「サーキットで純正パッドのまま走って大丈夫?」
大丈夫ではありません。実際に筆者は街乗りパッド(DIXCEL ES)でセントラルサーキットを走り、「これ止まらない…怖い」というレベルの恐怖を体験しました。
この記事では、DIXCEL ESとWinmaX MC3を2年間・約20,000km使い続けた筆者が、制動距離の実測差・耐久性・使い分け方法を実体験ベースで解説します。
結論:街乗り・ジムカーナはDIXCEL ES、サーキットはWinmaX MC3。この使い分けが最も安全でコスパも良いです。

この記事でわかること
✅ 街乗りパッドとサーキット用パッドの制動距離の実測差(約3倍)
✅ DIXCEL ES・WinmaX MC3それぞれの実際の使用インプレ
✅ 2年間・約20,000km使用後のリアルな耐久性データ
✅ WinmaX MC3のスペック詳細と選び方
✅ なぜ使い分けがコスト・安全性の両面で最適なのか
制動距離の実測差|約3倍の違い
まず、最も重要なデータをお伝えします。
| パッド | ブレーキングポイント(セントラル) |
|---|---|
| DIXCEL ES(街乗り用) | 約150m手前から踏まないと止まらない |
| WinmaX MC3(サーキット用) | 約50m看板付近まで詰められる |
同じコース・同じ車で、約3倍の制動距離の差が出ました。つまり、ホームストレートのブレーキングポイントが150mと50mでは、タイムへの影響はもちろん、そもそも安全に止まれるかどうかが変わります。
👇 実際の比較動画(ES vs MC3)をご覧ください。ブレーキングポイントの違いが一目でわかります。
🔗 セントラルサーキットでの走行全体は →【ND5ロードスター セントラルサーキット1分32秒までの全チューニング記録】
街乗りパッドがサーキットで危険な理由
街乗り用ブレーキパッドは、低温域での扱いやすさを優先した設計です。そのため、サーキットのような連続高負荷環境では性能が大幅に低下します。
具体的には、連続周回でブレーキが高温になると「フェード(熱によるブレーキ力の急激な低下)」が発生します。その結果、効きが安定せず制動距離が大幅に伸びます。さらに最悪の場合は、コースアウトや接触事故につながるリスクがあります。
なお、ND5ロードスターは軽量車体のため連続周回でのブレーキ負荷が特に大きく、街乗りパッドのまま走るのは非常にリスクが高いです。
私のブレーキパッド構成
| 用途 | パッド | 理由 |
|---|---|---|
| 街乗り・ジムカーナ | DIXCEL ES | 低温から効く・コスパ良い |
| サーキット | WinmaX MC3 | 高温でも安定・制動距離が短い |
この組み合わせを2年間・約20,000km使い続けていますが、現時点でも不満はゼロです。
DIXCEL ES レビュー|街乗り・ジムカーナ用
DIXCEL ESは低温からしっかり効き、扱いやすく価格が安いコスパ重視の定番パッドです。また、ジムカーナ程度の負荷であれば問題なく使えます。
ただし、サーキットでは熱に負けます。したがって「街乗り・ジムカーナ専用」と割り切るのが正解です。
低温から安定した制動力を発揮します:DIXCEL ES 1台分セット(ND5RC用)
👉 街乗り・ジムカーナ用の定番パッドです。低温からしっかり効くため、日常使いの安全性が高く、コスパも優秀。WinmaX MC3と使い分けることでコストを最小化できます。
⚠️ グレードによりサイズが異なります。RS/NR-Aなど一部グレードは適合確認をおすすめします。サーキット走行には使用しないでください。
WinmaX MC3 レビュー|サーキット用
WinmaX MC3(旧AP3の後継モデル)はサーキット用として現在も使い続けているパッドです。
スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 摩擦係数(街乗り) | 0.45〜0.55 |
| 摩擦係数(ミニサーキット) | 0.37〜0.43 |
| 対応温度域 | 常温〜750℃ |
| 材質 | ロースチール材 |
実際の効果
高温でも効きが安定し、連続周回でもタレにくい点が最大の強みです。また、フェードしにくくコントロール性が高いため、安心して奥まで踏めます。
その結果、セントラルサーキットのようなブレーキに厳しいコースでも、制動ポイントを詰められるようになりました。ブレーキの安心感が段違いです。
デメリット
唯一のデメリットは価格が高いことです。街乗りで常用するにはコストがかかります。そのため、サーキット専用として使い分けることで、コストと性能のバランスを取るのが最適解です。
制動距離を約3倍短縮する最強のサーキット用パッドです:WinmaX MC3 前後1台分セット(ND5RC用)
👉 2年間・約20,000km使い続けて不満ゼロ。制動距離をDIXCEL ES比で約3分の1に短縮し、セントラルサーキットのブレーキングポイントを150m→50mまで詰められます。DIXCEL ESとの使い分けでコストも最小化できます。
⚠️ グレードによりサイズが異なります。Brembo装着車は適合確認をおすすめします。
2年間・20,000kmのリアルな耐久性
2024年2月から使用開始し、街乗り・ジムカーナ・サーキットを2年間走っても、現在も摩材残量が残っており3シーズン目に突入しています。
また、前後とも比較的均等に減っており、ND5ロードスターの前後重量配分の良さも感じます。なお、使い分け前提であれば耐久性とコストのバランスは非常に優秀です。
使い分けするべき理由まとめ
なぜ使い分けが最適なのか、3つの理由があります。
まず、サーキット用パッドを使うことでフェードによるコースアウトリスクを防げます。次に、街乗り・ジムカーナ用パッドは低温から制動力が立ち上がるため、日常の安全性が高まります。さらに、WinmaX MC3は高価なので、使い分けることでコストを大幅に抑えられます。
一方、兼用しようとするとどちらも中途半端になり、良いことはありません。
こんな人におすすめ
✅ 向いている人
サーキット走行をしている方、ブレーキのフェードを経験したことがある方、安全にタイムを縮めたい方、長く使えるコスパの良いパッドを探している方に向いています。
❌ まだ必要ない人
街乗り・ワインディングのみでサーキットを走らない方は、DIXCEL ES一本で十分です。
まとめ
結論として、ND5ロードスターでサーキットを走るなら、ブレーキパッドの使い分けは安全のために必須です。
制動距離約3倍の差は、タイムへの影響以上に「安全に止まれるかどうか」の差です。したがって、街乗り・ジムカーナはDIXCEL ES、サーキットはWinmaX MC3——この組み合わせを迷ったら選んでください。2年間・約20,000kmノートラブルで使い続けています。
DIXCEL ES 1台分セット(ND5RC用)
👉 街乗り・ジムカーナの定番。低温からしっかり効いてコスパ優秀。
⚠️ サーキット走行には使用しないでください。
WinmaX MC3 前後1台分セット(ND5RC用)
👉 サーキット専用。制動距離をDIXCEL ES比で約3分の1に短縮。2年間・20,000km実績あり。
⚠️ Brembo装着車は適合確認をおすすめします。
この記事で紹介したパーツ一覧
DIXCEL ES 1台分セット(ND5RC用)
👉 街乗り・ジムカーナ用の定番パッドです。低温からしっかり効くため、日常使いの安全性が高く、コスパも優秀。WinmaX MC3との使い分けでコストを最小化できます。
💡 楽天マラソン期間中の購入でポイント還元を最大化できます。
⚠️ グレードによりサイズが異なります。RS/NR-Aなど一部グレードは適合確認をおすすめします。
WinmaX MC3 前後1台分セット(ND5RC用)
👉 2年間・約20,000km使い続けて不満ゼロ。制動距離をDIXCEL ES比で約3分の1に短縮し、セントラルサーキットのブレーキングポイントを150m→50mまで詰められます。DIXCEL ESとの使い分けでコストも最小化できます。
💡 楽天マラソン期間中の前後セット購入でポイント還元を最大化できます。
⚠️ Brembo装着車は適合確認をおすすめします。
次に読んでほしい記事
- 🛞 タイヤ選びで迷っている方 →【ND5サーキットタイヤ比較|実測タイムで選ぶ】
- 🔧 足回りから始めたい方 →【TEIN MONO SPORT レビュー|街乗りそのままでサーキット1秒短縮】
- 💺 ドライビングポジションを改善したい方 →【フルバケ・小径ステアリング レビュー|BRIDE ZETAⅣ+MOMO FULL SPEED】
- 🏎️ タイムの全記録を見たい方 →【セントラルサーキット1分32秒までの全チューニング記録】
- 🛠️ 初期整備から始めたい方 →【ND5中古購入後にやるべき初期整備まとめ】


コメント