シバタイヤの選び方は、「用途→TW→サイズ」の順で決めれば失敗しません。筆者は2年間で6種類のシバタイヤを自腹で実測してきました。セントラル、備北、モーターランド鈴鹿、そして舞洲ジムカーナ。その結果わかった選び分けの結論を、この1記事にまとめます。
2026年8月に、大きな動きがありました。新モデルのR31Zが出荷を開始し、R23は売れないサイズから廃盤が進んでいます。この記事も2026年8月時点の情報へ更新しました。
計測車両はND5ロードスターです。ただし、選び方の考え方は車種を問わず共通なので、86・BRZ・スイフト等で検討中の方にも使えます。

この記事でわかること
- R23・R31・R31Zの違いと用途別の選び分け
- TW(トレッドウェア)200R・280の決め方
- ガラス転移点でわかる冬の使い分け
- 2年・6種類の実測タイムまとめ
- サイズ選びの考え方と、廃盤サイズの扱い
シバタイヤとは|R23・R31・R31Zの3モデル
シバタイヤは、コスパで急速に広まった国内ブランドです。主力はR23とR31の2モデルでしたが、2026年8月にR31の進化版としてR31Zが加わりました。
同じモデル内でTWを選べるのが最大の特徴です。モデルとTWとサイズの組み合わせで、自分仕様を作れます。ラインナップの詳細はシバタイヤ公式サイトで確認できます。
| モデル | キャラクター | 筆者の実測評価 |
|---|---|---|
| R23 | 素直で扱いやすい万能型 | 街乗り両立◎・ジムカーナで48秒840 |
| R31 | 横剛性の高いアタック型 | モーターランド鈴鹿でR23比0.7秒速い |
| R31Z | R31の進化版・2026年8月出荷開始 | 筆者未使用・メーカー情報のみ |
R31Zとは|2026年8月に出荷が始まった新型
R31ZはR31の進化版として開発されたモデルで、出荷はお盆明けから順次始まりました。メーカーは公式ブログでこう述べています。
タイムを出す目的なら「R31Z 200R」は、最強ラジアルになる可能性もあると思ってます
出典:シバタイヤ開発者ブログ(2026年8月15日)
ただし、筆者はまだR31Zを実測していません。この記事では、メーカー情報の紹介にとどめます。実際に走らせたら数字を追記します。
R23は売れないサイズから廃盤が進んでいる
購入前に知っておきたい話があります。R23は、売れないサイズの廃盤が進んでいます。メーカーが公式ブログで明言している内容です。
欲しいサイズが突然なくなる可能性があるので、この記事では在庫限りのサイズにその旨を明記しました。
シバタイヤの選び方|用途別の結論マトリクス
結論を早見表にしました。自分の用途に当てはめてください。
| あなたの用途 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 街乗りメイン+たまに走る | R31Z 280R | 寿命と両立性が最優先だから |
| サーキットでタイムを削る | R31Z 200R | R31の横剛性とタイム実績を引き継ぐから |
| ジムカーナ中心 | R23 200R | 食いつきの立ち上がりが速いから |
| 初めてのシバタイヤ | R31Z 200R | 挙動が素直で学びやすいから |
| 価格を最優先 | R23 200R | 在庫限りの鬼特価が出ているから |
⚠️ ただし、コースやサイズで優劣が逆転することもあります。備北サーキットでは、セントラルと違う結果が出ました。詳細は備北での実測比較をご覧ください。
2年・6種類の実測タイムまとめ
根拠となる実測データです。すべて筆者自身の計測で、条件は各リンク先に明記しています。
| タイヤ | コース | 結果 | 詳細レビュー |
|---|---|---|---|
| R23 200R(185/55R15) | セントラル | 1:32.357 | R23レビュー |
| R31 200R(195/50R15) | セントラル | 1:33.055 | R31レビュー |
| R31 200R(195/50R15) | モーターランド鈴鹿 | R23比 0.7秒速い | R31レビュー |
| R23 200R(185/55R15) | 舞洲ジムカーナ74 | 48秒840(クラス最速) | R23レビュー |
| R31 200R(205/50R15) | 舞洲ジムカーナ80 | 48秒4 | 舞ジム80参戦記 |
| R23 200R(225/45R15) | 備北 | R31と直接比較 | 備北比較 |
| R23 TW280(195/55R15) | ハード使用4か月 | 4,000kmで使い切り | TW280寿命検証 |
⚠️ セントラルのR23 1:32.357は、車両アップデート後の記録です。同条件で比べた場合は、R31が速い結果でした。
R31Zはこの表に含まれていません。まだ自分で走っていないからです。
💡 RE-71RZ等との横並びはタイヤ6種実測比較にまとめています。
TW(トレッドウェア)の決め方|200R・280・300の違い
TWは「ゴムの持ち」を示す数字です。小さいほどグリップ寄りで、寿命は短めになります。シバタイヤの選び方で最も迷うのが、ここです。
判断基準は1つに絞れます。街乗り距離が長いなら280系、走行会の本数で選ぶなら200Rです。
280系は街乗り両立型で、筆者はサーキット併用のハード使用で使い切りました。詳細はTW280の寿命検証記事へ。200Rはグリップ優先なので、タイムを削る日はこちら一択になります。
TW300の位置づけは「さらに寿命寄り」です。耐摩耗を優先した通勤向けの選択肢になります。
序列で整理すると、200Rがグリップ最優先、280が両立型、300が寿命最優先。筆者が使い切ったのは200Rと280までです。タイムを狙うなら、300を選ぶ理由は薄いと考えています。
ガラス転移点で冬の使い分けが決まる
TWだけでは分からない要素もあります。ガラス転移点、つまりゴムが硬くなり始める温度です。メーカーが公式ブログで数値を公開しました。

200Rが冬に滑る理由がこれです。11度を下回るとゴムが硬くなります。ただし走って温まればグリップは戻ります。作動温度は60度です。
一方、280系はマイナス5度。寒い時期でも最初からグリップするので、日本では280系が一番売れています。
200Rの温度を下げた200RRも開発中です。冬のジムカーナに強い選択肢が増える見込みですが、発売時期は公表されていません。
ガラス転移点の数値はシバタイヤ開発者ブログ(2026年8月15日)より。
サイズ選びの考え方
サイズは「幅より外径」で考えるのが筆者の結論です。外径は実質的なギア比を変えるので、加速に直結するからです。
ND5では、外径最小の195/50R15が最速でした。シバタイヤは13〜20インチまで展開があるので、この考え方はどの車種でも応用できます。
前後で異なるサイズを組む手もあります。実例は前後異形タイヤ|シバR23 225/45R15をご覧ください。
筆者が使った15インチ5サイズの外径早見表
| サイズ | 外径(計算値) | 筆者の使いどころ |
|---|---|---|
| 195/50R15 | 約576mm(最小) | 加速重視。セントラルのR31 200Rで使用 |
| 225/45R15 | 約584mm | 備北のR23 200Rで使用。前後異形の実例あり |
| 185/55R15 | 約585mm | セントラル1:32.357と舞洲74のR23 200Rで使用 |
| 205/50R15 | 約586mm | 舞ジム80のR31 200Rで使用 |
| 195/55R15 | 約596mm | 街乗り用。R23 TW280で4,000km使い切り |
外径はサイズ表記からの計算値で、実測ではありません。タイヤサイズはホイールとの組み合わせで決まります。筆者は8J+28に各サイズを組みました。詳しくはND5のホイールマッチング(8J+28)まとめで解説しています。
225/45R15の代わりに225/50R15は使えるか
ここで1つ注意があります。R31Zには225/50R15がありますが、これは225/45R15の代替になりません。
外径が約606mmで、225/45R15より22mm大きい計算になります。ギア比が約3.8%ロングになるので、同じ感覚では使えません。
外径を上げる選択自体は成立します。ただし加速重視のND5では逆方向なので、この記事では代替ではなく別の選択肢として扱います。
用途別おすすめと購入リンク
R31Zは筆者未実測です。以下の推奨は、前モデルR31・R23の実測とメーカー情報にもとづく判断になります。
街乗り両立なら|R31Z 280R 195/55R15
通勤にも使うならこれです。ガラス転移点がマイナス5度なので、冬も雨も走れます。前モデルのR23 TW280は、使い切りまで実測しました。詳細は寿命検証記事で公開中です。
サーキットでタイムなら|R31Z 200R 195/50R15
アタック用ならこちらです。前モデルのR31は、5部山中古でもR23比0.7秒速い実測でした。R31Zは、その進化版にあたります。ただし冬のアタックには、ウォーマーが要ります。
ジムカーナ・軽量級なら|R23 200R 185/55R15
切り返しの多いコースならこれです。筆者の48秒840は、このタイヤの記録です。ただし、このサイズに後継はありません。在庫限りで、今は大幅な値引きが出ています。使う予定があるなら早めが安全です。
本文に出てきた205/50R15と225/45R15も、現行で買えます。205/50R15はR31Zに同じサイズがあり、225/45R15のR23に後継はありません。こちらも在庫限りですが、大幅な値引きが出ています。

💡 シバタイヤは1本売りが基本です。手組みなら工賃もゼロにできます。方法はタイヤ手組みと保管のコツで解説しています。
2025年は、タイヤに年5セット・173,392円を使いました。維持費の全体像はロードスターの維持費の記事にまとめています。
よくある質問
Q. R23とR31、結局どっちが速い?
コース次第です。モーターランド鈴鹿ではR31が0.7秒速い実測でした。一方、切り返しの多いジムカーナではR23が強いです。走る場所で選ぶのが正解です。迷ったら備北での直接対決をご覧ください。
Q. R31とR31Zは何が違う?
メーカーは、R31Zをラジアルの主力と位置づけています。レコード狙いのR50とは役割が別です。ただし筆者はまだR31Zを走らせていないので、実測での比較は今後の記事で公開します。
Q. 初めてのシバタイヤはどれがいい?
R31Z 200Rをおすすめします。前モデルのR31は挙動が素直で、限界がわかりやすいタイヤでした。ただし街乗り距離が長い方は、280系から始めてください。
Q. 街乗りで何km持つ?
TW280をサーキット併用で4,000km使い切った実測があります。かなりハードな使い方での数字なので、街乗りメインなら15,000km以上が目安です。詳細はTW280寿命検証で公開しています。
Q. ND5以外の車種でも参考になる?
なります。シバタイヤは13〜20インチまで展開があり、選び方の手順は全車種共通です。用途からTW、そしてサイズの順。ただしタイム差の数値はND5での実測なので、目安としてご活用ください。
まとめ|シバタイヤの選び方は3ステップで決まる
最後におさらいします。用途を決めて、TWを決めて、サイズは「幅より外径」で選ぶ。この3ステップなら、初めてでも失敗しません。
- 街乗り両立なら、R31Z 280R
- サーキットアタックなら、R31Z 200R
- ジムカーナなら、R23 200R(在庫限り)
- 初シバなら、R31Z 200R
- 冬も走るなら、280系(ガラス転移点マイナス5度)
- サイズは「幅より外径」で決める
R31Zは実測でき次第、この記事を更新します。数字が出るまで、結論は保留です。
次に読んでほしい記事
- シバタイヤR31レビュー(アタック型の実力)
- シバタイヤR23レビュー(万能型の実力)
- サーキットタイヤ6種実測比較(他銘柄との横並び)


コメント