今日しかありません。

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💡 筆者の任意保険の実額(年34,570円)は保険料の記事で公開しています。どの項目にいくら払っているか、内訳まで出しました。

全損車は保険会社に渡す以外の道もある。私は渡しました

なお私の1号機は、保険会社に引き取られました。4月2日、ドナドナに立ち会ったとおりです。

ただし全損認定を受けても、車両を手元に残す選択はできます。その場合、残存物の価値分が保険金から差し引かれます。事故車を専門に買い取る業者に出せば、差し引かれる額より高く売れることがあります。

ただし私は、比べませんでした。理由は明確です。交渉や手続きを待つあいだ、走れない期間が発生する。その機会損失のほうが、私には耐えられません。

事故は3月29日。次のND5の納車は4月18日でした。19日で戻れたのは、迷わなかったからです。

金額を取るか、時間を取るか。私は時間を取りました。金額を優先する方には、比べる価値があります。

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🔴 引き取りまでの1日半で、59万円分を外しました

ここが、この記事で一番実用的な部分かもしれません。59万円分のパーツは、放っておけば車体と一緒に持っていかれます。

日付出来事
3月29日事故
数日後全損判定
4月2日保険会社が引き取り

⚠️ 引き取りの日を決めるのは、自分ではありません。猶予は実質3日。ショップの予約が取れる保証もありません。

そこで保険会社に確認したところ、「外していい」との回答でした。そこから1日半、ひたすら外し続けました。正直に書くと、さすがに疲れました。

1日半で外したもの、全部

パーツ購入価格
車高調(TEIN MONO SPORT)130,000円
フルバケ(BRIDE ZETA Ⅳ)105,749円
デフキャリア・機械式LSD93,034円
RPF1RS 3本64,800円
ロールケージ49,465円
リチウムバッテリー(SHORAI)48,300円
リアピース(BE FREE)24,080円
シートレール23,307円
ステアリング(MOMO)18,684円
センターパイプ8,890円
ステアリングボス7,672円
デフマウントカラー7,461円
スピーカー5,740円
レーシングナット3,000円
合計590,182円

なお、OBD2モニターやスマホスタンドも回収しました。プラグ、ホーン、ブレーキパッドも外しています。金額に出ない小物まで含めると、外した数はさらに増えます。

✅ 1日半の作業で、59万円。時給換算するまでもありません。

🔴 ただし「外す」には、戻すものが要ります

ここが、この記事で一番見落とされやすい前提です。社外パーツを外したら、そこに純正を戻さなければなりません。

たとえば車高調を4本抜けば、車は自立しません。ホイールを外せば、積車にも載せられない。「外して終わり」にはできないのです。

外した社外パーツ戻した純正部品
TEIN 車高調純正ダンパー+スプリング
RPF1RS+タイヤ純正ホイール+タイヤ
BRIDE フルバケ+シートレール純正シート
MOMO ステアリング+ボス純正ステアリング
CUSCO LSD(デフキャリアごと)純正デフキャリア
BE FREE マフラー・センターパイプ純正マフラー

🔴 つまり、純正部品を捨てていたら、1円も回収できません。

そして1日半という時間は、「外す」だけの時間ではありません。外して、純正を組み戻すまでで1日半です。実質2倍の作業量になります。

⚠️ これは事故の日に決まることではありません。パーツを組んだ日に決まっています。社外パーツに換えたとき、外した純正をどうしましたか。処分した人は、その時点でこの59万円を手放しています。

🔴 写真で見る|戻した純正は、ここに付いていました

ただし「純正を戻す」と書いても、ピンとこないかもしれません。そこで、2号機の下回りを撮った写真で場所を示します。ここに写っているのが、全部ノーマルの状態です。

ND5ロードスターのフロント下回りに付く純正ダンパーとスプリング、ロアアーム
フロント。この黒いダンパーとスプリングを、車高調と入れ替えます

まずフロントは、ロアアームとスタビリンクを外してダンパーを抜きます。この1本を4回繰り返すのが、車高調の脱着です。

ND5ロードスターのフロントロアアームとスタビリンク、ブレーキホースの取り回し
ロアアーム側。ここのボルトが固着していると、作業が止まります

次に、リアも同じです。トレーリングアームとスタビの奥に、純正ダンパーが立っています。

ND5ロードスターのリアサスペンションに付く純正ダンパーとスプリング、トレーリングアーム
リア。純正ダンパーとスプリングが見えています。

そして、金額が一番大きいデフキャリアです。銀色の塊がデフ本体で、その前後をパワープラントフレームが挟んでいます。

ND5ロードスターの純正デフキャリアとパワープラントフレームの取り付け部
デフキャリア。LSDはこれごと載せ替えるので、下から全部外します

⚠️ ところがデフは、単体では降りません。プロペラシャフトとマフラーが先です。つまり作業には順番があります。行き当たりばったりでは、1日半に収まりません。

ND5ロードスターのプロペラシャフトと純正センターパイプ、ミッション後端
プロペラシャフトとセンターパイプ。マフラーはここから後ろです

✅ どれもボルトで留まっているだけです。だからこそ、外して次の車へ持っていけます。逆に、圧入や書き換えのパーツは持ち出せません。この違いは、後の章で金額にして示します。

💡 純正部品の保管については軽量化まとめでも書きました。車検で戻す必要があるから、というだけではありません。いざというときに、そのまま現金に換わります。

車高調とマフラーは、下に潜らないと外れません

そもそも金額の大きいパーツほど、下回りにあります。車高調4本、マフラー、LSD。ジャッキとリジッドラックがなければ、1本も外せません。

⚠️ 車高調が入っている車は、一般的なジャッキが入りません。ローダウン対応の低床タイプが必要です。筆者が使っているのは2.5tのデュアルポンプ式になります。

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⚠️ ジャッキだけで潜るのは危険です。必ずリジッドラックで支えてください。ラチェットタイプなら、高さの微調整ができます。

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💡 そして、下回りは真っ暗です。上の写真はリフトで撮っていますが、自宅のジャッキアップではここまで見えません。頭に付けるライトが要ります。

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🔴 1日半で終わったのは、インパクトレンチがあったから

そして、この作業で圧倒的に活躍したのがインパクトレンチです。正直に言うと、これがなければ1日半では終わっていません。

外したもの手工具だとインパクトなら
ホイールナット20個を手で緩める✅ 数分
車高調 4本本数が多く時間がかかる✅ 超時短できる
デフキャリア体勢が悪く力が入らない✅ 一発で緩む

⚠️ 下回りのボルトは、車体と一緒に年数ぶんの固着をしています。しかも仰向けで、腕を伸ばした状態。手工具ではトルクがかかりません。ここで時間を溶かすと、引き取り日に間に合いません。

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💡 組み戻すときは、焼き付き防止剤を塗っておきます。次に外す人が困りません。下回りのボルトには、必ず使っています。

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⚠️ 組み戻しは、インパクトだけでは終わりません

まず、緩めるのはインパクトでいいです。ところが締めるときは、規定トルクが要ります。とくに足回りとホイールは、締めすぎも緩すぎも危険です。

なお、この車はこのあと積車で運ばれます。自分が乗らない車でも、そこは手を抜けません。

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内装側は、電ドラがないと日が暮れます

フルバケ、シートレール、ロールケージ、ステアリング、スピーカー。内装側もボルトとネジの塊です。

ここを手回しのドライバーでやっていたら、下回りに取りかかる前に1日が終わります。

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ℹ️ 参考までに、2号機では内装軽量化+ロールケージを6時間で組んでいます。作業記録は935kgの記事へ。

🔴 外したパーツは、どこに置きますか

ところが外した瞬間に、次の問題が来ます。59万円分の部品が、家に積み上がります。しかも、これは純正を保管していたから起きる問題でもあります。

とくに厄介なのがホイールです。事故当時、車に1セット、自宅に2セット持っていました。合計12本です。このうち1本を事故で失い、残った11本が家に並びました。そこにシート、ケージ、マフラー、車高調が加わります。

⚠️ 床に平積みすると、下のタイヤが変形します。サイドウォールが潰れたタイヤは、走ったときに違和感が出ます。次の車が来るまで数週間。その間に、高いハイグリップを殺してしまうのはもったいないです。

そこで2段式のラックなら、縦に立てたまま保管できます。設置面積は畳半分ほど。キャスター付きなら、載せたまま動かせます。

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⚠️ 屋外に置くなら、カバーが必須です。ゴムの最大の敵は紫外線です。裸で置くと、ひび割れが進みます。数千円で、数万円のタイヤを守れます。

アイリスオーヤマ タイヤラックカバー 厚手 CVP-590R

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💡 ちなみに筆者は、タイヤの組み替えも自分でやります。11本ぶんを店に出すと、工賃だけで数万円。手組みの道具があれば、保管も入れ替えも自分の都合で回せます。

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次の車の条件を決める

まず焦らず、「何を買うか」を整理しました。結論は、SまたはSスペシャルパッケージ一択です。理由は4つあります。

1. 保有パーツの流用率が高い

RPF1RSもCUSCO機械式LSDも、Sグレードとの互換性を確認済みです。RSやNR-AはLSDのサイズが異なるため、流用できません。

⚠️ ここは、買う前に必ず確認してください。グレードを1つ間違えるだけで、10万円のLSDが使えなくなります。

💡 回収リストにある「デフマウントカラー7,461円」も、ここで効きます。LSDを入れるとデフの動きが大きくなるので、純正ゴムだと逃げます。セットで移植しました。

CUSCO リヤデフマウントカラー 429 928 A ND5RC用

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2. マツダコネクト非搭載

一方、Sグレードはマツコネ非搭載です。社外ディスプレイオーディオを、自由に付けられます。個人的にマツコネは使いにくいため、明確なメリットになります。

マツダコネクト非搭載のND5ロードスターSグレード純正オーディオ
Sグレードの純正オーディオ。1DINサイズで、社外品に替えられます

なおエアコンも、物理ダイヤルの3連式です。グローブをしたままでも操作できるのは、サーキットでは利点になります。

3. 15インチホイールが履ける

さらにSグレードは、キャリパーが小さく15インチが入ります。RPF1RSは、すでに3セット手元にありました。

ND5ロードスターSグレードの純正16インチホイールとADVAN SPORTタイヤ
納車時の純正16インチ。この裏のキャリパーが小さいから15インチが入ります

4. 重量税が有利

そしてSグレードの車重は、990kgです。重量税は1トン以下の区分になり、1トン超のグレードより税額が低くなります。

💡 おまけ|DSCが物理スイッチで切れる

条件に入れてはいませんでした。ところが実車を見て、これは大きいと思いました。

ND5ロードスターのDSC OFFとSCBS OFFが並ぶ運転席右下のスイッチパネル
DSC OFF・SCBS OFF・オートライトOFF。全部ワンタッチです

✅ ジムカーナでは、DSCが介入するとタイムになりません。メニューを掘らずに切れるのは、走行前の段取りが1つ減るということです。

デジスパイス4(DigSpice4)超小型GPSデータロガー

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修復歴ありをあえて狙った理由

カーセンサーとGoo-netで、あえて修復歴ありに絞りました。修復歴なしの同年式は、220〜260万円が相場だからです。同年式・低走行を、大幅に安く狙えます。

ただし、リスクは当然あります。そこで「どこをどう修復したか」の文書確認を条件にしました。10数台に、状態確認のメールを送っています。

⚠️ 最重要は、「修復箇所の文書開示」を条件にすることです。開示を断る業者からは買わない。これだけで、リスクを大幅に絞れます。遠隔購入なら、写真・動画での下回り確認も必須です。ロアアーム・サイドシル・ピラー周辺を、必ず要求してください。

💡 新車と中古のどちらが得かは、新車vs中古の実額比較で数字を出しています。

名古屋の販売店からの電話

翌朝4月2日。旧NDのドナドナに立ち会っていたとき、電話が鳴りました。名古屋の販売店の担当の方からです。物件は、次のとおりでした。

年式2023年(令和5年)3月
走行距離10,704km
グレードS
カラーマシーングレープレミアムメタリック
ミッション6MT
修復歴あり
車両本体価格209万円
支払総額219万円

ℹ️ このあと自動車税34,500円が加わります。したがって最終的な取得費用は2,224,500円でした。

45分間の遠隔状態確認

兵庫から名古屋へ、現車確認に行く時間は取れません。その代わり、電話とLINEで45分かけて徹底的に確認しました。

まず、車台プレートです。型式とカラーコードが、聞いていた内容と一致するかを見ます。

ND5ロードスターの車台プレートに記された型式5BA-ND5RCとカラーコード
型式5BA-ND5RC、カラーコードD1N。車台番号はマスクしています

次に、メーターです。走行距離10,704km。警告灯が点いていないことも、同時に確認できます。

10704kmを表示するND5ロードスターのメーターと警告灯の状態
10,704km。警告灯が残っていないかも、この1枚で見られます

そしてエンジンルームは、液漏れと交換跡を見ます。手を入れた形跡があれば、必ず理由を聞いてください。

ND5ロードスターSグレードのノーマル状態のエンジンルーム全景
ノーマルのエンジンルーム。この時点ではバッテリーも純正です

さらに内装も、全部送ってもらいました。いま見ると、ここから何を外したかが一目でわかります。

ND5ロードスターSグレードの純正シートと純正ステアリングが残るコックピット
純正シートと純正ステアリング。ここがBRIDEとMOMOに替わります
ND5ロードスターSグレードの純正ファブリックシート運転席
純正ファブリックシート。これを外して、保管に回しました

なお、トランクも見ます。内装がそのまま残っている状態が、軽量化の出発点になります。

ND5ロードスターの純正カーペットが残るトランク内部
純正トランク。ここのトリムも、のちに全部剥がしました

ここで下回りの写真から、ロアアーム付け根の錆を見つけました。錆除去と黒錆止め塗装を依頼したところ、即座に対応してもらえています。

遠隔確認で発見したフロントロアアーム付け根の錆
遠隔確認で発見したフロントロアアーム付け根の錆

💡 オイルパンとフィルターの位置も、同時に押さえておきます。納車後すぐオイル交換をするなら、どこに潜ればいいかが先にわかります。

ND5ロードスターのオイルパンとオイルフィルターの取り付け位置
オイルパンとフィルター。アンダーカバーを外せば、すぐ手が届きます

⚠️ ただし、写真では見抜けないものもあります。2号機は納車後、ホイールベースに左右7mmの差があることが判明しました。自分で測って初めてわかったことで、書類にも記載はありません。

💡 走行への支障は出ていませんが、納車後に自分で測れる体制は作っておくべきです。ショップ依頼だと1回30,000円。ゲージがあれば0円で、何度でも測れます。詳細はDIYアライメントの記事へ。

IKEYA FORMULA メープルA-1ゲージ STD ハーフset IFMPA1GH

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⚠️ 納車直後の空気圧も、まず当てになりません。展示期間が長いほど抜けています。自分で測れる道具があれば、受け取ったその日に点検が終わります。

アストロプロダクツ AP エアタイヤゲージ ガンタイプ TG847

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契約・サービス内容

値引きは、ゼロでした。それでも、次のサービスを引き出しています。

サービス通常費用
希望ナンバー約8,000円
車庫証明手数料約20,000円
ETCセットアップ約3,000円
ガソリン満タン約7,000円
合計約38,000円

なお契約後のLINE対応も、特筆ものでした。ナンバー申請、書類発送、下回り写真の送付。すべて、当日中に完了しています。

990kgという数字のもう一つの意味

Sグレードの990kgは、サーキットでの軽さという直接のメリットがあります。加えて、重量税の区分でも有利です。ギリギリ、1トン以下に収まります。軽量化の実践は軽量化まとめ記事で公開しています。

回収パーツの移植計画とお金の整理

回収した590,182円分のパーツは、そのまま新車両へ移植します。ただし、全部が移植できたわけではありません。

🔴 回収できず、そのまま失った4点

ただし、外せなかったものもあります。ここは1日半かけても、どうにもなりませんでした。

パーツ失った額回収できなかった理由
カーミットベース51,153円ナックルへの圧入式。回収不可能
KSROM(ECUチューン)33,132円書き換え。車体と一緒に失われる
RPF1RS 1本21,600円衝撃を直撃して廃棄
エンジンマウント16,558円車体のダメージで脱着できず
合計122,443円

⚠️ ここは、買う前に読んでおける話です。圧入式のパーツと、ECUの書き換えは、次の車に持っていけません。ボルトで留まっているものだけが、資産として残ります。

💡 エンジンマウントは、2号機で買い直しました。結果として0.198秒短縮しているので、無駄にはなっていません。

CUSCO エンジンマウント ブラケット付 ND5RC/NDERC 429-911-SET

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ℹ️ 逆に言えば、失ったのは12万円で済んだということでもあります。59万円分が生き残り、消えたのは12万円。この比率が、乗り換えのダメージを決めました。

🔥 1号機の事故で、結局いくら失ったのか

全部さらけ出します。1円単位の、リアルな数字です。

項目金額
受け取った保険金+1,772,450円
2号機の取得費用(自動車税込み)−2,224,500円
回収できず失ったパーツ−122,443円
1号機の事故による総ロス−574,493円

✅ 57万円です。全損事故を起こして、2年3か月落ちの車両に買い替えて、失ったのはこの額でした。

そして手元には、2023年式・1.1万kmのND5が残りました。加えて590,182円分の移植済みパーツもあります。合わせて281万円相当です。

✅ 「全損事故=ゼロリセット」ではありません。チューニングパーツを守りながら乗り換える。この発想と、引き取りまでの1日半が、流れを成立させました。

良いパーツへの投資は、車が変わっても消えません。これが、19日間で一番強く学んだことでした。

移植パーツ1|TEIN MONO SPORT 車高調

セントラルのベストを0.698秒縮めた車高調です。1分33秒055から、1分32秒357へ。街乗りの快適性を維持したまま、タイムが出せるのが強みです。

ℹ️ この0.698秒には、リアスタビ撤去とタイヤ変更も同時に入っています。車高調単体の数字ではありません。条件の詳細はTEIN MONO SPORTレビューで開示しています。

全損事故を経て、無傷で2号機に移植できました。購入価格130,000円が、そのまま次の車に乗り移った形です。

TEIN 車高調 MONO SPORT マツダ ロードスター ND5RC GSMD0-71SS3

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移植パーツ2|ENKEI RPF1RS 8J+28

実測5.4kgで、4本なら純正比6.0kgのバネ下軽量化になります。事故当時は3セット持っていました。サーキット用・ジムカーナ用・街乗り用で使い分けるためです。

✅ 装着していた4本のうち、廃棄は衝撃を直撃した1本だけでした。ところが残り3本は、リムの歪みもなく生還しました。購入価格64,800円分が、そのまま残っています。軽さと強度が両立していることを、最悪の形で証明しました。

ENKEI(エンケイ) レーシング RPF1RS 15×8.0J +28 4/100 カラー:S

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💡 検証の詳細は事故後の状態確認記事へ。装着条件はRPF1RS装着レビューにまとめています。

移植パーツ3|CUSCO 機械式LSD

デフキャリアごと移植して、購入価格は93,034円でした。type-RS Spec-F 1.5WAYです。グレード選びをSに絞った最大の理由が、これでした。RSやNR-Aではデフサイズが違い、流用できません。

CUSCO LSD TYPE-RS Spec-F ND5RC 6MT用 LSD429LT15

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⚠️ 機械式LSDに、純正のデフオイルは使えません。チャタリング防止のため、専用オイルが要ります。移植と同時に入れ替えました。

CUSCO LSDオイル 80W-90 GL5 20Lペール缶(010 001 L20A)

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移植パーツ4|CUSCO ロールケージ

購入価格49,465円。約10.7kg増えるパーツですが、迷わず2号機にも組みました。安全性と剛性は、軽さより優先します。

クスコ SAFETY 21 ロールケージ 4点式 2名乗車 ND5RC用

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💡 2号機では、これを組みながら935kgを達成しました。作業は6時間の全記録で公開しています。

移植パーツ5|BRIDE ZETA Ⅳ+シートレール

一方、フルバケは車が変わっても使い続けられる代表格です。購入価格105,749円が、まるごと次の車へ。必要なのはシートレール(23,307円)だけです。

BRIDE ブリッド ZETA IV フルバケットシート HA1ASF ブラック FRP製シルバーシェル 車検対応 着座センサー付属

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⚠️ シート本体だけでは装着できません。ND5RC用の適合レールを、必ず確認してください。

BRIDE スーパーシートレール R005FO ND5RC運転席用 保安基準適合

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移植パーツ6|MOMO ステアリング+ボス

純正比で-998g。ステアリング本体は18,684円でした。

MOMO FULL SPEED 328D 90mmディープコーン 32.8π

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⚠️ ステアリング単体では、車に付きません。車種専用のボスが必要です。筆者は7,672円のボスを使いました。シートレールと同じで、ここを見落とすと当日作業できません。

移植パーツ7|BE FREE マフラー・SHORAI バッテリー

リアピースは-7,046gで24,080円。1gあたりの単価では、最強の軽量化パーツでした。センターパイプ(8,890円)も一緒に外しています。

ロードスター ND5RC オールステンマフラー センター出し(BE FREE)

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SHORAIのリチウムバッテリーは-9,300gで48,300円。単品での軽量化量は、全パーツ中トップです。これも無傷で移植できました。

SHORAI LFX36L3-BS12 ショーライ リチウムフェライトバッテリー

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💡 金額に出ない小物も、全部回収しました

表に載せた14点だけではありません。外せるものは、全部外しました。

まずホイールナットは、クロモリのレーシングナットです。3,000円ですが、純正ナットでは社外ホイールの座面に合いません。ホイールを移植するなら、ナットもセットです。

クロモリ 貫通レーシングナット 17HEX 48mm P1.25/P1.5

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そしてプラグも、交換したばかりでした。4本で5,000円前後。捨てるのはもったいないです。

NGK プレミアムRXプラグ LKAR7ARX-11P 4本セット ND5RC用

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さらにブレーキパッドも外しました。サーキット用は1セット3万円以上します。残量があるなら、迷わず持っていくべきです。

WinmaX MC3 ブレーキパッド前後セット ND5RC用 MC3-1449/MC3-662

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💡 使い分けの基準はブレーキパッド比較にまとめました。

納車は4月18日

契約から、最短16日での納車見込みです。事故から19日後に、新しいND5RCが手元に来る計算になります。

納車を待つマシーングレーのND5ロードスターSグレードのサイドビュー
納車を待つマシーングレーのND5ロードスターSグレードのサイドビュー

よくある質問

Q. 全損事故の保険金はどれくらい受け取れた?

本件では、1,772,450円でした。加えて、回収パーツ590,182円分も確保しています。合計236万円相当の資産を守れた計算です。1号機は180万円で買った修復歴あり中古なので、車両代はほぼ回収できました。

Q. 結局、事故でいくら損したの?

574,493円です。保険金1,772,450円を受け取りました。2号機に2,224,500円を支払い、失ったパーツが122,443円。差し引きで、この金額です。

Q. 全損した車からパーツは回収できる?

できます。保険会社に確認したところ「外していい」との回答でした。筆者は引き取りまでの1日半で、590,182円分を自分で外しています。ただし引き取りの日を決めるのは保険会社なので、猶予は数日しかありません。段取りは早いほど有利です。

Q. パーツを外すのに、条件はありますか?

あります。純正部品を持っていることです。車高調を抜けば車は自立せず、ホイールを外せば積車に載せられません。外した社外パーツの場所には、純正を組み戻す必要があります。純正を処分していたら、回収は成立しません。これは事故の日ではなく、パーツを組んだ日に決まる話です。

Q. パーツ回収に必要な工具は?

まず下回りのパーツには、ジャッキとリジッドラックが要ります。ジャッキだけで潜るのは危険です。そしてインパクトレンチが最重要でした。ホイール・車高調・デフキャリアの脱着は、これなしでは時間内に終わりません。組み戻し用に、トルクレンチもあわせて必要です。

Q. 作業に順番はありますか?

あります。デフキャリアを降ろすには、先にマフラーとプロペラシャフトを外す必要があります。内装側から始めて、下回りは外側から中心へ進めるのが効率的でした。行き当たりばったりでやると、同じ場所を2度潜ることになります。

Q. なぜ免責15万円なのに満額出たの?

全損の場合は免責が適用されず、保険金額が満額支払われる契約だったためです。さらに15万円が加算されました。契約内容によって異なるので、ご自身の証券で確認してください。

Q. 修復歴あり車を遠隔で買うときの注意点は?

まず、修復箇所の文書開示を条件にします。次に、写真・動画で下回りを確認。特にロアアーム・サイドシル・ピラー周辺です。ただし写真で見抜けないものもあります。2号機はホイールベース左右7mm差があり、自分で測って初めてわかりました。実際の帰路の様子は納車日記をご覧ください。

Q. 全損から乗り換えまでどれくらいかかる?

本件は、19日間でした。査定・保険金・車探し・契約・納車までの実例です。条件整理を先に済ませたことが、短縮のカギでした。

まとめ|全損事故はゼロリセットではない

  • 保険金1,772,450円。1号機は180万円の修復歴あり中古だった
  • 1日半で590,182円分を自力回収(純正の組み戻し込み)
  • インパクトレンチがなければ、この時間では終わらない
  • 回収の条件は「純正を捨てていないこと」
  • 受取額は「事故のあと」ではなく「契約のとき」に決まる
  • 回収できず失ったのは4点・122,443円(圧入式とECUは持ち出せない)
  • 事故による総ロスは574,493円
  • グレード選びを間違えると、LSDが流用できなくなる
  • 良いパーツへの投資は、車が変わっても消えない

全損事故からの19日間で得た教訓は、シンプルです。純正を捨てず、パーツを守り、条件を整理し、開示を求める。

この記事が、全損と保険対応の流れを知りたい方の参考になれば幸いです。修復歴あり購入や遠隔購入を検討中の方にも、届けば嬉しいです。

ℹ️ 追記|その後、2号機は整備を重ねて復活しました。セントラルで1分35秒27、舞洲ジムカーナで48秒415を記録しています。2か月後の総括は「購入に後悔なし」の記事をご覧ください。

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