修復歴あり2号機を走れる状態に|TEIN MONO SPORT+ディクセルESで足回り・ブレーキ全交換【4/19作業記録】

TEIN MONO SPORTへの車高調交換・ディクセルESブレーキパッド装着・ENKEI RPF1RSホイール組み換えが完了したND5ロードスター2号機 チューニング
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朝から作業工具と交換パーツを準備した。

前日4月18日(土)、名古屋から300kmを走って2号機を持ち帰った翌日のことだ。車高調・ブレーキパッド・ホイールの全交換を、4月19日(日)一日で完了させることにした。この記事では、実際の作業手順と、作業中に発見した修復歴あり個体の「実態」を、写真つきで細かく記録しておく。

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作業前の準備|1号機から回収したパーツと新品ブレーキパッド

まず、今回の作業で使うパーツを並べて確認した。

フロント・リア用のTEIN MONO SPORT(車高調)は1号機から回収済み。ホイールはENKEI RPF1RS(15インチ)も同様に移植予定だ。また、ブレーキパッドは以前から在庫していた新品のディクセルESを投入した。したがって、追加購入なしで今日の作業が始められる状態だった。

車高調・ブレーキパッド・ホイール交換開始
フロントの車高調・ブレーキパッド・ホイール準備
リアの車高調・ブレーキパッド・ホイール準備

最初の壁|純正ナットとインパクトレンチの相性問題

作業を始めてすぐ、小さなストレスが発生した。

マキタのインパクトレンチでホイールナットを外そうとすると、純正ナットがソケットに毎回かみ込んでしまう。ナットを外すたびにソケットを叩いて分離しなければならず、4輪分の作業でかなりの手間がかかった。

なぜこうなるかといえば、純正ナットは形状の公差が大きく、インパクトで高トルクをかけると圧着してしまいやすい。つまり、作業性を重視するなら純正ナットではなく、レーシングナットへの交換が正解だ。

したがって、今回を機にクロモリレーシングナットへ交換することにした。クロモリ製は一般的なスチール製と比べて強度が高く、かつソケットへのかみ込みが起きにくい。25年間DIY整備をしてきた中で、これは正直もっと早く換えておけばよかったと感じるアイテムだ。

ナットは作業性と耐久性を勘案するとクロモリレーシングナットがおすすめです

おすすめ:マキタ インパクトレンチ

👉 ホイール脱着作業の時短に直結するアイテム。マキタのインパクトレンチは出力・耐久性ともに信頼性が高く、DIY整備の定番工具です。みんカラでも実際の使用レビューを書いています。
⚠️ 締め付けは必ずトルクレンチで規定値に仕上げてください。インパクト本締めはNG。

おすすめ:クロモリレーシングナット

👉 作業性と耐久性を両立するレーシングナット。六角貫通タイプ17HEX・48mmロング・P1.5/P1.25対応。16本セットで4輪分カバーできます。
⚠️ ロングナットは純正ホイール非対応の場合があります。装着するホイールのシート形状(テーパー/球面)を必ず確認してください。

4ナットは作業性と耐久性を勘案するとクロモリレーシングナットがおすすめです

フロント作業|アッパーアームの状態を改めて確認

フロントを外したところで、前日の現車確認で気になっていたアッパーアームの状態を詳しく確認した。

フロント作業風景

まず、運転席側(右フロント)を確認すると、アッパーアームの三角形の中心にサスペンションが正しく収まっていた。これが正常な状態だ。

運転席側フロントアッパーアーム正常

ところが、助手席側(左フロント)は明らかに異なっていた。サスペンションの位置がアッパーアームの三角の中心からズレており、正常な幾何学関係が成立していない状態だった。フロント左側のクラッシュダメージがアッパーアームの変形として残っていることが、これで確定した。

助手席側フロントアッパーアーム異常

また、車高調の取り付け自体は難なく完了できた。したがって、今日の作業においてアッパーアームの損傷は作業の障害にはならなかった。アライメントへの影響については後日最優先で確認を行なう。

フロント作業|車高調をTEIN MONO SPORTに交換

アッパーアームの確認後、そのままTEIN MONO SPORTを組み付けた。

TEIN MONO SPORTは全長調整式で、車高と減衰力を独立して設定できる。今回は1号機で使用していたセッティングをほぼそのまま移植し、車高は前後ともストリートで問題ないレベルに設定した。取り付け自体はND5ロードスターの作業性が良いこともあり、左右合わせて約1時間で完了した。

装着した車高調:TEIN MONO SPORT

フロントの車高調・ブレーキパッド・ホイール交換完了

👉 全長調整式・減衰力16段調整。ND5ロードスターのサーキット仕様として定番の選択肢で、ストリートからライトサーキットまで幅広く対応します。コストパフォーマンスも高く、DIY装着もしやすい1本です。
⚠️ 車高調装着後はアライメント調整が必須です。特にキャンバー・トー・キャスターの確認を必ず行ってください。

フロント作業|ブレーキパッドとキャリパーの実態

次に、ブレーキパッドの交換に移った。

在庫していた新品のディクセルESを投入

在庫していた新品のディクセルESを投入した。取り付け自体は問題なく完了したが、キャリパーの状態を見て思わず手が止まった。走行11,000kmの2023年式から取り外したとは到底思えない状態だった。錆の出方、全体的な劣化具合、どこを見ても中古品を流用した痕跡が明らかだ。

ブレーキキャリパーの状態は走行11000kmのものとは思えない

また、ブレーキピストンシールを確認するとカサカサになっていた。つまり、キャリパー自体の使用歴が相当長い可能性が高い。現時点ではまだ使用可能と判断したが、近いうちにキャリパーオーバーホールが必要になると見ている。

ブレーキピストンシールもカサカサ

さらに、ブレーキフルードラインにも錆の発生が確認できた。これも11,000kmの車両ではあり得ない状態で、やはり前オーナーの走行歴や整備歴が車両スペックとまったく一致していないことがわかる。

なお、装着予定のRPF1RS(15インチ)をあてがい、ブレーキパッドとホイールの干渉がないかも確認した。その結果、問題なく収まることが確認できた。

ブレーキパッドの大きさによる15インチホイール干渉無き事確認

装着したブレーキパッド:ディクセル ES

👉 ストリートからライトサーキットまでカバーするバランス型ブレーキパッド。純正比で制動力・フィーリングともに大幅に向上します。シムとグリースは個人的に不要と判断し、素組みで装着しています。
⚠️ 本格的なサーキット走行にはSTREET SPORTSやZ Compoundなど、より耐熱性の高い製品を推奨します。

参考:ENKEI RPF1RS(15インチ干渉確認済み)

👉 今回のブレーキパッドとの干渉確認に使用したホイール。15インチでも問題なく収まることを確認済みです。1号機からの移植で2号機にも引き続き使用予定。
⚠️ ブレーキキャリパー交換や大径ローター装着時は必ず再確認が必要です。

リア作業|フロントとは対照的に比較的良好な状態

フロントの作業を終えてリアに移ると、状況は一変した。

リア作業風景

リアのサスペンション・ブレーキともに、フロントと比較して明らかに状態が良い。アッパーアームの位置関係も正常で、ブレーキキャリパーの劣化もフロントほどではなかった。したがって、リアの作業はスムーズに進み、フロントの半分以下の時間で完了した。

リアの足回りは比較的良好です

取り外した純正サスペンション|ブーツの破れで正体が判明

取り外した純正サスペンションを並べて確認すると、あることに気づいた。

ダストブーツがちぎれていたのだ。2023年式・走行11,000kmの純正サスペンションでブーツがちぎれるのは、まず考えられない。つまり、前日に下回りを確認した段階で推測していた通り、これは2023年製のオリジナル部品ではないことが、この時点で確定した。補修の過程で使用済みのサスペンションを流用した個体だったことが、物証として明らかになった形だ。

くたびれた純正サスペンションを回収

試走インプレッション|見違えるような安心感

全作業が完了した後、ワインディングで試走を行った。

結果は、一言で言えば「別の車になった」だ。前日に名古屋から持ち帰った時のフワフワした不安感が完全に消え、路面に接地している感覚が明確になった。また、ブレーキの効き始めのリニアリティも格段に向上しており、ディクセルESの効果を実感できた。

さらに、ホイールをRPF1RSに換えたことで、バネ下重量の軽減効果も体感できる。したがって、車高調・ブレーキパッド・ホイールの三点が揃って初めて、この車両は「走れる状態」になったと判断できる。

フロント・リアの車高調・ブレーキパッド・ホイール交換完了

今後の最優先課題|アライメント調整

今回の作業で足回りの基礎は整った。ただし、一点だけ未完了の課題が残っている。アライメントの精密調整だ。

時間的な制約からアライメントの測定・調整まで至らなかった。また、助手席側アッパーアームの変形があるため、簡易測定では追い込みきれない可能性もある。したがって、次の最優先タスクは、IKEYA FORMULA MAPLE A-ONE GAGEを使ったキャスター・キャンバー・トーの精密調整だ。この作業が完了して初めて、2号機は本当の意味で走れる仕様になる。

まとめ

4月19日の一日で、2号機の足回りとブレーキが完全に生まれ変わった。

作業を通じて明らかになったのは、修復歴あり個体の「ダメージの深さ」だ。キャリパーの劣化・ブレーキフルードラインの錆・ブーツが破れた純正サスペンション。どれも、ショールームで確認できるものではない。つまり、DIY整備の経験があって初めて、この車両が安全に走れる状態になったとも言える。

その結果、試走では見違えるほどの安心感を得られた。次回はIKEYA FORMULA MAPLE A-ONE GAGEを用いたアライメント測定&調整をレポートする。

この記事で紹介したパーツ一覧

パーツ用途備考
マキタ インパクトレンチホイール脱着工具DIY整備の必需品
クロモリレーシングナットホイールナット交換17HEX・48mm・P1.5対応
TEIN MONO SPORT車高調(前後)全長調整式・減衰16段
ディクセル ES ブレーキパッドブレーキパッド(前後)ストリート〜ライトサーキット対応
ENKEI RPF1RS 15インチホイール(前後)ブレーキ干渉なし確認済み

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