実は、2026年3月に事故で愛車のND5ロードスターを全損にしてしまいました。そこから保険・代車・新車手配とバタバタしつつ、「次も絶対ND5ロードスター」という方向性だけは即決。乗り換え候補を探す中で、改めてカーセンサーで全年式の中古車相場を徹底調査しました。
そこで、この記事ではその実調査データ(2026年4月時点・全国在庫)をもとに、年式別の相場感、前期/後期の選び方、修復歴ありの考え方、そして予算帯ごとのコスパ最強ラインを具体的に解説します。
「ND5の中古車を買いたいけど相場がわからない」「前期と後期どっちが買い?」という方に読んでほしい内容です。
ND5ロードスターの現行ラインナップと年式のポイント
まず、ND5の年式について整理します。ND5ロードスター(NC型の後継・2015年〜現行)は、大きく「前期型」と「後期MC(マイナーチェンジ)型」に分かれます。
- 前期型:2015年〜2018年7月 テレスコステアリングなし。シンプルなアナログ感が魅力。
- 後期MC型:2018年8月〜現在 テレスコステアリング追加、KPC(キネマティック・ポスチャー・コントロール)導入。走りの質感が大幅アップ。
さらに特別モデルとして、以下の3種が存在します。
- 30周年記念車(2019年):赤幌、専用インテリアのレア個体
- 100周年記念車(2020年):ソウルレッドプレミアムメタリック、2020年式に集中
- 990S(2022年〜):RAYS製鍛造ホイール+ブレンボ装備の軽量スポーツグレード。中古でも人気が高く相場高め
この3点を頭に入れた上で、相場データを見ていきましょう。
【2026年4月時点】年式別カーセンサー実調査データ
続いて、カーセンサーで全国の在庫を年式別に集計しました。「修復歴なし最安値」は実際に掲載されていた最低価格(諸費用別)です。
| 年式 | 在庫台数 | 修復歴なし最安値 | 修復歴あり最安値 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年 | 15台 | 約297万円 | − | 実質新車。値引き交渉も難しい |
| 2025年 | 64台 | 約277万円 | 229万円 | 走行ほぼ0km多数 |
| 2024年 | 95台 | 約241万円 | 287.8万円※ | 後期型が主流。990Sも多い |
| 2023年 | 98台 | 約217.9万円 | 206.4万円 | 990Sあり。在庫最多クラス |
| 2022年 | 88台 | 約207.5万円 | 207.5万円 | 990S登場年。高グレード多め |
| 2021年 | 59台 | 約195万円前後 | − | 後期型。コスパ良好な年式 |
| 2020年 | 28台 | 約205万円 | − | 100周年記念車が多数混在 |
| 2019年 | 24台 | 約177.8万円 | 225.8万円 | MC直後。30周年記念車あり |
| 2018年 | 20台 | 約167万円 | 168.9万円 | テレスコ付き。前後期どちらも混在 |
| 2017年 | 30台 | 約150万円 | 169万円 | 前期型。シンプルで壊れにくい |
| 2016年 | 37台 | 約129.5万円 | 129.5万円 | 前期型。走行距離に要注意 |
| 2015年 | 96台 | 約105万円 | 140.2万円 | 最安97万円(12.5万km)。在庫最多 |
※2024年式の修復歴あり287.8万円は「SレザーパッケージVセレクション」という上位グレードです。つまり、修復歴あり=安い、とは限らないのが中古車の面白いところです。
前期型 vs 後期MC、どっちを選ぶべきか
なお、価格差は2018年式(後期MC最安値167万円)と2017年式(前期最安値150万円)で約17万円です。この差に見合う価値があるかどうかが選択のカギです。
後期MCを選ぶべき理由
- テレスコステアリング装備:体格に関わらずドライビングポジションが決まる。サーキット走行では特に重要。
- KPC(キネマティック・ポスチャー・コントロール):コーナリング中の車体姿勢を安定させる制御。街乗りでも差を感じる。
- 内外装の細部改良:ドアトリムの質感向上、シートの改良など、乗り込んだときの満足感が違う。
前期型を選ぶべき理由
- 割り切ったシンプルさ:テレスコなし、余計な電子制御なし。「素のロードスター感」を求める人向け。
- 価格の安さ:100〜150万円帯に選択肢が豊富。カスタム・維持費に予算を回せる。
- 中古市場の豊富さ:2015年式だけで全国96台。選び放題。
筆者の結論:予算が許すなら迷わず2018年8月以降の後期MC型。テレスコだけで価格差の元は取れます。ただし「サーキットで徹底的に改造する」「とにかく安く始めたい」なら前期型も全然アリです。
990Sは中古で買うべきか
続いて、990Sについてです。2022年から設定された990Sは、RAYS製鍛造ホイール(±0オフセット)+ブレンボ4ポッドブレーキキャリパー+専用サスペンションが標準装備の本気グレードです。新車価格は約300万円超えでしたが、中古でも200万円を切りにくい状況です。
なぜなら、単品でRAYSホイール+ブレンボを揃えたら軽く50〜70万円超になります。それが込みで他年式との価格差が10〜20万円なら、サーキット・走り重視なら990Sの中古は相当コスパが高いです。
ただし、注意点が3つあります。
- ±0オフセットのRAYS製ホイールはND5の純正フェンダーとのクリアランスがタイト(特に社外ホイールを入れる場合は要確認)
- 走行距離が少なくてもブレーキパッドはサーキットで消耗している可能性あり
- 走行履歴(サーキット使用歴)を必ず確認すること
なお、筆者がサーキット走行で使用しているホイールはENKEI RPF1RS 15インチです。990S標準のRAYS製ホイールと比較しながら参考にしてください。
👉 4本で純正比-6,000gのバネ下軽量化。
⚠️ 車高調+ネガキャン約-3°が装着前提です。ノーマル車高への装着は難しいためご注意ください。
修復歴ありはアリか?ナシか?
ちなみに、今回の調査で特に気になったのが「修復歴あり」の存在感です。年式によっては修復歴ありが修復歴なしより高い(2024年式の287.8万円事例)ケースもあり、単純に「修復歴あり=安い=お得」ではありません。
修復歴ありが許容できるケース
- 修復箇所が「フロントフェンダー交換のみ」など軽微な場合
- フレームや骨格部分(サイドシル、ピラーなど)への影響がないと第三者検査で確認できる場合
- 修復歴なしより20〜30万円以上価格が下がっており、その差額で第三者検査費用を捻出できる場合
修復歴ありを避けるべきケース
- 修復箇所の詳細が不明・開示されない場合
- サーキット走行用途:骨格の微妙な歪みは高速コーナーで命取りになりえる
- 価格差が5〜10万円しかない場合:リスクに見合わない
つまり、判断の基準は「修復歴の中身を開示してもらえるか」です。開示を拒む業者からは買わない——これだけでリスクを大幅に減らせます。
予算別・コスパ最強ラインはどこか
100〜150万円:2015〜2016年式前期型
まず、在庫が最も豊富で選び放題です。ただし走行距離5〜10万km超えの個体が多いため、エンジンオイル管理歴・幌の状態・ゴム類の劣化を必ず覚悟しておいてください。消耗品交換費用込みで150万円以内に収まるか試算してから判断することをおすすめします。
150〜180万円:2017〜2018年式(前後期境目)
このレンジの狙い目は2018年8月以降の後期MC型です。在庫は少ない(20台)が、テレスコ+KPCが付いて170万円前後は割安感があります。また、走行距離は3〜6万km台の個体が中心です。
180〜220万円:2019〜2021年式後期型
さらに、コスパ最強ゾーンです。後期MCの走りの良さが手に入り、走行距離も2〜5万km台の個体が中心です。さらに2021年式(約195万円〜)は状態の良い個体が多く、特に狙い目です。
220万円〜:2022〜2025年式
ほぼ新車価格に近い域です。990Sを狙うなら2022〜2023年式(207〜217万円〜)が現実的です。一方、新車との価格差が少ないなら新車を検討する価値もあります。
関西在庫の実態:正直、少ない
なお、今回調査していて実感したのが「関西の在庫の薄さ」です。カーセンサーで「大阪府」に絞ると、全年式合わせても数台〜十数台程度で、守口・茨木など特定エリアに偏っています。
そのため、実際には「全国から取り寄せ」も視野に入れるのが現実的です。ただし、その場合は以下の3点を頭に入れておいてください。
- 陸送費(大体3〜5万円)が追加
- 現車確認ができないリスクあり(第三者検査の依頼を強く推奨)
- 納車後に「聞いていた状態と違う」となっても遠方では対応しにくい
それでも、関東・東海エリアは在庫が格段に多く、状態の良い個体が見つかりやすいのが実情です。
中古ND5を買うときの必須チェックポイント
具体的には、実際に全損事故を経験して「中古で買うときに絶対確認すべきだった」と思ったポイントをまとめます。
幌の状態(オープンカーの命)
ただし、幌は消耗品で、交換費用は工賃込みで15〜25万円です。シワ・硬化・ひび割れは要注意。なお、「幌交換歴あり」なら逆にプラス評価になります。
オイル管理歴・エンジンの吹け上がり
また、ND5の1.5L SKYACTIVエンジンは基本的に頑丈ですが、オイル管理が悪いと走行距離に関わらず痛みが出ます。したがって、記録簿の有無と内容を必ず確認してください。
足回り・異音・タイヤ残量
まず、試乗で段差を越えたときの異音と直進安定性を確認してください。また、サーキット走行歴がある個体はアライメント・ブッシュ類の消耗が早い傾向があります。
サーキット走行歴の確認
ただし、走行距離が少なくてもサーキット走行していた個体はエンジン・足回り・ブレーキへの負荷が全然違います。「普段使いのみ」と言われても、みんカラやSNSで車体ナンバー・ナンバープレートを調べると履歴が出てくることもあります。
CARFAX・第三者検査の活用
もし不安が残るなら、日本自動車鑑定協会(JAAA)やCarVXなどの第三者検査を依頼してください。費用は5,000〜3万円程度です。その結果として見つかった欠陥の修理費や値引き交渉の材料として、十分元が取れます。
まとめ:2026年4月時点のベストバイは「2019〜2021年式後期MC」
以上をまとめると、以下の通りです。
- テレスコ+KPCの後期MC型:走りの満足度が前期型と段違い
- 2019〜2021年式:180〜200万円台で手に入り、走行距離・状態ともにバランス良好
- 990Sを狙うなら:2022〜2023年式で210〜220万円台が現実的なライン
- とにかく安く始めるなら:2015〜2016年式で消耗品込みの予算を150万円で設定
また、ND5ロードスターは中古市場での人気が依然高く、「安くなっている掘り出し物」を見つけるのが難しい車種です。それでも全国在庫は十分にあり、コンディション重視で慎重に選べば後悔のない1台に出会えるはずです。
なお、筆者自身も2026年4月現在、2023年式の中古ND5RCへの乗り換えを決断しました。今後もこのブログでND5での走りを追い続けていきます。購入後のレポートも随時更新予定です。ぜひブックマークしておいてください。
次に読んでほしい記事
🚗 この相場調査の結果、筆者が実際に購入した2023年式中古ND5の現車確認・納車・300kmの帰路で見えた修復歴ありのリアル →【ND5ロードスター2号機 納車日記|名古屋まで新幹線で取りに行って、帰路300kmで見えた修復歴ありのリアル】
🆚 相場データをもとに「新車vs中古どちらを選ぶべきか」を実質コストで徹底比較 →【ND5 新車 中古 どっちが得?2026年の相場で徹底比較】
🛞 購入後のサーキット走行に向けたタイヤ選び|ND5実測タイムで比較したおすすめサーキットタイヤ →【ND5ロードスター サーキットタイヤ おすすめ|実測タイムで比較】
🔄 この相場データをもとに実際に購入を決断した全損からの再起ストーリー|遠隔45分状態確認・修復歴あり2023年式を契約するまでの全記録 →【ND5ロードスター 全損からの再起|事故・保険・購入まで19日間の全記録】


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