※本記事には広告が含まれます。
「NDロードスターのタイヤのおすすめは?」への答えを、カタログスペックではなく、すべて自腹の実測タイムで出します。
実測最速はRE-71RSの1:32.001。最遅はZⅢの1:34.653でした。6種を実走した全データを公開します。
ただし、この2.7秒をそのまま「タイヤの差」とは言えません。理由を最初に説明します。
そのうえで、同日・同条件で戦わせた唯一の直接対決もお見せします。迷ったらCR-Sが最もバランスが良く、失敗しません。

ℹ️ R31は2026年8月からR31Zに置き換わりました。この記事の実測は、R31での数字です。
この記事でわかること
- 「2.7秒差」の正体(タイヤだけの差ではありません)
- 唯一の同日対決|備北でのR23 vs R31
- 6種の実測タイムと、それぞれの性格
- 🔴 新品と使い切り後を並べて分かること
- 初心者・中級者・上級者別のおすすめ
- タイヤだけでは速くならない理由と正しい順番
- 6種類も試すと、いくらかかるのか
🔴 先に、この表の読み方を書きます
この記事の数字は、2年以上かけて1台で積み上げた記録です。同じ日に6本を履き替えて比べたものではありません。
そしてその間、車は変わり続けています。
- 車高調の導入
- 機械式LSDの装着
- マフラー交換
- アライメントの追い込み
- 約50kgの軽量化
- そして、筆者自身の習熟
⚠️ 最速のRE-71RSと最遅のZⅢでは、車のスペックがまったく違います。つまり「ZⅢからRE-71RZに替えれば2.7秒縮む」という意味ではありません。
実際、セントラルで1.054秒の差が出たRE-71RSとR31を検証しました。その差はすべて車高調とマフラー・アライメントで説明がつき、タイヤ差はゼロです。
✅ では、この表に意味がないのか。そんなことはありません。「そのタイヤで、その時点で、何秒で走れたか」という記録として正確です。
そして各タイヤの性格は、走らせた人間にしか書けません。温度依存、寿命、扱いやすさです。
サーキットタイヤ6種の実測比較テーブル
| タイヤ | グリップ | 寿命 | 扱いやすさ | セントラルタイム | おすすめ |
|---|---|---|---|---|---|
| RE-71RS(→RZ) | ◎ | ○ | ○ | 1:32.001 | 上級者・通年 |
| シバタイヤ R23 200R | ◎ | △ | △ | 1:32.357 | 上級者・高温 |
| シバタイヤ R31 200R | ◎ | △ | ○ | 1:33.055 | 中級〜上級 |
| ナンカン CR-S | ○ | ○ | ○ | 1:33.557 | 中級者 |
| シバタイヤ R23 TW280 | ○ | ◎ | ◎ | 1:34.307 | 初心〜中級 |
| ダンロップ ZⅢ | △ | ◎ | ◎ | 1:34.653 | 初心者・冬季 |
⚠️ 再掲します。これは同条件の比較ではありません。上から下へ行くほど、車のスペックも低い時期のものです。
✅ 順位そのものより、各タイヤの「性格」の列が本体です。グリップ・寿命・扱いやすさは、時期に関係なく成り立ちます。
🔥 唯一の同日対決|備北でのR23 vs R31
そしてここからが、本当の意味での比較です。同じ日・同じ車・同じ路面で、2銘柄を履き替えて計測しました。
| コース | R23 200R | R31 200R | 差 | 条件 |
|---|---|---|---|---|
| 備北サーキット | 46.98 | 46.90 | R31が0.08秒速い | 同日・同車両 |
| セントラルサーキット | 1:32.357 | 1:33.055 | R23が0.70秒速い | 時期が違う |
⚠️ セントラルの0.70秒は、R23のほうが後の時期の記録です。つまり車両アップデート後なので、タイヤ差として読めません。
一方、備北は同日対決です。しかもR23側は新品+初コースというハンデ付き。
✅ 結論。R23とR31のタイム差は、実質ありません。選ぶ基準はタイムではなく、性格とサイズです。
ℹ️ 詳細は備北実測比較の記事へ。
性格の違いで選ぶ
- 高温時グリップ:R23 ◎/R31 ◎
- 低温時グリップ・ウェット:どちらも △
- 扱いやすさ:R23 △/R31 ○
- 寿命:どちらも △
- 向いている人:R23=限界域を攻めきれる人/R31=扱いやすさも欲しい人
差が出るのは、扱いやすさです。初めてのシバタイヤなら、R31から入るほうが失敗しにくいと思います。
ℹ️ 用途別の選び方はシバタイヤの選び方ガイドで結論を出しています。
🔴 新品と使い切り後を、並べてみます
そしてカタログには、こちらは載っていません。
まずは、新品の状態です。



そして、使い切った状態です。

💡 この往復が、年に何度も起きます。つまりサーキットタイヤは、買って終わりではありません。
⚠️ 減り方を見れば、車の状態が分かります
そしてタイヤを捨てる前に、必ず見てください。

🔴 ショルダーだけ終わっているなら、キャンバーが足りていません。そのまま次を買っても、同じ減り方を繰り返します。
ℹ️ トーも同時に見ておくと、原因が切り分けられます。
⚠️ そして比べるなら、空気圧も揃えてください。10kPaで減り方が変わります。
目的別おすすめサーキットタイヤ
タイム最優先(上級者向け)
まず最速タイムを叩き出したのは、RE-71RS(→RZ)です。グリップ・耐久性・扱いやすさのトータルで、国産最高峰になります。
POTENZA RE-71RZ 205/50R15
筆者のセントラルベスト1:32.001は、RE-71RSでの記録です。サイズは205/50R15でした。低温からウェットまで穴がなく、1本で通年こなせます。
⚠️ RE-71RSは販売終了です。いま同じ性能を買うなら、後継のRE-71RZになります。
シバタイヤ R31Z 200R 195/50R15
高温時の一発グリップは、RE-71RZより上です。一方、低温・ウェットの扱いにくさと摩耗がトレードオフになります。
195/50R15は6種中で外径が最小なので、加速でも有利です。
💡 新品時の安定感を重視するなら、ひとつ太い205/50R15もあります。
シバタイヤ R23 200R 185/55R15
筆者のジムカーナ最速タイヤです。舞洲48秒840は、この銘柄で記録しました。
⚠️ このサイズに後継はありません。在庫限りです。いまは大幅な値引きが出ています。
💡 8Jに引っ張らず正対させたいなら、225/45R15という選択肢もあります。

⚠️ シバタイヤ系には、明確な弱点があります。低温時(15℃以下)とウェットの扱いにくさが、全タイヤ中で最大です。
つまり早朝や雨天が絡むなら、CR-SかZⅢを選んでください。
ADVAN A052 195/50R15
ℹ️ ND5では未使用です。筆者が使ったのは前車ZC33Sでした。TSタカタサーキットで、58秒028を記録しています。
それでも載せている理由があります。舞ジム主催者の評価では、A052とRE-71RZは同等の性能とされています。
💡 205幅という選択肢もあります。
バランス重視(中級者向け)|迷ったらコレ
そしてグリップ・扱いやすさ・コスパの三拍子が揃った、夏サーキット向けです。
筆者が初めて買ったハイグリップが、このCR-Sです。どれを買えばいいか本気で迷っているなら、ここから入って間違いありません。
⚠️ 夏サーキット向けなので、低温時は性能が落ちます。
コスパ重視(初心者〜中級者向け)
一方ZⅢは、低温の扱いやすさと寿命が抜群です。ロードスターパーティレースⅢの指定銘柄でもあります。
⚠️ 夏の高温では、CR-S・シバ系に劣ります。また195/55R15は外径が約595mmと、この記事で扱う中で最大です。
💡 同じサイズで、シバタイヤのロングライフ側もあります。200Rより寿命が長く、練習本数を稼ぎたい人向けです。
街乗り・普段使いのおすすめ|NS-2Rという答え
サーキットは走らない、でもスポーツタイヤらしい手応えは欲しい。その場合の答えは、ナンカンNS-2Rです。
グリップはZⅢ相当で、価格は約半額。筆者は2号機の街乗り用に、実際に使っています。
ℹ️ さらに価格を抑えるなら、NS-2という選択もあります。
タイヤだけでは速くならない|正しい順番
冒頭の2.7秒が何だったか、ここで回収します。あれは「タイヤの差」ではなく「車が仕上がっていく過程」でした。
つまりセッティングが整っていなければ、タイヤ性能は引き出せません。
- ① 中古車リフレッシュ → スタートラインを揃える
- ② ドライビングポジション → 操作精度を上げる
- ③ 足回り(車高調)→ タイヤを使う準備をする
- ④ ブレーキ強化 → 安心して踏める状態を作る
- ⑤ タイヤ → ここで初めて最大効果
- ⑥ 軽量ホイール → バネ下を軽くする
- ⑦ 機械式LSD → トラクションを確保する
- ⑧ マウント交換 → 駆動を安定させる
- ⑨ ロールケージ → 剛性を上げる
③足回り|ここが抜けると、何を履いても同じです
ロールを抑えないと、タイヤは路面に当たり続けてくれません。筆者が入れたのはTEIN MONO SPORTです。
⑥軽量ホイール|15インチ化でタイヤの選択肢が増える
この記事で挙げた銘柄は、全部15インチです。純正16インチのままでは、半分も選べません。
筆者はENKEI RPF1RS 15×8.0J+28を使用中。実測5.4kg、純正比で4本▲6.0kgです。
⚠️ ナットは座面形状を必ず確認してください。純正ナットが使えるとは限りません。
⑦機械式LSD|踏んでも駆動が抜けなくなる
どんなにグリップするタイヤでも、内輪が空転しては意味がありません。
ℹ️ 全体像はセントラルで10秒縮めた記録で解説しています。
サーキットタイヤのサイズ選び|外径がすべて
| サイズ | 外径 | 特徴 |
|---|---|---|
| 195/50R15 | 576mm(最小) | 加速に有利・最も汎用性が高い |
| 185/55R15 | 584mm | 軽量・立ち上がりレスポンス良好 |
| 225/45R15 | 583mm | 8Jに正対。接地幅で勝負 |
| 205/50R15 | 587mm | 横安定性重視・RE-71RZと好相性 |
| 195/55R15 | 595mm(最大) | ZⅢのサイズ。加速では不利 |
そして重要なのは、幅よりも外径(実質的なギア比)です。最小と最大では、約19mm違います。
⚠️ 8Jに引っ張って履く場合は、空気圧が低いとビードが落ちます。筆者は冷間180kPaを下限にしています。
🔴 6種類も試すと、組み換え代だけで約6万円
ここまで読んで、「自分も何種類か試したい」と思われたかもしれません。そこで、現実的なコストの話をします。
| 試した本数 | ショップ依頼 | 自分で組む |
|---|---|---|
| 1銘柄 | 約10,000円 | 0円 |
| 3銘柄 | 約30,000円 | 0円 |
| 6銘柄 | 約60,000円 | 0円 |
⚠️ 組み換え代だけで、タイヤ1セット分が消えます。しかもサーキットタイヤは消耗品です。
15インチなら手組みできます
✅ 筆者はこの6種、すべて自分で組んでいます。15インチは手組みしやすいサイズです。
まず必要なのは、タイヤレバーです。汎用の短いものは避けてください。テコが効かないうえ、ホイールのリムに傷が入ります。
ℹ️ 長短を組み合わせると、さらに楽になります。
🔴 そしてビードクリームです。これを塗らずに作業すると、ビードが上がらないうえにタイヤを傷めます。
💡 組むときは、ビードヘルパーがあると手が2本で足ります。
⚠️ 引っ張り気味に組むなら、ビード上げの治具も効きます。
🔴 そしてビードを上げるには、一気に空気を入れる必要があります。
ℹ️ エアを抜くのも入れるのも、虫回しが要ります。
💡 ゴムバルブは、タイヤを替えるたびに新品にします。
ℹ️ 実際の手順は、YouTubeで全工程を公開しています。
🔴 そして、そのタイヤはどこに置きますか
そして複数銘柄を使い分けると、必ずこの問題にぶつかります。
- 夏用ハイグリップ:4本
- 冬・ウェット用:4本
- 街乗り用:4本
- 合計:12本
⚠️ 床に平積みすると、下のタイヤが変形します。サイドウォールが潰れたタイヤは、走ったときに違和感が出ます。

⚠️ 屋外に置くなら、カバーが必須です。ゴムの最大の敵は紫外線です。

💡 数千円で、数万円のタイヤを守れます。
⚠️ 走る前に、保険を確認してください
そしてハイグリップを履く段階なら、走行会に出る方がほとんどだと思います。
多くの自動車保険は、競技やそのための走行を免責としています。つまりコース上で壊しても、車両保険は出ません。
⚠️ 対象になるかは契約で違います。だから一度、約款をご確認ください。
私の任意保険は年34,570円です。契約内容はロードスターの任意保険の記事で公開しました。
【PR】
よくある質問
Q. ND5のサーキットタイヤで一番速いのは?
筆者のベストは、RE-71RS(現RZ)の1:32.001です。ただしこれは車が最も仕上がった時期の記録なので、タイヤ単体の順位ではありません。同日対決した備北では、R23とR31が0.08秒差でほぼ互角でした。
Q. 2.7秒差って、タイヤを替えれば縮むの?
いいえ。2.7秒には、車高調・LSD・マフラー・アライメントが含まれます。さらに50kgの軽量化と、筆者の習熟も乗っています。純粋なタイヤ差を知りたい場合は、同日対決した備北の0.08秒をご覧ください。
Q. 迷ったらどれを選べばいい?
CR-Sです。グリップ・扱いやすさ・コスパの三拍子が揃います。筆者が最初に買ったハイグリップもこれでした。ZⅢからのステップアップにも最適です。
Q. シバタイヤのR23とR31はどっちが速い?
実質、差はありません。同日対決した備北では、R31が0.08秒速い結果でした。しかもR23側は、新品+初コースのハンデ付きです。扱いやすさで選ぶなら、R31です。
Q. 冬やウェットに強いサーキットタイヤは?
ZⅢです。低温から使えて、寿命も抜群だからです。シバ系は、低温・ウェットが最大の弱点になります。通年1本で済ませたいなら、RE-71RZという選択もあります。
Q. タイヤの交換時期はどう判断する?
溝だけでなく、減り方を見てください。ショルダーだけ先に終わっているなら、キャンバーが足りていません。そのまま次を買っても、同じ減り方を繰り返します。
Q. 何種類も試すのは、お金がかかりませんか?
かかります。ショップに組み換えを頼むと、6銘柄で約60,000円です。15インチは手組みしやすいので、自分で組めばここが0円になります。筆者はこの6種すべて手組みしました。
まとめ|サーキットタイヤは目的別に選ぶ
| 目的 | おすすめ |
|---|---|
| タイム最優先 | RE-71RZ・R31Z・R23 |
| バランス重視 | CR-S |
| コスパ入門 | ZⅢ・R23 TW280 |
| 低温・ウェット | ZⅢ・RE-71RZ |
| ライフ重視 | R31Z 280R |
| 街乗り | NS-2R |
- 2.7秒差は「タイヤの差」ではなく「車が仕上がった差」
- 同日対決したR23 vs R31は0.08秒差=実質互角
- 迷ったらCR-S。最初の1本として失敗しない
- シバ系は低温・ウェットが最大の弱点
- 幅より外径。195/50R15が最小で加速有利
- 🔴 減り方を見れば、車の状態が分かる
- 手組みできれば、銘柄を試すコストがゼロになる
タイヤは「最後のピース」です。足回り・LSD・剛性が整って、初めて性能を引き出せます。
【追記】その後、備北でR23 vs R31の直接対決を実施しました。結果は備北比較の記事へ。
各タイヤの詳細レビュー一覧
- POTENZA RE-71RS→RZ レビュー
- シバタイヤR31 200R レビュー
- シバタイヤR23 200R|ジムカーナ最速レビュー
- ナンカンCR-S|夏サーキット感想・ZⅢ比較
- シバタイヤR23 TW280|グリップ・コスパ検証
- DIREZZA ZⅢ|冬ジムカーナ&サーキットレビュー


コメント