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2026年9月20日 最新調査。カーセンサーの相場表を再取得しました。結論から書きます。「2019〜2021年式を200〜220万円で」は、もう成立しません。
そしてこの年式帯のボリュームゾーンは、240〜280万円へ移りました。ND5現行モデルの平均価格も280.4万円です。詳細は記事中盤の最新データをご覧ください。
2026年3月に、事故で愛車を全損にしました。「次も絶対ND5」と即決しました。そこでカーセンサーの全年式相場を調査しています。この記事は4月・7月末・9月の3回の実調査に基づく解説です。
なお筆者自身も、この調査を経て中古のND5を買いました。実際に買った個体の写真も、各セクションで公開します。

この記事でわかること
- 2026年9月最新の、年式別の台数と価格帯分布
- 4月→7月末→9月の定点観測でわかった相場の動き
- ベストバイ帯が200万円台前半から消えた理由
- 前期型vs後期MCの違いと価格差の価値判断
- 修復歴ありを許容できるケース・避けるべきケース
- 車両価格の次に来る出費(初期整備10〜30万円)
- 購入時の必須チェックポイント5項目(実車写真つき)
ND5ロードスター中古車のラインナップと年式の基礎
まず、年式を整理します。ND5(2015年〜現行)は、大きく前期型と後期MC型に分かれます。現行モデルの詳細はマツダ公式サイトを参照してください。
- 前期型(2015〜2018年7月)|テレスコなし。アナログ感が魅力です
- 後期MC型(2018年8月〜)|テレスコ装備で、走りの質が上がりました
- 2021年12月改良(2022年式〜)|KPCを全車標準装備。990Sもここで登場します
次に、特別仕様車と限定グレードです。これも相場に影響します。
- 30周年記念車(2019年)|専用色レーシングオレンジ・世界3,000台限定
- 100周年記念車(2020年)|2020年式に集中しています
- 990S(2022年〜)|RAYS鍛造+ブレンボ+専用サスの軽量グレード
- 35周年記念車(2025年)|アーティザンレッド系の専用色。中古では300万円台後半です
🔴 2026年9月20日時点の、最新データ
まずカーセンサーの相場表から、年式別の台数と価格帯分布を取得しました。ND5現行モデルの掲載は749台です。
| 年式 | 台数 | 最も多い価格帯 |
|---|---|---|
| 2015年 | 109台 | 180〜200万円(31台) |
| 2016年 | 46台 | 180〜200万円(13台) |
| 2017年 | 25台 | 200〜220万円(8台) |
| 2018年 | 30台 | 220〜240万円(13台) |
| 2019年 | 24台 | 240〜260万円(8台) |
| 2020年 | 35台 | 260〜280万円(9台) |
| 2021年 | 72台 | 260〜280万円(20台) |
| 2022年 | 92台 | 260〜280万円(27台) |
| 2023年 | 62台 | 260〜280万円(14台) |
| 2024年 | 135台 | 280〜300万円(39台) |
| 2025年 | 74台 | 300〜320万円(17台) |
| 2026年以降 | 45台 | 420万円以上(18台) |
ℹ️ この表は、カーセンサーの相場表から集計しました。ところが4月・7月末の「最安値」は、計測方法が異なります。だから騰落は論じません。「いま、どの年式が何台あるか」の断面としてお読みください。
| ND5現行モデルの平均価格 | 280.4万円 |
| 価格帯 | 117万円 〜 623万円 |
| 新車時価格 | 249.5万円 〜 761.2万円 |
| ND5(2015年〜)の掲載台数 | 749台 |
🔴 ベストバイ帯が、200万円台前半から消えました
この記事は長らく「2019〜2021年式は200万円台」と書いてきました。ところが9月のデータは、それを否定しています。
| 年式 | 従来の想定 | 9月の実際 |
|---|---|---|
| 2019年 | 200〜220万円台 | 240〜260万円 |
| 2020年 | 200〜220万円台 | 260〜280万円 |
| 2021年 | 200〜220万円台 | 260〜280万円 |
⚠️ ボリュームゾーンが、1〜2段階(40〜60万円)上がっています。200〜220万円の個体が皆無なわけではありません。ただし選べる数は、ごくわずかです。この予算で状態の良い後期型を探すのは、現実的ではなくなりました。
では、いまのコスパ最強はどこか
そしてデータを素直に読むと、答えは2つに分かれます。
| 予算 | 狙う年式 | 理由 |
|---|---|---|
| 180〜200万円 | 2015〜2016年式 | ボリュームゾーンがここ。155台と在庫も潤沢 |
| 260〜280万円 | 2021〜2023年式 | 後期型+KPC。61台が同価格帯に集中し、比較しやすい |
✅ 2021〜2023年式は、260〜280万円に61台が密集しています。つまり同じ価格で、3年式を横並び比較できます。KPC搭載まで視野に入れるなら、ここが最も選びやすい帯です。
💡 逆に「安く始めたい」なら、2015〜2016年式です。180〜200万円に44台。ただし走行距離と消耗品の状態を、必ず織り込んでください(後述します)。
掘り出し物は、まだあります
ところが相場表を眺めていて、目を引いた数字がありました。
| 年式 | ボリュームゾーン | 最安の価格帯 |
|---|---|---|
| 2022年 | 260〜280万円 | 160〜180万円(1台) |
| 2019年 | 240〜260万円 | 140〜160万円(1台) |
| 2018年 | 220〜240万円 | 140〜160万円(1台) |
つまり2022年式では、ボリュームゾーンとの差が約100万円です。
⚠️ こういう個体には、必ず理由があります。多走行、修復歴、事故歴、法人リースアップ、内外装の劣化。理由がわかって納得できるなら、大きな買い物になります。わからないまま飛びつくと、100万円の差額を整備費で失います。
2026年4月時点の、初回調査データ
ここで、4月時点の初回調査に戻ります。最安値は、実際の掲載価格(諸費用別)になります。
- 2026年|15台/修復歴なし最安 約297万円。実質新車で、値引きも難しい年式です
- 2025年|64台/約277万円。修復歴ありは229万円。走行ほぼ0kmが多数ありました
- 2024年|95台/約241万円。後期型が主流で、990Sも多めです
- 2023年|98台/約217.9万円。修復歴ありは206.4万円。在庫は最多クラスでした
- 2022年|88台/約207.5万円。990S登場年で、高グレードが多めです
- 2021年|59台/約195万円前後。後期型で、コスパが良好な年式でした
- 2020年|28台/約205万円。100周年記念車が多数混在しています
- 2019年|24台/約177.8万円。MC直後で、30周年記念車もありました
- 2018年|20台/約167万円。テレスコ付きで、前後期が混在します
- 2017年|30台/約150万円。前期型で、シンプルゆえに壊れにくい年式です
- 2016年|37台/約129.5万円。前期型で、走行距離に要注意でした
- 2015年|96台/約105万円。最安は97万円(12.5万km)です
⚠️ 2024年式の修復歴あり287.8万円には、理由があります。上位グレードのSレザーVセレクションだからです。「修復歴あり=安い」とは限らないのが、中古車の面白いところです。
定点観測|2026年4月→7月末、相場はこう動いた
そして同じ条件で、7月末に全年式を再調査しました。

値上がりした年式
- 2017年|30台→15台。約150万円が174.6万円へ。在庫半減で24.6万円上昇
- 2020年|28台→29台。約205万円が229.2万円へ。24.2万円の上昇です
- 2022年|88台→83台。約207.5万円が224万円へ。16.5万円の上昇でした
- 2021年|59台→54台。約195万円が210万円へ。15万円上がりました
- 2016年|37台→44台。約129.5万円が142.9万円へ。13.4万円の上昇です
- 2015年|96台→107台。約105万円が116.8万円へ。底値が11.8万円切り上がりました
- 2023年|98台→57台。約217.9万円が229.8万円へ。在庫が4割減りました
値下がりした年式
- 2025年|64台→70台。約277万円が247万円へ。30万円の下落です
- 2024年|95台→116台。約241万円が235万円へ。在庫が2割増えました
- 2018年|20台→29台。約167万円が159万円へ。在庫増で選びやすくなりました
- 2026年|15台→28台。約297万円が289.1万円へ。供給増で微下げです
⚠️ 2019年式は18台まで減り、最安が144.8万円になりました。ただしこれは走行24.3万kmのNR-Aという特殊個体です。通常の個体で相場が下がったわけではないため、騰落の判断からは外しています。
3か月半の変化をどう読むか
つまりこの3か月半の動きは、はっきり二極化しています。
前期型(2015〜2017年式)は、軒並み値上がりしました。底値105万円の世界は終わり、エントリー価格は約117万円からになっています。
一方、2024〜2025年式の高年式は、供給が増えて値下がりしました。登録済み未使用車や短期乗り換え個体が流れ込んでいます。そのため「新しめを狙う人」には追い風です。
✅ そして9月。底値117万円は7月末とほぼ変わらず、ボリュームゾーンだけが上へ動きました。「入口の価格は据え置き、中身のある個体は高くなる」という形です。
前期型 vs 後期MC、どっちを選ぶべきか
9月のデータで見ると、ボリュームゾーンの差は約40万円です。2016年式は180〜200万円。一方、2018年式は220〜240万円です。
| 後期MCを選ぶ理由 | 前期型を選ぶ理由 |
|---|---|
| テレスコ装備でポジションが決まる | 割り切ったシンプルさ・素のロードスター感 |
| 内外装の細部改良で満足感が違う | 180〜200万円に選択肢が集中(44台) |
| — | 在庫が多い(2015年式だけで109台) |
⚠️ KPCが欲しい場合は、2022年式以降を選んでください。後期MCでも、2021年式までは非搭載です。
💡 テレスコがなくても、ポジションは詰められます
そもそもテレスコは、ドライビングポジションを決める装備です。ところが前期型でも、シートとステアリングを換えれば十分に詰められます。
ここで、純正の状態を見てください。Sグレードは、ファブリックシートと標準径のステアリングになります。

筆者はフルバケとMOMOで、-1,598gの軽量化も同時に達成しました。前期型と後期MCの40万円差を、ここで埋める考え方です。
⚠️ シート本体だけでは装着できません。ND5RC用の車種専用シートレールが必要です。
そしてステアリング。小径化すると、切り込み量あたりの反応が変わります。純正比で-998gです。
💡 効果の詳細はドライビングポジションの記事へ。
990Sは中古で買うべきか
一方、990SはRAYS鍛造+ブレンボ+専用サスの本気グレードです。9月時点で、2022〜2023年式のボリュームゾーンは260〜280万円。この帯に990Sも混在しています。
比較の基準として、標準グレードの足元がこれです。純正16インチに、ADVAN SPORTの195/50R16が入ります。

単品でRAYS+ブレンボを揃えると、50〜70万円超です。つまり標準グレードとの差が10〜20万円なら、相当コスパが高いと言えます。
ちなみに筆者がサーキットで使うホイールは、ENKEI RPF1RSです。実測5.4kg、4本で純正比6.0kgのバネ下軽量化。990S標準のRAYSと比較する際の参考にどうぞ。
⚠️ RPF1RSの装着は、車高調+ネガキャン約-3°が前提です。ノーマル車高では干渉します。
💡 その車高調がまだなら。筆者が入れたのはTEIN MONO SPORTです。8J+28を履くための前提条件でもあります。
⚠️ そして機械式LSDを考えているなら、グレード選びに注意してください。SとSスペシャルパッケージはデフサイズが共通です。RSやNR-Aとは互換性がありません。
修復歴ありはアリか、ナシか
ところが今回の調査で気になったのが、修復歴ありの存在感です。年式によっては、修復歴なしより高いケースすらありました。「修復歴あり=お得」ではありません。
| 許容できるケース | 避けるべきケース |
|---|---|
| 修復箇所がフェンダー交換のみなど軽微 | 修復箇所の詳細が不明・開示されない |
| 骨格への影響がないと第三者検査で確認できる | サーキット用途(骨格の歪みは命取り) |
| 20〜30万円以上安く、差額で検査費用を賄える | 価格差が5〜10万円のみ(リスクに見合わない) |
つまり基準は、「修復歴の中身を開示してもらえるか」です。開示を拒む業者からは買わない。それだけで、リスクを大幅に減らせます。
🔴 それでも、書類に書かれないことがあります
実は筆者も、修復歴ありの2号機を買いました。納車後に自分で測って、わかったことがあります。
フロントアッパーアームの付け根が、変形していました。その結果、ホイールベースに左右7mm差が出ています。業者の説明にも、書類にも記載はありません。
| 方法 | 1回あたり | 何度も測るなら |
|---|---|---|
| ショップに依頼 | 約30,000円 | その都度発生 |
| ゲージを買ってDIY | 0円 | 0円 |
筆者が使っているのはメープルA-1ゲージです。1G状態のまま測れるので、納車直後の状態確認にそのまま使えます。修復歴ありを買うなら、これは保険です。
ℹ️ 走行への支障は、いまのところ出ていません。セントラルも舞洲ジムカーナも走っています。それでも、買う前に知っていれば判断材料になりました。測定手順はDIYアライメントの記事へ。
予算別・コスパ最強ラインはどこか
次に、予算帯別に見ていきます。金額は、9月時点のボリュームゾーンです。
180〜200万円|2015〜2016年式前期型
まず、在庫が最も豊富で選び放題の帯です。この帯だけで44台。ただし走行5〜10万km超えが多くなります。消耗品交換込みで予算が収まるか、試算してから判断しましょう。
200〜240万円|2017〜2018年式(前後期の境目)
そして狙い目は、2018年8月以降の後期MCです。在庫は少ないものの、テレスコ付きがこの帯に入ります。走行3〜6万km台が中心になります。
260〜280万円|2021〜2023年式後期型
ここが9月時点のコスパ最強ゾーンです。3年式あわせて61台が同じ価格帯に集中しており、横並び比較ができます。2022年式以降ならKPCも標準装備です。
280万円〜|2024〜2026年式
ここは、ほぼ新車価格に近い域です。新車Sグレードの乗り出しは、約318万円(値引き後310万円)。したがって差が少ないなら、新車も検討の価値があります。詳しくは新車vs中古の比較記事へ。
予算を組む前に、今の車の査定額を知ると計画が立てやすくなります。ところがディーラー下取りは、相場より低く出ることが多いです。値引き交渉の材料に使われるためです。
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🔴 車両価格の次に来る出費
ところが、ここを見落とすと予算が崩れます。走行5万km以上の個体は、前オーナーの整備状況によって状態がまったく違います。
| 項目 | ショップ依頼 | DIY(部品代) |
|---|---|---|
| エンジンオイル・フィルター | 約10,000円 | 約4,000円 |
| 冷却水(LLC) | 約5,000円〜 | 約3,000円 |
| ブレーキフルード | 約5,000円〜 | 約2,500円 |
| ブレーキパッド(前後) | 30,000〜80,000円 | 約15,000円〜 |
| バッテリー | 5,000〜40,000円 | 約5,000円 |
| タイヤ(4本) | 5〜15万円 | 5〜15万円 |
| 合計 | 10〜30万円 | 8〜18万円 |
✅ タイヤを除いた部分だけで、2.5万〜11万円の差が出ます。180万円の個体を選ぶなら、この差が効いてきます。
🔴 その前に|車を上げる道具が要ります
まずオイルもブレーキも、車を上げないと手が入りません。車載のパンタジャッキでは、作業中に支え続けられません。
しかもND5は車高が低いので、ローダウン対応の低床タイプを選びます。
🔴 ジャッキで上げたまま下に潜るのは、絶対にやめてください。油圧は抜けます。必ずリジッドラックで支えてください。
① エンジンオイル|納車したら、まずこれ
前オーナーの交換履歴が読めない以上、オイルは無条件で交換です。
なお、場所も先に押さえておきます。アンダーカバーを外せば、オイルパンとフィルターにすぐ手が届きます。

⚠️ 抜いた廃油は、そのまま捨てられません。吸収材入りの処理ボックスに吸わせて、自治体のルールに従って処分します。
💡 20L缶で買って何度も使うなら、受け皿型のオイルパンが便利です。
② 冷却水|中古で一番放置されている場所
⚠️ そして冷却水。これは車検項目に交換義務がありません。だから10年放置されている個体が普通にあります。劣化したLLCは防錆性能を失い、ウォーターポンプやラジエーターを傷めます。
💡 エア抜きさえできれば、作業は簡単です。筆者はクーラントチャージャーを使っています。負圧で一気に充填するので、エア噛みの心配がありません。手順はクーラント交換の記事で公開中です。
③ ブレーキフルード|色と液面は、内見で見られます
⚠️ ブレーキフルードも、いつ換えたかわかりません。純正のままサーキットを走ると、ペダルが奥まで入ります。
💡 ここは、内見のときに見られる数少ない項目です。リザーバータンクは半透明なので、液面と色がそのまま読めます。

💡 フルード交換は、本来ふたりがかりの作業です。ところがワンマンブリーダーを使えば、ひとりで完結します。
④ ブレーキパッド|残量は必ず確認する
💡 パッド残量が少なければ、街乗りならDIXCEL ESで十分です。前後セットで1.5万円台から。純正より安いこともあります。
サーキットも走るなら、WinmaX MC3です。ND5RC用の品番はMC3-1449/MC3-662になります。
⚠️ パッドを替えるには、キャリパーのピストンを戻す必要があります。工具なしでは入りません。
⑤ バッテリー|インジケーターで判断できます
💡 バッテリーも交換時期が読めません。ところが最近の純正品には、充電状態のインジケーターが付いています。

✅ 内見のとき、ここを覗くだけで状態が読めます。白く濁っていたら、購入後すぐの交換を見込んでください。
どうせ換えるなら、軽いものに。純正46B24Lの11.5kgに対しBOSCH 55B19Lは10.1kg。5,000円・15分で1,400g軽くなります。
💡 本気で軽くするなら、SHORAIのリチウムで-9,300gです。ただし4〜5万円かかります。
⑥ スパークプラグ|10万km個体なら、ここも疑う
ND5のプラグは、指定交換が10万kmか6年です。つまり前期型の多くが、交換時期に差しかかっています。

⑦ タイヤ|サイズを決めてから買う
そして、金額が一番大きい項目です。そして、急いで買わないほうがいい項目でもあります。
街乗り中心でつなぐなら、ナンカンNS-2Rという手があります。グリップはZⅢ相当で、価格は約半額です。
サーキットまで見据えるなら、ナンカンCR-Sが筆者の第一候補です。寿命は約10,000kmになります。
⚠️ 納車直後の空気圧は、まず当てになりません。展示期間が長いほど抜けています。
⚠️ ホイールナットも同じです。ND5の規定トルクは108〜147N・m。前オーナーがどう締めたかわからないので、納車日に一度かけ直してください。
🔴 契約の前に、保険を決めてください
ここは、筆者が身をもって学んだことです。
2026年3月、走行中の事故で1号機を全損にしました。180万円で買った修復歴あり中古です。ところが受け取った保険金は、1,772,450円。車両代はほぼ全額、戻ってきました。
| 1号機の購入価格(2024年1月) | 180万円 |
| 車両保険金額 | 160万円 |
| 初回免責 | 15万円 |
| 全損時の受取額 | 1,772,450円 |
⚠️ 手元に残る金額は、「事故のあと」には決まりません。決まるのは「契約のとき」です。限度額・免責・特約。この3つの設定次第で、同じ事故でも結果が変わります。
✅ そして、ここがND5を買う人に関係する話です。ND5は車両保険の限度額が、かなり高めに設定されています。安い保険料で契約していても、全損級の事故では多額の保険金が受け取れます。中古で買っても、です。
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💡 任意保険の実額は保険料の記事へ。年34,570円でした。また全損時の全記録は、19日間の記録で公開しています。
関西の在庫は、もう少なくありません
なお4月の時点では、「大阪府なら数台〜十数台」という実感でした。9月のデータは、違う景色を見せています。
- 全国 1,284台/関東 481台/東海 229台
- 関西 187台(うち大阪府75台・兵庫県64台)
- 中国 109台/九州 120台/北海道 24台
ℹ️ この地域データは、ロードスター全世代(NA〜ND)の合計です。ND5に限れば、この6割弱と見るのが妥当になります。
✅ それでも、大阪75台・兵庫64台は「数台〜十数台」ではありません。関西在住でも、まず地元で探す価値があります。
⚠️ 関東481台は、依然として圧倒的です。全国から取り寄せる場合は、次の3点に注意してください。
- 陸送費(3〜5万円程度)が追加になる
- 現車確認できないリスク(第三者検査を強く推奨)
- 納車後のトラブル対応が、遠方ではしにくい
💡 筆者は兵庫在住で、名古屋の販売店から買いました。現車確認なし、電話とLINEで45分の遠隔確認のみです。その全手順は全損からの再起にまとめています。
ND5ロードスター中古車の必須チェックポイント5項目
ここからは、全損事故と買い替えの経験から「絶対確認すべき」と思った5項目です。実際に買った個体の写真で説明します。
1. 幌の状態(オープンカーの命)
まず幌は消耗品で、交換は工賃込み15〜25万円です。シワ・硬化・ひび割れは要注意。「幌交換歴あり」は、逆にプラス評価になります。
⚠️ 車両価格が20万円安くても、幌が終わっていれば差額は消えます。ここは価格差より優先して見てください。
そして見るのは、真上からです。斜めから見ると、生地の波打ちが光で消えます。

💡 見るのは3点です。生地の張り、縫い目の直線、リアスクリーンの透明度。このどれかが崩れていたら、交換を見込んでください。

⚠️ 買ったあとも、幌の敵は紫外線です。屋外保管ならカバーを使ってください。数千円で、20万円の交換を先送りできます。
2. オイル管理歴・エンジンの吹け上がり
次に、1.5L SKYACTIVは基本的に頑丈です。それでもオイル管理が悪いと、距離に関わらず痛みます。記録簿の有無と内容を、必ず確認してください。
💡 エンジンルームでは、液漏れと交換跡を見ます。手を入れた形跡があれば、必ず理由を聞いてください。

💡 汚れが積もっていると、液漏れの跡が見えません。買った直後に一度洗っておくと、以降の異常に気づきやすくなります。
3. 足回り・異音・タイヤ残量
そして試乗では、段差越えの異音と直進安定性を見ます。サーキット歴のある個体は、ブッシュ類の消耗が早い傾向です。
なお下回りの写真をもらえるなら、ここを見ます。フロントのロアアーム付け根と、スタビリンクのブーツです。

リアも同じです。純正の状態を知っておけば、社外品が入っている個体もすぐわかります。

4. サーキット走行歴の確認
⚠️ 低走行でも、サーキット歴のある個体は負荷が別物です。「普段使いのみ」の申告だけを信じないでください。まず販売店に、走行歴を書面で確認します。そしてブレーキとタイヤ、ブッシュ類を実車で見ます。
5. 🔴 隙間を見れば、素人でも歪みがわかります
ここで、第三者検査にも触れます。日本自動車鑑定協会などで5,000〜3万円程度です。欠陥発見や値引き交渉の材料として、十分元が取れます。
ただし、検査に出す前に自分で見られることもあります。フレームの歪みは、必ずパネルの隙間に出ます。

✅ 巻き尺はいりません。目で平行かどうか見るだけです。上が広くて下が狭い、あるいはその逆なら、組み直されています。
ボンネットとフェンダーの境目も同じです。段差があれば、どちらかを一度外しています。

💡 参考|買ったあと、実際にどうだったか
ただし相場の話ばかりでは、実感が湧かないかもしれません。そこで、筆者が買った個体のその後を1つだけ置いておきます。

✅ 街乗りの実測燃費は、19.5km/Lでした。1.5Lの自然吸気で、ハイオク指定ですが、維持費の面でも、想像より負担が軽い車です。
ℹ️ 2か月後にはセントラルを走りました。舞洲ジムカーナでは、48秒415を記録しています。修復歴ありでも、走りに支障は出ていません。
よくある質問
Q. ND5ロードスター中古車のベストバイ年式は?
2026年9月時点では、予算で2つに分かれます。180〜200万円なら2015〜2016年式(この帯に44台)。260〜280万円なら2021〜2023年式(61台が集中)です。以前この記事が推した「2019〜2021年式で200万円台」は、成立しません。ボリュームゾーンが、240〜280万円へ移ったためです。
Q. 前期型と後期MCの違いは?
後期MCは、テレスコが付きます。9月のボリュームゾーンで見ると、価格差は約40万円です。ただしフルバケとステアリング交換でも、ポジションは詰められます。なおKPCは、2021年12月改良(2022年式〜)からの装備です。
Q. 幌の状態は、どこを見れば判断できる?
真上から、3点を見てください。生地の張り、縫い目がまっすぐ通っているか、リアスクリーンの透明度です。斜めから見ると、光で波打ちが消えます。交換は工賃込み15〜25万円です。だから車両価格の20万円差より、優先度が高くなります。
Q. 修復歴ありは買っても大丈夫?
条件付きでアリです。修復内容の開示・軽微な箇所・十分な値引きの3つが揃うことが条件になります。ただし、書類に書かれないこともあります。筆者の2号機はホイールベースに左右7mm差がありました。納車後に自分で測れる体制は作っておいてください。
Q. 内見のとき、素人でも見られる場所は?
3つあります。ドアとフェンダーの隙間、ブレーキフルードの色、バッテリーのインジケーター。どれも工具なしで見られます。隙間が平行でなければ、板金の跡です。
Q. 最安はいくらから買える?
ND5現行モデルの価格帯は、9月時点で117万円からです。7月末の116.8万円とほぼ変わっていません。ただし100万円台の個体は、2015年式に1台のみです。つまり実質的には、180万円前後が入口になります。
Q. 車両価格のほかに、いくら見ておけばいい?
初期整備で10〜30万円です。オイル・冷却水・ブレーキフルード・パッド・バッテリー・タイヤ。DIYできれば8〜18万円まで落とせます。とくに冷却水は車検項目に交換義務がないため、10年放置の個体が普通にあります。
Q. 燃費はどれくらい?
筆者の2023年式Sグレード・6MTで、街乗りの実測が19.5km/Lでした。1.5Lの自然吸気で、ハイオク指定ですが、維持費は、見た目の印象よりかなり軽い車です。
まとめ|2026年9月のベストバイ
- バランス最良|2021〜2023年式を260〜280万円で
- 安く始める|2015〜2016年式を180〜200万円+整備費で
- 前後期の境目|2017〜2018年式を200〜240万円で
- 新車に近い状態|2024〜2025年式を280〜320万円で
- ND5現行の平均価格は280.4万円(2026年9月・カーセンサー)
- 価格帯は117〜623万円。底値は7月末からほぼ動いていない
- ボリュームゾーンだけが上へ動いた(2019〜2021年式で40〜60万円)
- 2021〜2023年式は260〜280万円に61台が密集し、比較しやすい
- 車両価格の次に初期整備10〜30万円が必ず来る
- 幌・隙間・フルード・バッテリーは、工具なしで見られる
- 関西在庫は187台(大阪75・兵庫64)。もう「数台」ではない
つまりND5ロードスター中古車は、依然として掘り出し物が少ない車種です。それでも、全国在庫は十分にあります。コンディション重視で慎重に選べば、後悔のない1台に出会えます。
ℹ️ 追記|筆者はこの調査を経て、2023年式の修復歴あり個体を購入しました。顛末は納車日記と「購入に後悔なし」の総括記事をご覧ください。
ℹ️ 2026年9月20日 追記|カーセンサーの相場表を再取得しました。底値117万円は、7月末から動いていません。一方、2019〜2021年式のボリュームゾーンは240〜280万円へ上昇。「入口は据え置き、中身は高くなる」という二極化が進んでいます。だから買うと決めているなら、状態の良い個体を早く押さえるほうが合理的です。


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