ND5ロードスター中古車のベストバイは、2019〜2021年式の後期型です。すなわち、テレスコ付き・走行2〜5万km台・200〜220万円台(2026年7月末時点)。つまり、この3条件が揃う唯一の年式帯です。
実は、2026年3月に事故で愛車を全損にしました。そして、「次も絶対ND5」と即決。そこで、乗り換え候補を探す中でカーセンサーの全年式相場を徹底調査しました。つまり、本記事はその実調査データ(2026年4月と7月末・全国在庫)に基づく解説です。
【2026年7月末更新】「中古車の平均価格は175万円」と報じられるほど、中古車全体が高騰しています。では、ND5はどうか。実は、ロードスター(ソフトトップ全世代)のカーセンサー平均は約267万円。つまり、世間の平均を9割も上回る人気車です。そこで、4月の調査から3か月半でどれだけ相場が動いたのか、全年式を再調査しました。結果は記事中盤の定点観測をご覧ください。
この記事でわかること
- 年式別カーセンサー実調査データ(修復歴あり/なし最安値)
- 4月→7月末の定点観測でわかった相場の二極化
- 前期型vs後期MCの違いと価格差17万円の価値判断
- 990Sを中古で狙うべき理由(込みでのコスパ試算)
- 修復歴ありを許容できるケース・避けるべきケース
- 購入時の必須チェックポイント5項目
ND5ロードスター中古車のラインナップと年式の基礎
まず、年式を整理します。すなわち、ND5(2015年〜現行)は大きく前期型と後期MC型に分かれます。なお、現行モデルの詳細はマツダ公式サイトを参照してください。
- 前期型(2015〜2018年7月):テレスコなし。アナログ感が魅力
- 後期MC型(2018年8月〜):テレスコ装備で走りの質が向上
- 2021年12月改良(2022年式〜):KPCを全車標準装備。990Sもここで登場
- 30周年記念車(2019年):専用色レーシングオレンジ・世界3,000台限定のレア個体
- 100周年記念車(2020年):2020年式に集中
- 990S(2022年〜):RAYS鍛造+ブレンボ+専用サスの軽量グレード
- 35周年記念車(2025年):アーティザンレッド系の専用色をまとう記念モデル。中古市場では300万円台後半のプレミア圏
【2026年4月時点】年式別カーセンサー実調査データ
続いて、ND5ロードスター中古車の全国在庫を年式別に集計しました。なお、最安値は実際の掲載価格(諸費用別)です。
| 年式 | 在庫台数 | 修復歴なし最安値 | 修復歴あり最安値 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年 | 15台 | 約297万円 | − | 実質新車。値引きも難しい |
| 2025年 | 64台 | 約277万円 | 229万円 | 走行ほぼ0km多数 |
| 2024年 | 95台 | 約241万円 | 287.8万円※ | 後期型が主流。990Sも多い |
| 2023年 | 98台 | 約217.9万円 | 206.4万円 | 990Sあり。在庫最多クラス |
| 2022年 | 88台 | 約207.5万円 | 207.5万円 | 990S登場年。高グレード多め |
| 2021年 | 59台 | 約195万円前後 | − | 後期型。コスパ良好な年式 |
| 2020年 | 28台 | 約205万円 | − | 100周年記念車が多数混在 |
| 2019年 | 24台 | 約177.8万円 | 225.8万円 | MC直後。30周年記念車あり |
| 2018年 | 20台 | 約167万円 | 168.9万円 | テレスコ付き。前後期混在 |
| 2017年 | 30台 | 約150万円 | 169万円 | 前期型。シンプルで壊れにくい |
| 2016年 | 37台 | 約129.5万円 | 129.5万円 | 前期型。走行距離に要注意 |
| 2015年 | 96台 | 約105万円 | 140.2万円 | 最安97万円(12.5万km) |
※2024年式の修復歴あり287.8万円には、理由があります。なぜなら、上位グレードのSレザーVセレクションだからです。つまり、「修復歴あり=安い」とは限らないのが中古車の面白いところです。
【定点観測】2026年4月→7月末、相場はこう動いた
同じ条件(カーセンサー・本体価格・全国)で、7月末に全年式を再調査しました。上の4月データと見比べてください。
| 年式 | 台数(4月→7月末) | 修復歴なし最安(4月→7月末) | 騰落 |
|---|---|---|---|
| 2026年 | 15台→28台 | 約297万円→約289.1万円 | ↓ 供給増で微下げ |
| 2025年 | 64台→70台 | 約277万円→約247万円 | ↓↓ 30万円下落 |
| 2024年 | 95台→116台 | 約241万円→約235万円 | ↓ 在庫2割増 |
| 2023年 | 98台→57台 | 約217.9万円→約229.8万円 | ↑ 在庫が4割減 |
| 2022年 | 88台→83台 | 約207.5万円→約224万円 | ↑ 16.5万円上昇 |
| 2021年 | 59台→54台 | 約195万円→約210万円 | ↑ 15万円上昇 |
| 2020年 | 28台→29台 | 約205万円→約229.2万円 | ↑ 24万円上昇 |
| 2019年 | 24台→18台 | 約177.8万円→約144.8万円※ | ※NR-A・24.3万kmの特殊個体 |
| 2018年 | 20台→29台 | 約167万円→約159万円 | ↓ 在庫増で選びやすく |
| 2017年 | 30台→15台 | 約150万円→約174.6万円 | ↑↑ 在庫半減・24.6万円上昇 |
| 2016年 | 37台→44台 | 約129.5万円→約142.9万円 | ↑ 13.4万円上昇 |
| 2015年 | 96台→107台 | 約105万円→約116.8万円 | ↑ 底値が12万円切り上がり |

3か月半の変化をどう読むか
この3か月半で見えた動きは、はっきり二極化しています。まず、前期型(2015〜2017年式)は軒並み値上がり。すなわち、底値105万円の世界は終わり、エントリー価格は約117万円からになりました。中古車高騰の波は、「安く始めたい層」を直撃しています。特に、2017年式は在庫が半減し、150万円だった最安値が174.6万円まで跳ねました。
一方、2024〜2025年式の高年式は供給が増えて値下がりしました。たとえば、2025年式は30万円下落の約247万円。つまり、登録済み未使用車や短期乗り換え個体が市場に流れ込み、「新しめを狙う人」には追い風です。そして、ベストバイ帯の2019〜2021年式は在庫が絞られつつ約15万円上昇。180〜200万円台だった相場は、200〜220万円台へ移行しました。
✅ 要するに、結論はこうです。「安く始めたい人ほど、待つと損をする」。前期型の底値は3か月半で1割上がりました。逆に、220万円以上の予算があるなら、高年式の値下がりで選択肢はむしろ広がっています。
前期型 vs 後期MC、どっちを選ぶべきか
まず、価格差は約17万円です。すなわち、2018年式167万円と2017年式150万円の差です。つまり、この差に見合う価値があるかがカギです。
後期MCを選ぶべき理由
- テレスコ装備:体格を問わずポジションが決まる
- 内外装の細部改良:乗り込んだときの満足感が違う
- ※KPCが欲しい場合は2022年式以降(2021年12月改良〜)を選ぶこと
前期型を選ぶべき理由
- 割り切ったシンプルさ:「素のロードスター感」重視向け
- 価格の安さ:100〜150万円帯に選択肢が豊富
- 在庫の豊富さ:2015年式だけで全国96台
要するに、予算が許すなら後期MC一択です。なぜなら、テレスコだけで価格差の元が取れるからです。ただし、「徹底改造したい」「安く始めたい」なら前期型もアリです。
990Sは中古で買うべきか
まず、990SはRAYS鍛造+ブレンボ+専用サスの本気グレードです。そのため、中古でも200万円を切りにくい状況です。しかし、単品でRAYS+ブレンボを揃えると50〜70万円超。つまり、他年式との差が10〜20万円なら、走り重視には相当コスパが高いです。
なお、筆者がサーキットで使うホイールはENKEI RPF1RSです。また、990S標準のRAYSと比較する際の参考にどうぞ。
👉 4本で純正比約6kgのバネ下軽量化です。⚠️ ただし、車高調+ネガキャン約-3°が装着前提です。
修復歴ありはアリか?ナシか?
ちなみに、今回の調査で気になったのが修復歴ありの存在感です。たとえば、年式によっては修復歴なしより高いケースすらあります。つまり、「修復歴あり=お得」ではありません。
修復歴ありが許容できるケース
- 修復箇所が「フェンダー交換のみ」など軽微な場合
- 骨格への影響がないと第三者検査で確認できる場合
- 20〜30万円以上安く、差額で検査費用を賄える場合
修復歴ありを避けるべきケース
- 修復箇所の詳細が不明・開示されない場合
- サーキット用途:骨格の歪みは高速コーナーで命取り
- 価格差が5〜10万円のみ:リスクに見合わない
つまり、基準は「修復歴の中身を開示してもらえるか」です。したがって、開示を拒む業者からは買わない。その結果、リスクを大幅に減らせます。
予算別・コスパ最強ラインはどこか
💡 なお、予算を組む前に今の車の査定額を知っておくと計画が立てやすくなります。つまり、下取りより買取のほうが高く出ることが多いからです。
ここからは、ND5ロードスター中古車を予算帯別に見ていきます。なお、金額は7月末時点の実勢です。
100〜150万円:2015〜2016年式前期型
まず、在庫が最も豊富で選び放題です。ただし、走行5〜10万km超えが多い。そのため、消耗品交換込みで150万円以内に収まるか試算してから判断しましょう。
150〜180万円:2017〜2018年式(前後期の境目)
次に、狙い目は2018年8月以降の後期MCです。在庫は少ないものの、テレスコ付き159万円前後は割安。また、走行3〜6万km台が中心です。
200〜230万円:2019〜2021年式後期型
そして、ここがコスパ最強ゾーンです。しかも、後期MCの走りが手に入り走行2〜5万km台が中心。特に、2021年式(7月末で約210万円〜)は状態の良い個体が多く狙い目です。
220万円〜:2022〜2025年式
最後に、ここはほぼ新車価格に近い域です。たとえば、990S狙いなら2022〜2023年式(7月末で224〜230万円〜)が現実的。一方、差が少ないなら新車も検討の価値があります。詳しくは新車vs中古の比較記事へ。
関西在庫の実態:正直、少ない
ちなみに、調査で実感したのが関西の在庫の薄さです。たとえば、大阪府に絞ると全年式で数台〜十数台程度。そのため、全国から取り寄せも視野に入ります。ただし、次の3点に注意してください。
- 陸送費(3〜5万円程度)が追加になる
- 現車確認できないリスク(第三者検査を強く推奨)
- 納車後のトラブル対応が遠方ではしにくい
それでも、関東・東海は在庫が格段に多いです。つまり、状態の良い個体が見つかりやすいのが実情です。
ND5ロードスター中古車の必須チェックポイント
次に、全損事故と買い替えの経験から「絶対確認すべき」と思った5項目です。
1. 幌の状態(オープンカーの命)
まず、幌は消耗品で交換は工賃込み15〜25万円です。そのため、シワ・硬化・ひび割れは要注意。なお、「幌交換歴あり」は逆にプラス評価です。

2. オイル管理歴・エンジンの吹け上がり
次に、1.5L SKYACTIVは基本頑丈です。しかし、オイル管理が悪いと距離に関わらず痛みます。したがって、記録簿の有無と内容を必ず確認してください。
3. 足回り・異音・タイヤ残量
さらに、試乗で段差越えの異音と直進安定性を確認します。また、サーキット歴のある個体はブッシュ類の消耗が早い傾向です。
4. サーキット走行歴の確認
⚠️ 低走行でも、サーキット歴のある個体は負荷が別物です。「普段使いのみ」の申告だけを信じないでください。まず、販売店に走行歴を書面で確認しましょう。次に、ブレーキ・タイヤ・ブッシュ類の消耗を実車で見てください。それでも不安が残るなら、第三者検査を必ず依頼しましょう。
5. 第三者検査の活用
最後に、日本自動車鑑定協会(JAAA)などの検査は5,000〜3万円程度です。つまり、欠陥発見や値引き交渉の材料として十分元が取れます。
よくある質問
Q. ND5ロードスター中古車のベストバイ年式は?
2019〜2021年式の後期型です。なぜなら、3条件が揃うからです。すなわち、テレスコ付き・走行2〜5万km台・200〜220万円台(7月末時点)です。なお、KPC搭載車が欲しい場合は2022年式以降を選んでください。
Q. 前期型と後期MCの違いは?
後期MCは、テレスコが付きます。そして、価格差は約17万円。つまり、テレスコだけで元が取れる差です。なお、KPCは2021年12月改良(2022年式〜)からの装備です。
Q. 修復歴ありは買っても大丈夫?
条件付きでアリです。すなわち、修復内容の開示・軽微な箇所・十分な値引きの3つです。実際、筆者は修復歴ありを購入しました。経緯は納車日記をご覧ください。
Q. 最安はいくらから買える?
たとえば、2015年式なら7月末時点で約116.8万円からです。ただし、消耗品交換を前提に予算150万円で設定するのが鉄則です。
まとめ:ベストバイは「2019〜2021年式後期MC」
- 後期MC型:走りの満足度が前期型と段違い
- 2019〜2021年式:200〜220万円台でバランス良好
- 990S狙い:2022〜2023年式224〜230万円台が現実的
- 安く始める:2015〜2016年式+消耗品込み予算150万円
要するに、ND5ロードスター中古車は依然人気で掘り出し物が少ない車種です。それでも、全国在庫は十分にあります。つまり、コンディション重視で慎重に選べば、後悔のない1台に出会えます。
【追記】ちなみに、筆者はこの調査を経て2023年式の修復歴あり個体を購入しました。そして、その顛末は納車日記と「購入に後悔なし」の総括記事をご覧ください。
【2026年7月末追記】定点観測の結果、前期型の底値は3か月半で約12万円上昇、ベストバイ帯も約15万円上昇しました。中古車全体の高騰が続く中、ND5は「値落ちしにくい資産」であることがデータで裏付けられた形です。つまり、買うと決めているなら、相場の波を待つより状態の良い個体を早く押さえる方が合理的です。新車との比較は新車vs中古の記事をどうぞ。
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