名古屋まで新幹線で取りに行ってきた。
ND5ロードスター2号機の納車は2026年4月18日(土)。ディーラーではなく、名古屋のヴェルサイドさんから購入した。この記事では、当日の移動・現車確認の全体像・帰路での印象を、できるだけ具体的に書いておく。同じように修復歴ありの中古スポーツカーを検討している方の参考になれば幸いだ。

朝6時16分、魚住駅から始発で出発
魚住駅6時16分発の在来線を起点に、西明石でこだまに乗り換え、新神戸でのぞみに乗り継いだ。土曜朝の新幹線は予想以上の混雑で、自由席は立ち客が出るほどだった。したがって、始発便を選んだのは正解だったと言える。のぞみ指定席でぎりぎり座れた。

名古屋到着後は地下鉄に乗り換え、野並駅へ向かった。ヴェルサイドのスタッフさんが車で迎えに来てくださり、予定通り9時00分に店舗へ到着した。
現車確認スタート|修復歴ありの個体はここを見る
まず、リフトアップ状態での下回り確認から始めた。2023年式・走行11,000kmという車両だが、正直に言うとところどころ錆の出方が気になった。
走行11,000kmの2023年式で、なぜここまで錆が出るのか。また、エキゾーストマニホールド周辺にも走行距離と合わない劣化があった。つまり、「11,000km」という数字がそのまま車両の状態を表しているわけではない、ということだ。

なお、外観確認では、フロント左右をクラッシュした個体ということでボンネットとヘッドライトのチリが合っていない箇所が確認できた。ただ、この車両はサーキット専用機として購入しているため、外観上のズレは個人的に許容範囲と判断した。

リフトアップで見えた実態|サスペンションが前後左右で別型式
下回りを見てすぐに気づいたのは、サスペンションの異常だった。前後左右で、異なる型式の純正ダンパーとスプリングが組み合わされていたのだ。
なぜこうなるかといえば、クラッシュ後の補修過程で手元にある部品を組み合わせた可能性が高い。したがって、純正サスペンションが揃っているように見えても、実際は別グレードや別年式のパーツが混在しているケースがある。これは外観確認だけでは気づけない問題だ。
さらに、アッパーアームの状態も確認した。正常な状態では、アッパーアームの三角形の中心にサスペンションが収まる。ところが、この車両ではサスペンションが中心からズレた位置に来ていた。フロントのクラッシュダメージがアッパーアームに残っていたのだ。

また、ブレーキの摩耗具合も11,000kmとは一致しない箇所があった。つまり、走行距離・錆・ブレーキ・サスペンションの4点が、どれも「2023年式11,000km」という数字と整合していない。補修の過程で複数のパーツを使い回した個体、という確信がここで持てた。
試乗インプレッション|足のフワつきと純正ECU確認
リフトアップ確認の後、試乗を実施した。走り出してすぐにフワフワとした足回りの違和感があった。これはサスペンション混在の影響だろうと推測した。

また、1速7,500rpmでレブリミットに当たることを確認した。したがって、純正ECUの書き換えはされていないことがわかった。この点は想定通りだ。

なお、現車確認後は担当の小川さんとコーヒーをいただきながら1時間ほど話した。車両の経歴や整備状況について詳しく教えていただき、午前11時頃に店舗を出発した。
帰路300km|ずっと頭にあったこと
高速道路に乗った瞬間から、足回りへの不安が頭から離れなかった。
サスペンションが前後左右で異なる部品の組み合わせという状態は、高速域での安定性に直結する問題だ。したがって、サービスエリアで休憩する気分にならず、約300kmを無休憩で走り切った。帰宅は13時30分。朝食も昼食も取っていなかったが、この日はそのまま2号機を眺めることにした。翌日から本格的な作業に入るためだ。
帰路の走りから改めて感じたのは、純正サスペンションの状態がいかに乗り心地に影響するかだ。まず前後で同じ型式のサスペンションが入っていることが最低条件で、それさえ満たしていない状態で300km走ることになった。次の日の交換が待ち遠しかった。
修復歴ありを承知で買った理由
修復歴ありの個体を選んだのには、明確な理由がある。
この車両はサーキット専用機として購入している。したがって、外観のチリのズレや塗装の歪みは問題ではない。重要なのは、動力系・足回り・電装系が正常に機能するかどうかだ。そして、これらは自分でバラして確認・交換できる技術がある。
なぜなら、同じ予算で修復歴なしの個体を買うと、走行距離が多い・グレードが低い・年式が古い、といったトレードオフが発生する。つまり、DIYで整備できるスキルがあれば、修復歴ありの個体は「割安に良いベース車両を手に入れる」選択肢になりうる。
ただし、これは25年のDIY整備経験があるからこそ言えることだ。初心者が同じ判断をするのは正直おすすめしない。

修復歴あり中古車を検討中の方へ
もし修復歴ありの中古スポーツカーを検討しているなら、購入前にいくつか確認しておきたいポイントがある。
まず、走行距離と各部の劣化具合が一致しているかどうかを確認する。次に、リフトアップして足回りのパーツが揃っているかをチェックする。さらに、ブレーキの摩耗が走行距離と一致しているかも見ておきたい。これらは、外観だけでは絶対にわからない情報だ。
また、売却を検討しているなら、修復歴ありでも査定を出しておくことをおすすめする。実際の市場価格を知ったうえで交渉に臨むほうが、結果として損をしにくい。
👉 修復歴あり・事故車・高走行車でも無料で査定が受けられます。相場を把握してから交渉するのが鉄則です。

次回:4/19作業レポート|ブレーキ・車高調をフル交換した話
翌4月19日(日)、2号機の足回りとブレーキを全交換した。
サスペンションはTEIN MONO SPORTへ、ブレーキパッドはディクセルESへ換装。その作業中に、アッパーアームの損傷の詳細が明らかになった。また、フロントを外したときに見えたエンジン側の錆の実態も公開予定だ。
次回使用パーツ:TEIN MONO SPORT(先行紹介)
👉 全長調整式・減衰力16段調整。ND5ロードスターのサーキット仕様として定番の車高調です。次回記事で実際の取り付けと感想を詳しくレポートします。
⚠️ 車高調装着後はアライメント調整が必須です。
次回使用パーツ:ディクセル ES ブレーキパッド(先行紹介)
👉 ストリートからライトサーキットまでカバーするバランス型ブレーキパッド。純正比で制動力とコントロール性が大幅に向上します。
⚠️ 本格サーキット走行にはZ Compoundなどスポーツ専用品を推奨します。
まとめ
2号機の納車日は、移動と現車確認だけで終わった一日だった。
リフトアップして初めて見えた、サスペンションの混在・錆・アッパーアームのズレ。これらはすべて、店頭で外観を眺めているだけでは気づけないものだ。つまり、修復歴あり個体を買うなら「バラして確認する前提」で臨む必要がある。
その結果、4月19日(翌日)は朝から車高調とブレーキパッドの全交換に入ることになった。作業レポートは次の記事にまとめる。
この記事で紹介したパーツ一覧
| パーツ | 使用車両 | 記事内での扱い |
|---|---|---|
| TEIN MONO SPORT | ND5ロードスター | 次回(4/19)装着予定 |
| ディクセル ES ブレーキパッド | ND5ロードスター | 次回(4/19)装着予定 |

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