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内装を剥がさなくても、ND5ロードスターは21kg軽くなります。方法は部品の交換だけ。バッテリー、マフラー、ホイールとタイヤ、ステアリング、シート。この5点を軽量品に置き換えました。
結果、2号機は実測合計で約21kgの軽量化を達成しています。快適装備はそのまま、見た目もほぼ純正、なのに軽い。この記事では、その軽量化パーツを実測データと購入額つきで紹介します。
内装撤去まで含めると、総合計は−57kg(990kg→933kg)です。全記録は軽量化まとめの記事にあります。この記事は、その中から「買って付け替えるだけ」の部分を切り出した入門編です。
※車重は装着タイヤやスタビの有無で数kg前後します。933kgは代表値としてお読みください。
この記事でわかること
- 内装を剥がさない軽量化パーツ5選と実測の削減量
- 実際に支払った金額と、1kgあたりのコスパ全公開
- 交換のたびに、追加で必要になるもの
- バネ下3.2kgの軽量化が体感で一番効く理由
- あえて10.7kg増やした話(ロールケージ)と収支の考え方
軽量化パーツ5選の実測一覧と1kgあたりの単価
| 順 | パーツ | 実測軽量化 | 購入額 | 1kgあたり |
|---|---|---|---|---|
| ① | リチウムバッテリー(SHORAI) | −9,300g | 48,300円 | 5,194円 |
| ② | マフラー(BE FREE センター出し) | −7,046g | 24,080円 | 3,418円 |
| ③ | ホイール+タイヤ(RPF1RS+シバR31) | −3,200g | 157,184円 | 49,120円 |
| ④ | 小径ステアリング | −998g | 18,684円 | 18,721円 |
| ⑤ | フルバケットシート | −600g | 105,749円 | 176,248円 |
| — | 交換系 合計 | −21,144g | 353,997円 | 16,743円 |
すべて秤で測った実測値と、実際に支払った金額です。つまり合計35万円で21kg、1kgあたり16,743円という結果になりました。
✅ 21kgは、米袋なら2袋分です。それが常に降りている状態になります。
新品で普通に買えて、作業も10分で終わる。その意味で、実質の1位はバッテリーだと考えています。だから以下は、その順で並べました。
🔴 1gも測らずに、軽量化は語れません
パーツの前に、これを書いておきます。この記事の数字は、全部はかりで測ったものです。
カタログ値では意味がありません。なぜなら取付金具やボルトの差が、数百g動くからです。しかも「何gの部品を、何円で買ったか」が分からないと、次の判断ができません。
✅ 吊りはかりなら、部品を引っ掛けるだけで読めます。外す前に測る。これだけで、軽量化が記録になります。
①リチウムバッテリー|−9.3kgで最初の1手におすすめ
迷ったらここからです。純正バッテリーをSHORAIのリチウムイオンに換えるだけで、実測−9,300g。購入額は48,300円(楽天マラソン)なので、1kgあたり5,194円になります。
作業はターミナルを付け替えるだけの10分DIY。しかもフロントオーバーハングから、9kg減ります。だからノーズの動きが軽くなる方向にも効きます。

🔴 リチウムは、鉛用の充電器で充電できません
ここは買う前に知っておいてください。手持ちの充電器は、たぶん使えません。
理由は充電特性です。鉛とリチウムでは、必要な電圧と制御が違います。つまり鉛用で充電すると、最悪バッテリーを壊します。
⚠️ そして低温に注意が必要です。リチウムは寒いと始動電流が落ちます。極寒地の方は、仕様を確認してください。
ℹ️ 軽いぶん、固定にも気を使います。純正の鉛は重さで収まっていたところが、リチウムでは収まりません。ステーの見直しをおすすめします。
②マフラー|−7.0kg。単価では1位だった
BE FREEのオールステン・センター出しに交換して、実測−7,046g。ヤフオクで24,080円だったので、1kgあたり3,418円。単価だけ見れば全パーツ中の最安です。
リアオーバーハングの重量物が7kg減るのは、数字以上に効きます。しかも音質が「軽快な乾いた音」に変わるおまけ付き。つまり軽量化と趣味性を、一度に買えるパーツです。

🔴 マフラー交換で、追加で要るもの
本体だけでは終わりません。排気系には、2つ追加が発生します。
🔴 まずボルトです。排気系は熱で焼き付きます。だから次の整備で、外れない地獄を見ます。組む前に塗っておくと、未来の自分が助かります。
⚠️ そしてハンガーのゴムです。私はここに潤滑剤を塗りすぎて、走行中にマフラーを落としました。年数で伸びるので、交換のタイミングで一緒に見てください。
この失敗の全記録はフロントパイプ交換の記事にあります。
③ホイール+タイヤ|−3.2kgでも体感は最大(バネ下)
数字だけ見ると−3,200gと控えめです。単価も1kgあたり49,120円と、決して安くありません。しかし、体感の変化はこれが最大でした。理由は、バネ下だからです。
| 仕様 | 1本あたり | 4本 |
|---|---|---|
| 純正16インチ+HF805 | 14.8kg | 59.2kg |
| RPF1RS+シバR31 | 14.0kg | 56.0kg |
| 差 | 800g | 3.2kg |
1本あたりの差は800g。それでも回転する足元の軽さは、出足・ハンドリング・乗り心地の全部に効いてきます。実測の詳細はRPF1RS装着レビューへ。


⚠️ 筆者が使ったのはR31です。ただしR31は在庫限りで、これから買うなら後継のR31Zになります。購入時は3点を確認してください。品番、サイズ(205/50R15)、グレード(200R)です。
※内訳はホイール95,408円/4本、タイヤ15,444円/本×4本です。タイヤは消耗品として、どのみち買うものです。だから単価を軽量化コストとだけ見るのは、厳しすぎるかもしれません。
ホイールを替えたら、ナットも替わります
ここも追加費用です。社外ホイールでは、純正ナットが使えないことがあります。
⚠️ しかも純正ナットは、ソケットに噛み込みやすい。毎回叩いて分離することになります。
🔴 そして締め付けは、必ずトルクレンチです。インパクトだけで終わらせてはいけません。
ℹ️ タイヤを自分で組めると、工賃もゼロになります。15インチなら、道具一式は1万円台から揃います。
④小径ステアリング+⑤フルバケ|重量より「運転が変わる」
正直に書くと、この2つは軽量化パーツとしては脇役です。ステアリングが−998g、フルバケ化は−600g。単価も1kgあたり18,721円と176,248円で、コスパでは下位です。
ただし、本当の価値は重量ではありません。小径ステアとフルバケで、ドライビングポジションが決まります。すると車との一体感が、別物になります。「軽くなって、運転も上手くなる」パーツです。
選び方と効果はフルバケ+小径ステアリング効果レビューで詳しく書いています。

🔴 シートだけでは、車に付きません
ここで詰まる人が多いところです。フルバケには、車種専用のシートレールが要ります。
しかもレールの選び方で、着座位置が変わります。つまり−600gという数字は、レールまで含めた結果です。
⚠️ 保安基準適合品を選んでください。車検で指摘される部分です。
ステアリングも、ボスが別に要ります
同じ構図です。ステアリング本体だけでは、ハンドルに付きません。車種専用のボスが必要になります。
ℹ️ なおステアリングは2021年、ZC33Sスイフトスポーツ用に買いました。つまりND5の1号機、2号機と3台にわたって使い回しています。持ち越せるパーツは、実質の単価がどんどん下がります。
正直コラム|あえて10.7kg増やした話
ここまで「減らす」話をしてきました。しかし2号機には、あえて増やした重量もあります。ロールケージの+10,695gです。
せっかく交換で21kg減らして、10.7kg戻す。一見、矛盾に見えます。しかし、サーキットを走る以上、安全は軽さより優先です。
✅ 軽量化とは「1gでも軽く」ではありません。何にグラムを使うかの、予算配分です。

🔴 ケージだけ入れても、身体は止まりません。4点ハーネスとセットで初めて機能します。つまり+10.7kgは、ここまで込みで考える数字です。
判断の中身はロールケージ装着レビューをどうぞ。
🔴 軽量化で、外してはいけないものもあります
ここは私の失敗です。数十gの金具を外して、2か月を失いました。
軽量化のとき、SASモジュールの固定金具を撤去しました。しかも適当な位置に付け直しています。その結果、30°傾いた状態で固定されていました。
| 区分 | 判断 |
|---|---|
| 内装の板もの・遮音材 | 外してよい |
| センサーの台座 | 外してはいけない |
| 配線の固定クランプ | 外してはいけない |
⚠️ 判断基準は「角度や位置に意味があるか」です。板ものは、どこに置いても機能が変わりません。しかしセンサーの台座は、角度そのものが仕様です。
この記事の5選は、すべて「外してよいもの」の置き換えです。だから安心して進められます。
よくある質問
Q. 一番コスパの良い軽量化パーツはどれですか?
マフラーです。1kgあたり3,418円。次に、リチウムバッテリー(1kgあたり5,194円)です。ともに新品で買えて、作業も10分で済みます。
Q. 交換だけの軽量化で、走りは本当に変わりますか?
変わります。とくに効くのは3か所。フロントオーバーハング、バネ下、リアオーバーハングです。つまりバッテリー、ホイール・タイヤ、マフラーになります。合計21kgは米袋2袋分。常に降りている状態が、出足と切り返しの軽さに表れます。
Q. 本体以外に、追加で何が要りますか?
リチウムバッテリーには専用充電器。マフラーにはスレッドコンパウンド。ホイールにはナットとトルクレンチ。フルバケにはシートレール、ステアリングにはボスが要ります。本体価格だけで予算を組むと足りません。
Q. 車検や日常使いに影響はありませんか?
本記事の5選はすべて、車検対応品を選べば日常使いと両立できます。実際、2号機は買い物やワインディングにも使う街乗り両立仕様のままです。ただし、マフラーは音量規制対応品を、シートは保安基準適合品を選んでください。
Q. どの順番で買えばいいですか?
①バッテリー、②マフラー、③ホイール・タイヤ、④⑤ステア・シートの順です。つまり単価の安い順に進めます。ただしタイヤの寿命が近いなら、③を先に回すほうが無駄がありません。
まとめ|軽量化パーツは「入門」に最適
内装を剥がす勇気がなくても、交換だけで21kgは削れます。総額は353,997円、1kgあたり16,743円でした。
✅ そして忘れてはいけないのが、本体以外の追加費用です。充電器、コンパウンド、ナット、シートレール、ボス。ここを予算に入れておくと、途中で止まりません。
その先へ行きたくなったら、軽量化まとめの全記録で撤去編をどうぞ。990kgの2号機が933kgになるまでの、全部の道のりがそこにあります。


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