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2号機のシェイクダウンは、悪条件のオンパレードでした。コースはウエット、ABSは死亡、フロントにはフラットスポット。それでも、1:35.27が出ました。2号機は最高の素材です。
この記事では、セントラルサーキットでの初走行の全記録をお届けします。
この記事でわかること
- 2号機のセントラル初走行(シェイクダウン)全記録
- ABS死亡・フロントロック・サイド回避の顛末
- 悪条件でも1:35.27を記録したポテンシャル
- サーキット走行に持っていく装備一式
- 帰宅後の原因究明とGW明けの修理計画
先に結論|悪条件3つと、それでも出た1:35.27
まず、この日の条件を並べます。
| 条件 | 状況 |
|---|---|
| 路面 | 午前はウエット、午後に乾く |
| ABS | 走行中に死亡 |
| タイヤ | 中古2部山+フラットスポット |
| キャンバー | 未調整 |
| ベストラップ | 1:35.27 |
✅ 1号機のベストは1:32.001です。この条件で3.3秒落ちなら、素材としては十分すぎます。
2号機、セントラルサーキットへ
朝7時に目覚めました。ウエットの可能性があったため、焦らず準備を進めます。ところが到着すると、案の定ウエット路面でした。結局、気長に待つことにします。


コースを歩いて路面状況を確認
走行準備はばっちりです。そこで全コーナーを歩いて、状態を確認して回りました。
- ホームストレート:ハーフウエット
- 1コーナー:ハーフウエット
- 立体交差手前:ハーフウエット
- 立体交差の入口・出口:かなり濡れている




この状態では、アタックは昼からになると判断しました。
13時の枠でシェイクダウン開始
ようやく、コースが乾きました。では13時の枠で走ります。目標は1分34秒切り。つまり1号機のベスト(1:32.001)から、約2秒落ちの設定です。
当日のセットアップ|タイヤ・パッド・装備一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 目標タイム | 1分34秒切り |
| タイヤ | シバR31 200R 195/50R15(2部山・中古入手) |
| ブレーキパッド | プロジェクトミュー RACING-N+(新品) |
| LSD | 機械式2WAY LSD |
| ロールケージ | CUSCO SAFETY 21(4点式) |


CUSCOのロールケージは、SAFETY 21の4点式・2名乗車仕様です。詳しくは軽量化+ロールケージ装着の記事をご覧ください。
🔴 ケージだけ入れても、身体は止まりません
ところが、ここは順番を間違えやすいところです。
⚠️ ロールケージは、鉄のパイプが頭のすぐ横を通ります。純正3点ベルトだと、横Gで身体が動いてパイプに近づきます。
✅ 4点ハーネスで肩を固定すると、身体が動きません。安全のためでもあり、操作を正確にするためでもあります。
しかもハーネスは、フルバケとセットで初めて効きます。純正シートは肩の穴がないので、正しく掛けられません。
⚠️ フルバケは、必ず適合シートレールとあわせて使用してください。ND5専用なら加工不要です。
タイヤとホイール
タイヤは、Xのフォロワーの方から中古で譲っていただきました。シバR31の195/50R15です。残り2部山でのシェイクダウンになりました。
なお、このR31 200R 195/50R15には後継モデルがあります。型番R1899のR31Zです。これから新品で買うなら、こちらになります。
✅ ホイールは15インチのRPF1RSです。サーキット用と街乗り用を2セット持つと、走行会の朝が楽になります。
ブレーキまわり
ブレーキパッドは、プロジェクトミューのRACING-N+を新品で投入しました。スペックは次のとおりです。
- 材質:スーパーグラファイトメタリック
- 温度域:100〜800℃
- 摩擦係数:0.39〜0.48μ
⚠️ パッドだけ替えても、フルードが古いと止まりません。吸湿したフルードは沸点が下がります。その結果が、ペダルが底まで抜ける症状です。
走行中に異変発生|ABSが死んだ
ところが、走り出してすぐでした。バックストレート後の右コーナー立ち上がりで、異変が起きます。複数の警告灯が、一斉に点灯したのです。

戸惑いながらも、アタックを続けました。ところが、3速全開からのブレーキングで悲劇が起きます。ABSが完全に死に、フロントタイヤがフルロック。白煙を吹きました。
本能的に、サイドブレーキに手が伸びました。ぎりぎりでコースアウトを回避できています。
⚠️ 警告灯が点灯した状態での走行継続は危険です。今回はABSが機能せず、フルロックが発生しました。点灯後は原因を特定するまで全開アタックを控え、安全マージンを確保してください。
ピット確認と応急処置
ピットに戻り、各所を確認しました。しかし原因は特定できません。
まず疑ったのはバッテリーです。Magician OBD2で電圧を確認すると13.8V。正常値でした。エンジンを切れば警告灯は消えるので、恐る恐る走行を再開します。

✅ バッテリーを真っ先に疑ったのには、理由があります。2号機はリチウム化していて、電圧の落ち方が鉛と違うからです。
🔴 電圧が正常なら、次はエラーコードです
そして、ここで詰まりました。警告灯は点くのに、何が原因かが分からない。
実際、メーターで読めるのは電圧や水温といった現在値だけです。ABSやDSCのエラーコードは、診断機がないと読めません。
⚠️ コードが読めていれば、その場で切り分けられました。走行会には、1台積んでおくことをおすすめします。
⚠️ 本体だけでは動きません。スマホに「Car Scanner」などのアプリが要ります。Bluetoothで繋いで使う形です。
それでも1:35.27|シェイクダウンで見えたポテンシャル
フラットスポットあり、キャンバー未調整、強化エンジンマウントなし。この悪条件で1:35.27が出ました。
| 通算ラップ | タイム | 最高速 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 136周目 | 1:35.27 | 166.3 km/h | ベストラップ |
| 137周目 | 1:35.46 | 166.1 km/h | セカンドベスト |
ℹ️ 通算ラップは、1号機時代から使い続けている計測機の累計値です。2年分のセントラル走行が、そのまま積み上がっています。
この2ラップは、いずれもABSエラーが出ていません。裏を返せば、エラーが出た周回はタイムが残せなかったということです。

✅ 悪条件での1:35.27。条件が揃えば、1号機のベスト(1:32.001)に迫るポテンシャルがあります。
機械式2WAY LSDのトラクションは把握できました。しかも新品パッドのフィーリングも確認済みです。ただし、走り込みが圧倒的に足りません。

新ブレーキパッド|プロジェクトミュー RACING-N+
今回初投入したプロジェクトミューのRACING-N+。慣れは必要ですが、その分タイムに直結する力を持っています。パッド選びはブレーキパッド比較記事も参考にしてください。

帰宅後の原因究明|センサーケーブルの断線疑い
そして自宅に帰り、各所を確認しました。最もダメージが大きかったのは、助手席側のABSセンサーケーブルです。

この車両は、過去の事故でアッパーアーム取り付け部がずれています。ケーブルが常に引っ張られた状態の可能性がありました。右コーナーの高横Gで瞬断している、という仮説を立てます。
右コーナーでのみ発生することは、確認済みです。縦のみのフルブレーキングでは発生しません。
走行会に持っていくもの|この日に足りなかった装備
ここからは、今回の反省をそのまま持ち物リストにします。
牽引フック|付いていないと、走れません
この日はサイドブレーキでコースアウトを回避できました。ただし、止まれていなければ牽引されています。
⚠️ 純正の牽引フックは、軽量化のときにパンク修理キットごと撤去しています。社外品を付けていないと、走行会の車検で止められます。
空気圧|走行前後で必ず測ります
サーキットでは、走行中に空気圧が大きく上がります。だから冷間で合わせても、温間では別の数字になります。
✅ 自宅で入れられる環境があると、前日のうちに合わせられます。当日の朝が楽になります。
⚠️ ピットで測るほうは、精度のあるゲージを別に持ってください。コンプレッサー付属のものでは、0.1kgf単位の調整ができません。
よくある質問
Q. シェイクダウンとは何ですか?
組み上げた車両の初走行テストのことです。本気のアタック前に、状態を確認する走行を指します。今回のように、不具合が見つかることも多いです。
Q. ABSが死んだまま走って大丈夫だった?
結果的にフルロックと白煙を招いたので、おすすめしません。警告灯点灯後は、全開アタックを控えるべきでした。安全マージンの確保が最優先です。
Q. 警告灯の原因は結局何だった?
当初はセンサーケーブル断線を疑いました。しかし真因は、SASモジュールの角度ズレでした。詳しくはABSエラー解決編をご覧ください。
Q. サーキットに何を持っていけばいい?
車両側は、牽引フックと4点ハーネスが要ります。工具では、空気圧ゲージとOBD2の診断機です。今回はコードが読めず、原因の切り分けに時間がかかりました。
まとめ|シェイクダウンの収穫とGW明けの計画
| 課題 | 対応 | 優先度 |
|---|---|---|
| ABSセンサーケーブル交換 | GW明けに発注・交換 | 高 |
| フラットスポットタイヤ | 廃棄処分 | 中 |
いずれにせよ、2号機のポテンシャルは本物です。課題を一つひとつ潰せば、1号機超えは近いと感じています。乞うご期待。
【追記】その後の原因究明で、真因はSASモジュールの角度ズレと判明しました。修理後の検証走行では、1:35.906でエラーゼロを確認しています。経緯は原因究明編と解決編をご覧ください。


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