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内装軽量化とロールケージ装着を、6時間で一気にやり切りました。その結果、2号機は990kgから935kgへ。-55kgの生まれ変わりです。
作業開始は午前11時、終了は午後5時。目標は、GWのセントラルサーキット初走行でした。つまり、すべての準備を1日で完結させた記録になります。
この記事でわかること
- 6時間で完了した内装軽量化の手順と実測データ
- 撤去した41点すべての実測重量(1g単位)
- 内装を剥がすために要った道具
- CUSCOロールケージ装着と最大の難所「穴開け」
- 牽引フック・4点ベルト・タイヤ・パッドの一気換装
先に結論|6時間で削った56,549g
まず、この日の総量を出します。
| 箇所 | 軽量化 |
|---|---|
| フロント | -16,484 g |
| リア | -16,457 g |
| 全体 | -23,608 g |
| 総合計 | -56,549 g |
✅ もともと990kgの軽量な車です。そこから56.5kg、車重比で約5.7%を削りました。
ちなみに、単一の部品で最も効いたのはバッテリーです。リチウム化だけで-9,300g。台座まで外すと、-10,029gになります。
内装軽量化の第一歩|まずシートを外す
内装軽量化を効率よく進めるため、まず運転席と助手席を外します。シートがないと、後部内装の撤去が格段にやりやすくなるからです。


シートを外すと、作業スペースが一気に広がります。そこでついでに、幌下のウェザーストリップ周辺も軽量化しました。普段はアクセスしにくい場所なので、今がチャンスです。


そして、この日に外したネジ・ナット・クリップは合計1,411gぶんです。本数にすると、相当な数になります。
内装軽量化を一気に進める|後部パネルで10kg超削減
次に、席の後ろにある内装パネル類を一気に撤去します。取り外したパーツの総重量は、10kg超え。「たかが内装」と思っていましたが、実際その重さは侮れません。
車体剛性に影響するパーツは、一切外していません。あくまで内装材のみの撤去です。撤去後の車内はメカメカしい雰囲気になりますが、軽さは正義です。


しかも、面白い変化もありました。トランクを開けると、運転席側が筒抜けで見えるのです。これが、内装軽量化の証です。

なぜ1g単位で測るのか
面倒に見えますが、もちろん理由があります。
測らないと「外した気になる」だけで終わるからです。実際に測ると、期待外れの部品と、驚くほど効く部品がはっきり分かれます。
✅ 大物は吊り下げ式のはかりが便利です。シートやマフラーは、台の上に載せられません。
軽量化の結果|990kgから935kgへ(-55kg)
そして外したパーツは、すべて1g単位で計量しました。ここからは、その全データを公開します。

フロントの軽量化|合計 -16,484 g
| 部品 | 増減 | 区分 |
|---|---|---|
| 助手席エアバッグ | -1,112 g | 撤去 |
| 発泡スチロール | -78 g | 撤去 |
| アクティブボンネット左右本体 | -716 g | 撤去 |
| アクティブボンネット左右金具 | -153 g | 撤去 |
| アクティブボンネットセンサー取付金具 | -1,160 g | 撤去 |
| スティフィナー | -2,302 g | 撤去 |
| コアサポート全面金具左右 | -530 g | 撤去 |
| エンジン吊り金具 | -82 g | 撤去 |
| ストレーキ左右 | -194 g | 撤去 |
| スカイアクティブエンジンカバー | -128 g | 撤去 |
| バッテリー台座一式 | -729 g | 撤去 |
| バッテリー(リチウム化) | -9,300 g | 交換 |
| フロント合計 | -16,484 g |
フロントは、リチウムバッテリーの-9,300gが半分以上を占めます。残りは、アクティブボンネット関連とスティフィナーの撤去が中心です。
リアの軽量化|合計 -16,457 g
| 部品 | 増減 | 区分 |
|---|---|---|
| パンク修理キット・牽引フック | -2,475 g | 撤去 |
| トランクルーム内のトリム(底面以外) | -1,300 g | 撤去 |
| トランクルーム内の金属の板 | -475 g | 撤去 |
| トランク隔壁アルミ板 | -1,300 g | 撤去 |
| リアレインホースメント+取り付けナット | -3,719 g | 撤去 |
| バンパー取り付け樹脂3種盛り | -285 g | 撤去 |
| BE FREE マフラー | -7,046 g | 交換 |
| リアデフマウントカラー | +143 g | 交換 |
| リア合計 | -16,457 g |
リアで効いたのは、2つです。BE FREEマフラーの-7,046gと、リアレインホースメントの-3,719g。なおデフマウントカラーだけは、+143gと増えています。
✅ リアオーバーハングの-7kgは、運動性向上に効果絶大です。しかも価格は約25,000円。「ええ音鳴ります」というのが正直な感想でした。
| 純正リアピース | 9,300 g |
| BE FREE | 2,500 g |
| ハンガー3個の削減 | 246 g |
| 軽量化 | -7,046 g |
車体全体の軽量化|合計 -23,608 g
| 部品 | 増減 | 区分 |
|---|---|---|
| 助手席 | -14,200 g | 撤去 |
| 内装剥がし | -11,982 g | 撤去 |
| ネジ・ナット・クリップなど | -1,411 g | 撤去 |
| 左右フロアマット | -800 g | 撤去 |
| 幌左右のガイド(メス側) | -307 g | 撤去 |
| 幌左右のガイド(オス側) | -215 g | 撤去 |
| 幌の内装剥がし | -195 g | 撤去 |
| 内装左右フタ | -174 g | 撤去 |
| 真ん中のプラ内装&幌を閉める時の取っ手 | -126 g | 撤去 |
| 発煙筒 | -95 g | 撤去 |
| タイヤ・ホイール | -3,200 g | 交換 |
| ステアリング | -998 g | 交換 |
| 運転席(フルバケ化) | -600 g | 交換 |
| ロールケージ | +10,695 g | 追加 |
| 全体合計 | -23,608 g |
ロールケージだけは、+10,695gと大幅なプラスです。それでも全体で-23,608gに収まりました。理由は、助手席と内装剥がしで26kg以上を削ったからです。
交換で軽くなった3点
ここでは、軽いものに置き換えて減った項目を見ます。
まず、タイヤとホイールで-3,200g。純正16インチから15インチのRPF1RSへ替えた結果です。バネ下なので、体感は数字以上でした。
次に、ステアリングで-998g。328mmの小径は、軽さより操作精度のために入れています。
そして運転席で-600g。純正シートからフルバケへの置き換えです。横Gの中で身体が動かないぶん、操作が正確になります。
⚠️ フルバケは、必ず適合シートレールとあわせて使用してください。ND5専用なら加工不要で、調整幅も確保できます。
総合計と車検証との照合
3か所を合計すると、冒頭に出した-56,549gになります。この数字を、車検証と突き合わせます。
| 項目 | 重量 |
|---|---|
| 車検証の車両重量 | 990 kg |
| 軽量化総合計(助手席を戻した状態) | -42 kg |
| 理論上の車両重量(助手席含む) | 948 kg |
| 軽量化総合計(助手席を外した状態) | -57 kg |
| 理論上の車両重量(助手席除く) | 933 kg |
ℹ️ 助手席(14.2kg)は着脱式です。載せた状態なら948kgになります。当ブログのタイトルや軽量化まとめ記事は935kg・-55kg表記です。切りの良い数字に丸めているためで、装着タイヤによっても前後します。
✅ 内装撤去を中心に-56.5kg。車重比約5.7%の軽量化は、加速・旋回・制動のすべてに直接効きます。エンジンに手を入れる前に「重さを削る」が、最もコスパの高い第一手です。
CUSCOロールケージ装着|最大の難所は穴開け
そしていよいよ、ロールケージ装着です。最大の難所は、車体への穴開け作業になります。
まずロールケージを仮組みして、位置を確認します。穴位置にセンターマークを打ち、電動ドリルで少しずつ穴径を拡大していきます。


🔴 いきなり大径で開けてはいけません
ここが、この日いちばん緊張した作業です。失敗しても、車体の穴は埋められません。
⚠️ 鉄板にいきなり太い刃を当てると、食い込んで位置がずれます。センターマークを打ち、小さい径から段階的に広げてください。
この作業で使ったのは、鉄工10mmまで対応する電気ドリルです。無段変速なので、切り始めをゆっくり当てられます。
⚠️ 開けた穴の断面は、塗装が剥がれた生の鉄です。そのままだと錆の起点になります。防錆塗料をひと塗りしてから、ボルトを通してください。
穴開けが完了したら、本組みして各部を増し締めします。これで装着完了です。軽量化と同時に、安全性と剛性強化も実現しました。

装着したのは、CUSCOのSAFETY 21(4点式・2名乗車)です。選定理由はロールケージは必要か?の記事で解説しています。
🔴 増し締めは、規定トルクで行ってください。ロールケージは、転倒時に命を預ける構造物です。感覚で締める場所ではありません。
セントラル初走行に向けた準備を一気に進める
ロールケージが完成したら、次はサーキット走行の準備です。
CUSCO牽引フックの装着
CUSCO製の可倒式牽引フックを装着します。サーキット走行では、牽引フックが必須です。万が一のクラッシュや脱輪でも、迅速に対応できます。
⚠️ 純正の牽引フックは、パンク修理キットごと撤去しています。合計-2,475gですが、代わりを付けないと走行会で断られます。


4点シートベルトの装着
4点シートベルトを装着します。ロールケージとの組み合わせで、転倒時の保護が格段に向上します。しかもコーナリング中の姿勢安定にも効果的です。

4点式ハーネスは、ロールケージ装着後の必須アイテムです。
タイヤをシバR31 200Rに交換
タイヤを交換します。普段履きのNS-2Rから、サーキット用のシバR31 200Rへ。サイズは195/50R15です。中古5部山で譲り受け、現在は1〜2部山。今回の走行で、とどめを刺すつもりです。
NS-2Rの手組み記録はNS-2R手組みの記事にまとめています。


このタイヤの実力はシバR31 200Rレビューで詳しく解説しています。
✅ セットごと履き替えるなら、ホイールを2組持つのが結局いちばん速いです。純正ナットはソケットにかみ込むので、そこも同時に解決しておきます。
⚠️ タイヤとパッドを同時に替えるなら、4輪とも上げることになります。ジャッキに預けたまま下に入らないでください。
ブレーキパッドをRACING-N+に交換
最後に、ブレーキパッドを確認します。1号機で使ったWinmaX MC3を外してみました。摩材量が規定値以下で、地金と摩材の間に亀裂まで入っています。明らかに、使用限界超えでした。


⚠️ 摩材が規定値以下で亀裂入りのパッドは、非常に危険です。サーキット走行前は、必ず残量と亀裂を目視確認してください。限界超えのパッドは、即日交換が鉄則です。
プロジェクトミューのRACING-N+へ、即座に交換しました。ND5のパッド選び全般はブレーキパッド比較記事で解説しています。


RACING-N+のスペックは、次のとおりです。
- 材質:スーパーグラファイトメタリック
- 温度域:100〜800℃
- 摩擦係数:0.39〜0.48μ
準備完了|ゴールデンウィークのシェイクダウンへ
結局、6時間ですべての作業が完了しました。2号機は、セントラル初走行の準備を整えています。


ゴールデンウィークは、雨模様の予報です。それでも晴れ間を狙って、シェイクダウンを敢行します。-55kgの2号機が何秒を叩き出すか。結果は、次回の記事でお届けします。
よくある質問
Q. 内装軽量化だけで何kg軽くなる?
本車両では、助手席を残した状態で-42kgでした。助手席撤去も含めると-56.5kgです。なお剛性に関わる部材は、一切外していません。
Q. 内装軽量化に必要な工具は?
ボルト・ナット・ネジを大量に回す電動インパクト・電動ドライバー。作業時間短縮のための便利工具です。
Q. ロールケージ装着で一番難しい作業は?
車体への穴開けです。まず仮組みで位置を確認し、センターマークを打ちます。ドリルで少しずつ径を広げるのがコツです。失敗しても埋められないので、ここだけは慎重に進めてください。
Q. ロールケージは重くならない?
CUSCO SAFETY 21は、実測で+10,695gでした。それでも撤去分が大きく上回るため、トータルでは-56.5kgに収まっています。
Q. 4点シートベルトはなぜ必要?
ロールケージとセットで、転倒時の保護が向上するからです。横Gの中でも姿勢が安定するので、安全と速さの両方に効きます。
Q. 軽量化の効果は実走で出た?
出ました。直後のシェイクダウンでは、ABS死亡の悪条件でも1:35.27を記録しています。詳しくはシェイクダウン記事をご覧ください。
まとめ|内装軽量化とロールケージで走りが変わる
| 作業項目 | 内容 |
|---|---|
| 内装軽量化(助手席あり) | 990kg → 948kg(-42kg) |
| 助手席も撤去 | 990kg → 933kg(-56.5kg) |
| ロールケージ | CUSCO SAFETY 21 装着完了 |
| 牽引フック | CUSCO製 装着完了 |
| 4点ベルト | KTS フルハーネス 装着完了 |
| タイヤ | シバR31 200R 195/50R15へ交換 |
| ブレーキパッド | RACING-N+へ交換 |
ND5ロードスターは、もともと軽量な車両です。それでも、そこからの-55kgは必ず体感できます。内装軽量化は、コスパ最強の第一手です。
【追記】その後、シェイクダウンを実施しました。ABS死亡の悪条件でも、1:35.27を記録しています。詳しくは2号機シェイクダウン記事をご覧ください。


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