修復歴あり2号機のエンジン内部を確認|錆だらけの外観に反してスロットル・プラグが新車並みだった話【ND5ロードスター】

修復歴ありND5ロードスター2号機のスロットルバルブ内部。外観の錆に反して新車並みの清潔さを確認 チューニング

外観の錆が気になっていた。でもエンジン内部は違った。

名古屋ヴェルサイドでの現車確認で、足回りの次に気になっていたのがエンジン周辺だった。エキゾーストマニホールドに錆があり、エンジンルームのネジ類も錆びていた。これが走行11,000kmの2023年式とは思えない状態だったのだ。ただ、「外観の錆」と「エンジン内部の状態」は別問題だ。この記事では、2号機を持ち帰ってから実施したエンジン内部の確認作業を記録しておく。

エキマニが錆びている

エキマニとエンジン周辺の錆|最初の印象は最悪だった

まず、エキゾーストマニホールドの状態から確認した。

エンジンが怪しい、特にエキマニが錆びている

錆の出方が、どう見ても11,000kmの車両ではない。ただし、エキマニカバー取付ボルトはなぜか全然錆びていないため、恐らくエキマニは社外品を装着していて中古の純正エキマニに戻したと予想できる。また、エンジンルーム内のネジ類も複数箇所で錆が進んでいた。足回りの修復歴ダメージと同様に、「走行距離と実態が一致していない」という印象をここでも受けた。

その他エンジン回りのネジも錆びている
その他エンジン回りのネジも錆びている

ただし、錆はあくまで表面の話だ。エンジンそのものの状態を知るには、内部を開けて確認するしかない。したがって、吸気側から順番に確認していくことにした。

スロットルバルブ内部を確認|不安が一気に吹き飛んだ

まずスロットルバルブを取り外し、内部を確認した。

まずはスロットルバルブを確認

結果は、予想を大きく上回るものだった。内部がめちゃくちゃ綺麗なのだ。

内部はめちゃくちゃ綺麗

1号機(50,000km)のスロットルは、走行相応の汚れが蓄積していた。カーボン汚れや油膜がバルブ周辺に付着しているのが普通の状態だ。ところが2号機のスロットルバルブ内部は、新車そのものと言っていいほど清潔だった。スロットル奥側も同様で、カーボン堆積がほぼ見られない。

内部はめちゃくちゃ綺麗
内部はめちゃくちゃ綺麗

つまり、外観の錆がいかに「表面だけの問題」だったかがここで明確になった。エンジンが載せ替えられていたのではないかという不安があったが、この清潔さはむしろ「本物の低走行エンジン」の証拠だ。

スパークプラグも確認|純正Mazda品・新品同様の状態

プラグの状態を確認する

続いて、スパークプラグを確認した。

次にプラグを確認

取り外してみると、Mazda純正品が4本装着されており、状態はかなり綺麗だった。電極の消耗も少なく、11,000km相当の使用感と一致する状態だ。また、プラグホールの内部(燃焼室側)を覗いてみると、こちらも新車に近い状態だった。カーボンの堆積がほぼない。

マツダ純正が装着されておりかなり綺麗

なぜなら、燃焼室の状態はエンジンの実走行距離を正直に反映するからだ。したがって、スロットルバルブとプラグホール内部の2点を確認した時点で、このエンジンは本物の11,000km個体であるという確信を持てた。正直、ほっとした。

NGKプレミアムRXに交換|ストックしていた10,000km使用品を投入

純正品の状態が良いことを確認したうえで、スパークプラグをNGKプレミアムRXに交換した。

ストックしていた10000km使用済み中古NGKプレミアムRXを装着する

今回使用したのは、以前から保管していた10,000km使用済みの中古品だ。純正よりも燃焼効率が高く、NGKプレミアムRXはイリジウム合金電極により着火性と耐久性を両立した製品だ。また、純正のMazda品から換えることで、エンジンレスポンスのクイックさが体感できるはずだ。

ストックしていた10000km使用済み中古NGKプレミアムRXを装着する2

交換したスパークプラグ:NGK プレミアムRX

👉 イリジウム合金電極採用の高耐久プラグ。純正比で着火性・燃焼効率ともに向上します。ND5ロードスターへの適合品あり。新品交換を検討しているなら、純正品より一段上のこれがおすすめです。
⚠️ 取り付けトルクは規定値(25Nm)を必ず守ってください。締めすぎるとプラグホールのネジ山を傷めます。

ECUはKSROMへ発送済み|レブリミット8,000rpmへ

今回のエンジン確認と並行して、ECUの書き換えも進めている。

現在、純正ECUをKSROMへ発送済みだ。KSROMの書き換えにより、純正レブリミットの7,500rpmから8,000rpmへの引き上げが可能になる。また、低中回転域のレスポンスやトルク特性も最適化されるため、サーキット走行での全開域がさらに広がる。ECUが戻り次第、インプレッションを別途レポートする予定だ。

KSROM ECU搭載記録の記事

まとめ|外観の錆に惑わされるな、エンジンは本物だった

今回の確認作業を通じて、2号機のエンジンに関する疑念が完全に払拭された。

エキマニやエンジン周辺ネジの錆は、修復歴ダメージに伴う経年劣化や湿気の影響だろう。しかし、スロットルバルブ内部・燃焼室・スパークプラグという「エンジン本体の状態を示す3点」は、いずれも走行11,000kmと一致する清潔さだった。

したがって、2号機は「足回りとブレーキは使い回し部品、エンジン本体は本物の低走行」という個体だったと結論づけられる。つまり、ベース車両としての価値は十分にある。

次回は、ステアリングとBRIDE ZETA Ⅳ フルバケットシートの交換をレポートする。サーキット走行において、正しいドライビングポジションの確立は足回りと同じかそれ以上に重要だ。2号機をセントラルサーキットに持ち込む前に、まずドライビング環境を整えていく。

この記事で紹介したパーツ・工具一覧

パーツ用途備考
NGK プレミアムRXスパークプラグ交換イリジウム合金電極・高耐久

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