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ABS警告灯が、特定コーナーのみ100%点灯する。これが2号機の症状でした。現地4ステップと自宅8ステップの点検を行いましたが、結果はすべて正常値。DIYの限界を見極めて、プロに委ねました。
先に答えを書きます。真因は、SASコントロールモジュールの角度ズレでした。しかも原因を作ったのは、自分です。軽量化のときに固定金具を撤去し、適当な位置に付け直していました。結果、30°傾いていたのです。
だからセンサーもアースも、正常で当然でした。解決までの全記録はABSエラー解決編にあります。
それでも、この記事には価値があると考えています。真因にたどり着くまでの、12ステップの点検記録です。同じ症状で悩んでいる方は、まずここから潰してください。前回のシェイクダウン走行で点灯した、その続報になります。

この記事でわかること
- サーキット現地でのトラブルシューティング4ステップ
- 帰宅後の分解点検8ステップ(センサー・アース・ギャップ)
- 12ステップを自分で回すために要る道具
- 「特定コーナーのみ100%発生」が示した異常のサイン
- DIYの限界を見極めてプロに委ねる判断基準
先に結論|12ステップ、すべて正常でした
まず、やったことと結果を並べます。
| Step | 点検項目 | 結果 |
|---|---|---|
| 1 | バッテリーの固定 | 再固定・改善なし |
| 2 | アース不良(現地) | 異常なし |
| 3 | 発生条件の絞り込み | 特定コーナーで100% |
| 4 | OBD2エラーコード | 検出なし |
| 5 | エンジンルームのアース | 異常なし |
| 6 | ABSユニット周辺 | 異常なし |
| 7 | センサー引っ張り(左) | 再現せず |
| 8 | センサー引っ張り(右) | 再現せず |
| 9 | ABSセンサーの目視 | 異常なし |
| 10 | センサーローターの目視 | 新車同様 |
| 11 | エアギャップ測定 | 0.8mm(規格内) |
| 12 | フロント足回りの確認 | 目視では異常なし |
✅ 12項目すべてが正常でした。それでも警告灯は点きます。ここがこの記事のいちばん大事なところです。
そして、この12ステップの入口になるのがStep4です。エラーコードが読めるかどうかで、切り分けの早さが変わります。
⚠️ 本体だけでは動きません。スマホに「Car Scanner」などのアプリが要ります。Bluetoothで繋いで使う形です。購入前に、自分の端末のOSに対応しているか確認してください。
セントラル現地でのトラブルシューティング(Step1〜4)
走行中にABS警告灯が点灯したとき、まず疑ったのはバッテリーでした。
Step1|バッテリーの完全固定とショート対策
ショーライバッテリーの固定が、走行振動で甘くなった可能性があります。そこでステーを再固定し、養生テープでガッチリ留めました。

⚠️ リチウムバッテリーは軽いぶん、固定が甘いと振動で動きます。純正の鉛は重さで収まっていたところが、リチウムでは収まりません。軽量化のあとは、必ず固定状態を見直してください。
導入の詳細は軽量化パーツおすすめ5選にあります。
Step2|アース不良のチェック
次に疑ったのは、アース不良です。エンジンルーム内と、軽量化後の幌下部のアースポイントを確認しました。目視では、問題は見当たりません。
🔴 ただし、アースは目視では分かりません。端子が綺麗に見えても、内部で腐食していれば抵抗が上がります。
✅ 正しくは、テスターで導通と抵抗を測ります。数千円のものでも、電装トラブルの切り分けは段違いに速くなります。
Step3|走行再開と発生条件の絞り込み
バッテリー固定を終え、数回走行を重ねました。すると、発生条件が非常に限定的だと気づきます。
| 条件 | 発生の有無 |
|---|---|
| バックストレート後の右コーナーを全開で立ち上がる | 100%発生 |
| 登りの立ち上がり・クリップ後にアクセル全開 | 発生する |
| 同じコーナーをゆっくり曲がる | 発生しない |
| 縦方向のフルブレーキング | 発生しない |
| OBD2でのエラーコード | 検出なし |
特定のコーナーを、特定の速度で曲がったときだけ100%発生する。この事実が、原因究明の核心となりました。
✅ OBD2でエラーコードが出ず、縦方向のフルブレーキングでは全く発生しない。恒久的な故障ではなく「動的な条件」が引き金です。この時点で、アースやセンサーよりジオメトリー系を疑うべきサインでした。
Step4|OBD2スキャナーでエラーコードを確認
そこでピットに戻り、OBD2スキャナーで確認しました。結果は、エラーコード検出なし。しかもエンジンを切れば、ABS警告灯は消えます。

自宅での分解点検(Step5〜12)
そして帰宅後、さらに細かい点検を行いました。
Step5|エンジンルーム内のアース・コネクター確認
まずブレーキマスターシリンダー周辺のアースです。コネクターの抜き差しも実施しています。しかし接触不良は見つかりません。

Step6|ABSユニット周辺のアース・コネクター確認
ABSユニット周辺のアースも確認しました。こちらもコネクターを抜き差ししましたが、問題は見つかりません。

Step7|ABSセンサー引っ張りテスト(助手席側)
ステアリングを左右に切った状態にします。そこで助手席側のABSセンサーケーブルを、手で引っ張りました。断線による瞬断があれば、ここで再現するはずです。

Step8|ABSセンサー引っ張りテスト(運転席側)
次に、運転席側でも同じテストを行いました。エラーは再現しません。つまり単純なケーブル断線ではない、と判断できます。

Step9|ABSセンサーの目視点検
続いてABSセンサーを外し、汚れと損傷を確認しました。結果は問題なしです。
Step10|センサーローターの目視点検
センサーローターも、新車同様の綺麗な状態でした。もちろん欠けも錆もありません。

Step11|エアギャップの測定
最後に、センサーとローターの隙間をノギスで測定しました。左右とも規格値内の0.8mmです。
⚠️ 0.1mm単位の差が効く場所です。定規では測れません。デジタル表示のノギスなら、左右の比較が一目でできます。
Step12|助手席側フロント足回りの確認
目視も測定も、すべて正常値。それでも助手席側(フロント左)には、明らかに何かがあると感じていました。

⚠️ Step7から12は、すべて車を上げないと触れません。しかもステアリングを切ったり、下に潜ったりを繰り返します。
🔴 ジャッキに預けたまま下に入らないでください。点検は長時間になります。
🔴 なぜ12ステップで見つからなかったのか
後から振り返ると、答えははっきりしています。点検リストに、自分が触った場所が入っていなかったからです。
12ステップは、すべて「ABSの構成部品」を疑っています。センサー、ローター、アース、コネクター。どれも純正のまま、何も手を入れていない場所でした。
ところが真因は、軽量化で自分が外した固定金具です。横Gと車体の姿勢を見ているセンサーが、傾いたまま付いていました。だから旋回中だけ、しかも特定の向きでだけ誤検知したのです。
✅ 教訓は1つです。トラブルが出たら、最後に触った場所から疑ってください。純正の部品より、自分の作業のほうが先です。
⚠️ 軽量化で金具を外すときは、その金具が何を支えているかを確認してください。角度が決まっている部品は、向きが変わるだけで機能を失います。経緯は内装軽量化の記事にまとめています。
ABS警告灯とDIYの限界|プロに任せる決断
12ステップで、自分にできることはすべてやり切りました。それでも、「特定コーナーの特定条件でのみ発生」というデータは消えません。
⚠️ 修復歴あり車両は、DIYで全点検をクリアしても油断できません。異常が、動的条件下でのみ現れるケースがあるからです。全項目正常でも「特定条件のみ100%発生」は重大なサイン。迷わずプロに委ねることが、二次被害を防ぎます。
この車は修復歴あり車両です。フロント左のアッパーアーム付け根のズレを疑いました。動的な条件下でのみ、ジオメトリー異常が影響しているという仮説です。
そこで、自宅近くの厚見自動車さんに修理を依頼しました。GW明けに対応してもらえることになり、ひとまず前に進みます。
修復歴あり車両を買うということ
正直に書きます。確かに今回の2号機は、1号機に比べて外れを引いた感があります。
それでも、自分でできることはすべてやってきました。電装系の確認、センサーの点検、エアギャップの測定。これらの作業を通じて、この車を深く理解できたと思います。
DIYできない箇所は、迷わずプロに任せる。それが、修復歴あり車両との正しい付き合い方だと考えています。
修復歴あり車両には、こういったトラブルもあります。このブログが、同じ状況の読者の参考になれば幸いです。人は失敗しないと成功しない。これが私のポリシーです。前向きに、最速で動き続けます。
最後のDIY|タイヤ交換の準備
原因がほぼ絞れたところで、残るDIY作業に取り掛かりました。シバR31 195/50R15の取り外しです。シェイクダウンで、フラットスポットを作ってしまいました。結局、4本すべて30分もかからず完了しています。


4本30分で外せる理由
タイヤ屋に持ち込むと、組み替え代がかかります。しかも往復の時間が消えます。
✅ 手組みなら、思い立った日に終わります。必要なのは、長いレバーです。短いレバーだと、腰で引っ張ることになります。
✅ レバー以外の小物は、セットで揃えるほうが安く済みます。
⚠️ ビードクリームを塗らずに外すと、ホイールのリムを傷めます。ここをケチると、10万円以上のホイールに傷が入ります。
ホイールの脱着そのものも、4輪分です。純正ナットはソケットにかみ込むので、そのたびに叩いて外すことになります。
組んだら、その場でエアを入れます
そして手組みの最後が、ビードを上げる工程です。ここは一気に空気を入れる必要があります。
⚠️ ビードが上がったら、指定圧まで落とします。測るほうは精度のあるゲージを使ってください。
ℹ️ このタイヤは、2025年3月8日に譲っていただきました。Xのフォロワーの方からの中古品です。中古のため、当ブログの重量一覧には載せていません。フラットスポットが深く、このまま廃棄しました。
新タイヤは205/50R15を選びました
新タイヤも手配します。5月10日の楽天マラソンで購入予定です。銘柄はシバR31 200R、サイズは205/50R15になります。
✅ 銘柄は同じシバR31 200Rです。幅だけ195から205へ広げました。6月の大阪舞洲ジムカーナには、このサイズが最強と判断しています。
⚠️ 購入時は、商品ページでサイズを選び直してください。選定の根拠は舞ジム準備の記録にまとめています。
よくある質問
Q. ABS警告灯が点いたら、まず何を確認する?
エンジン再始動で消えるかを確認します。次にバッテリー固定とアースの確認です。そしてOBD2スキャナーで、エラーコードを読みます。発生条件のメモが、原因究明の近道です。
Q. 12ステップを自分でやるのに何が要る?
4つです。まず、OBD2の診断機。次に、アースを測るテスター。そして、エアギャップを測るノギス。最後に、車を上げるジャッキとウマです。特殊工具は要りません。
Q. OBD2でエラーが出ないのに点灯するのはなぜ?
走行中の動的な条件だけで起きる、誤検知系が疑われます。この車両の真因はSASモジュールの角度ズレでした。詳しくは解決編の記事をご覧ください。
Q. ABSセンサーのエアギャップはどう測る?
センサーとローターの隙間を、ノギスで測定します。本車両は左右とも0.8mmで規格値内でした。ただし、規格内でも他の原因は残ります。
Q. 軽量化のあとに警告灯が出たら?
まず、自分が外した部品から疑ってください。本車両の真因は、軽量化で外したSASモジュールの固定金具でした。純正部品を12項目点検しても、そこには辿り着けませんでした。
Q. 修復歴あり車両は買わない方がいい?
トラブル込みで割り切れるなら、安く楽しめる選択肢です。筆者は購入に後悔していません。詳しくは2号機購入の総括記事をご覧ください。
まとめ|ABS警告灯の原因究明で得たこと
| 項目 | 対応 | 状況 |
|---|---|---|
| ABS警告灯の原因 | 当時は足回りを疑い厚見自動車さんへ依頼 | 真因はSASモジュール |
| タイヤ | シバR31 200R 205/50R15 | 5/10楽天マラソンで購入 |
| 目標 | 大阪舞洲ジムカーナ | 6/6開催 |
いずれにせよ、2号機は最高の素材です。課題を一つひとつ潰した先に、1号機超えの結果が待っています。乞うご期待。
【追記】その後、真因はSASコントロールモジュールの角度ズレと判明しました。アッパーアーム説は外れで、原因は自分の軽量化作業でした。診断から解決までの全記録はABSエラー解決編をご覧ください。


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