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シバタイヤR31 200Rを4本通しで履き、舞ジム82に参戦しました。2026年10月17日です。使い込んだ中古の1セットで、新品のRE-71RZ勢と戦えるのかを試す日でした。
結論から書きます。練習走行では48秒848。タイムアタック本番は49秒344でした。結果はR3クラス4位です。
ただしクラス1位との差は0秒201。3位とは0秒004しかありません。上位4台が0秒2の中に入る接戦でした。
R3クラスの歴代ベストは1号機で出した48秒840のままです。そこは守り切りました。
この記事でわかること
- 気温25.7度でシバタイヤR31 200Rがどこまで効くか
- 練習全12本とタイムアタック2本の実測タイム
- 温感200kPaと180kPaで、タイムがどう変わったか
- 新品RE-71RZ勢7台との、同条件での比較
- 前日にやった車高の再調整とトー調整の実数
当日の天候と気温
会場は泉大津フェニックスの多目的広場です。朝から終日、雲ひとつない快晴でした。

気象庁の堺アメダスによる実測値を出します。車載の外気温計は高めに出ます。
| 時刻 | 気温 | 湿度 | 走行 |
|---|---|---|---|
| 9時 | 20.6度 | 69% | 1枠目の直前 |
| 12時 | 24.4度 | 34% | 3枠目 |
| 14時 | 25.7度 | 28% | タイムアタック |

湿度が28%まで下がりました。実際この日の空気密度は1.1911kg/m3です。過去6戦でいちばん濃い空気でした。
ただしジムカーナの最高速は90km/h前後です。この速度域なら、空気密度はタイムにほとんど効きません。むしろ効くのは気温と路面温度のほうです。
高速コースだと話が変わります。セントラルサーキットの実測では、空気密度がタイムに直結していました。
懸念していたのは、秋の気温でした
シバタイヤの柴田社長は、R31 200Rについてこう書いています。寒い日はツルツルになる、と。暖かい時期に本領を発揮するタイヤです。
前回の舞ジム81は9月12日でした。そのときのタイムアタックは気温31.6度。そこで48秒882が出ています。
今回は25.7度です。5.9度も低い。1本目から熱が入らないのではないか。そこが最大の懸念でした。
2つの作戦を検討しました
そこで熱を無理やり入れる方法を2つ考えました。
- 助手席に体重80kgの友人を乗せ、荷重を増やして発熱させる
- タイムアタック1本目を捨て、コースを遠回りしてタイヤを温める
ただし、どちらも結局やめました。練習枠で試したからです。何もしなくても2本目には熱が入ると分かりました。
遠回りすると、コース外のタイヤカスを拾います。そのリスクのほうが大きいと考えました。
前日にやった車高とトーの再調整
MAQsのスプリングを入れてから、しばらく走りました。バネが馴染んできた頃合いです。そこで4輪の車高をそろえ直しました。

| 位置 | 調整前 | 調整後 |
|---|---|---|
| 左フロント | 514mm | 522mm |
| 右フロント | 519mm | 522mm |
| 左リア | 528mm | 521mm |
| 右リア | 524mm | 521mm |
フロントは左右とも522mm、リアは左右とも521mmになりました。左フロントがいちばん大きく動いています。
メモの括弧内はレバー比1.47で補正した計算値です。ブラケットを10mm動かすと、車高は6.8mm動きます。
ところで車高を動かすと、トーが必ず狂います。そのため調整後にトーをゼロへ戻しました。手順はDIYアライメントの記事に書いたとおりです。
キャンバーの確認には、マグネット式のデジタル角度計を使っています。安価ですが0.1度まで読めます。
当日の車両セットアップ
TSタカタサーキットでフィーリングが良かった仕様を、そのまま持ち込みました。
| 項目 | 設定 |
|---|---|
| フロントスプリング | MAQs 12kg/mm |
| リアスプリング | MAQs 8kg/mm |
| リアスタビライザー | 装着 |
| 減衰力 | 前後フルハード |
| タイヤ | シバタイヤR31 200R 205/50R15を4本 |
| 空気圧 | 温感200kPaで固定 |
| ホイール | ENKEI RPF1RS 15インチ8.0J +28 |
フロント12kg、リア8kgの組み合わせです。市販のセット売りではなく、前後で別々に選びました。
このバネを受け止めているのがTEINのMONO SPORTです。全長調整式なのでバネレートを変えても車高を作り直せます。
リアスタビは舞ジム81で効果を確認しました。装着したほうが明確に速い。今回も入れたままです。
朝一番のシバタイヤR31 200Rの状態
走る前に4本とも撮りました。R31 200Rはもともと溝が浅い設計です。前回の走行ぶんも乗っています。




空気圧は冷間から作ります。走行後に温感200kPaへ着地するよう、朝のうちに逆算しておきました。
朝のパドックと参加車両




今回の参加は30台です。R3クラスは9台でした。

ホイールはENKEIのRPF1RSです。15インチ8.0Jに205をはめています。
ナットはクロモリの貫通タイプです。毎回110N・mで締め直します。
締め付けにはプリセット型のトルクレンチを使います。感覚で締めると左右でばらつきます。
シバタイヤR31 200Rの練習走行12本
Dグループなので、1枠目は9時50分からです。15分枠を4本もらえます。
1枠目 9時50分 気温21度前後
| 本数 | タイム |
|---|---|
| 1本目 | 50秒748 |
| 2本目 | 48秒924 |
| 3本目 | 48秒848 |
ところが、いきなり48秒848が出ました。気温は21度です。この時点で懸念はほぼ消えました。
1本目の50秒748から、2本目で1秒824も縮んでいます。シバタイヤR31 200Rは1本目では効きません。2本目から別物になります。
2枠目 11時05分 気温23.5度
| 本数 | タイム |
|---|---|
| 1本目 | 1分12秒272 |
| 2本目 | 49秒483 |
| 3本目 | 48秒958 |
1本目の1分12秒272は、わざとコースを外して走ったものです。タイヤ温めのテストでした。
そのあと空気圧を温感180kPaへ下げてみました。結果は48秒958です。1枠目の48秒848より0秒110遅い。
接地面積を稼ぐつもりが、逆に裏目へ出ました。この車とこのタイヤでは、温感200kPaのほうが速いと判断しています。
3枠目 12時20分 気温24.4度
| 本数 | タイム |
|---|---|
| 1本目 | 1分14秒615 |
| 2本目 | 49秒271 |
| 3本目 | 48秒980 |
まず空気圧を200kPaへ戻しました。1本目はまたタイヤ温めのテストです。
遠回りして熱を入れても、2本目は49秒271でした。劇的には効いていません。この枠で温めテストは打ち切りました。
4枠目 13時35分 気温25.1度
ただしこの枠はビデオを撮り忘れました。なぜならヒライ家の三男さんと、同じND5で乗り比べをしていたからです。
それでも3本目に48秒8台が出たことは記憶しています。空気圧は温感200kPaのままでした。
タイムはデジスパイスで取っています。GPSログなので、区間ごとの速度まで後から見返せます。
ヒライ家の恒例行事が始まりました
タイムアタックの前に、毎回これが始まります。ヒライ家によるタイヤの手入れです。


まずタイヤカスを落とし、本番だけのために仕上げてきます。ここをやるかやらないかで本番の落ち幅が変わります。
この手入れをしたお父さん、長男、三男の3名に負けました。やられた、というのが正直な感想です。
ところでR3クラス9台のうち7台がRE-71RZでした。しかし前回の9月は、上位がシバタイヤ一色だったのです。
理由はシバタイヤの人気サイズが長期欠品しているからです。買えないので、国産の新品へ戻った方が多いのだと思います。
R1クラスの最速はA052でした。クラスが違うので直接は比べられません。
タイムアタック本番は49秒344
スタートは14時20分です。気温25.7度、湿度28%。この日いちばん暖かい時間帯でした。

ところが車載の外気温計は29度を表示していました。3.3度も高い。なぜならセンサーがバンパー裏にあり、路面の輻射を拾うからです。
| 本数 | タイム | 練習ベストとの差 |
|---|---|---|
| 1本目 | 49秒514 | 0秒666落ち |
| 2本目 | 49秒344 | 0秒496落ち |
1コーナーでアクセルを開け切れていません。シバタイヤR31 200Rは、ここで我慢が要ります。
練習ベストは48秒848です。しかし本番では0秒496落としました。
前回の舞ジム81では練習48秒415に対して本番48秒882。落ち幅は0秒467でした。ほぼ同じです。
結果として2戦続けて0秒5前後の落ち幅になりました。偶然ではなく、構造的なものだと思っています。
この問題に初めてぶつかったのが舞ジム80でした。あのときの落ち幅は0秒975です。
R3クラスの全結果
| 順位 | エントリー | 1本目 | 2本目 | ベスト |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ヒライ監督 | 49.143 | 49.362 | 49.143 |
| 2 | ヒライジュニア | 49.317 | 49.589 | 49.317 |
| 3 | ヒライ | 49.805 | 49.340 | 49.340 |
| 4 | のっち | 49.514 | 49.344 | 49.344 |
| 5 | NO | 50.572 | 49.928 | 49.928 |
| 6 | tsuu | 50.149 | 50.233 | 50.149 |
| 7 | との | 51.324 | 50.916 | 50.916 |
| 8 | うっしゃん | 53.856 | 53.645 | 53.645 |
| 9 | 関谷 | 58.126 | 57.496 | 57.496 |
3位とは0秒004差でした。1000分の4秒です。
ただし注目してほしい点があります。上位4台でシバタイヤR31 200Rを履いていたのは私だけでした。中古で、何度も走ったタイヤです。
相手は新品のRE-71RZ。そこに0秒201差まで迫れました。これが今回いちばんの収穫です。
歴代ランキングは守りました
舞ジムのマイスター認定は、年間の累積ベストタイムで決まります。イベントごとの順位ではありません。
| 順位 | エントリー | ベスト |
|---|---|---|
| 1 | のっち | 48.840 |
| 2 | ヒライ監督 | 48.993 |
| 3 | ヒライジュニア | 49.262 |
| 4 | ヒライ | 49.340 |
| 5 | NO | 49.417 |
今回いちばん速かった49秒143でも、48秒840には届きませんでした。R3クラス1位は守られています。
ヒライさんだけが自己ベストを更新しました。49秒391から49秒340へ。シバタイヤからRE-71RZへ替えたのが当たっています。
舞ジム82で学んだ3つのこと
1 選んだバネレートと車高は間違っていなかった
フロント12kg、リア8kg。まずこの組み合わせを3つの場面で試しました。
- セントラルサーキットとTSタカタの高速コース
- 泉大津フェニックスのジムカーナ
- 日常の街乗り
結果として、どれも破綻しませんでした。街乗りの乗り心地は、何とか耐えられるレベルです。オールマイティーに使える脚だと言えます。
2 硬い脚でもジムカーナで48秒台は出る
ジムカーナでは柔らかい脚が有利、という考え方があります。周りのND5はもっと柔らかい設定です。
ところがその中で48秒台を4回出しました。硬い脚でも戦えます。
3 RE-71RZは無敵ではない
まず最大グリップという一点に絞ります。そこではシバタイヤR31 200RがRE-71RZと互角でした。しかも中古と新品で、です。
ただし1本目から効くかどうかは別です。そこはRE-71RZに分があります。だから2本勝負のタイムアタックでは、これが順位を分けました。
ちなみに歴代1位の48秒840は185幅のR23で出しました。細いタイヤのほうが速かった実例です。
国産で比較対象になるのがZ3です。ウェットも含めるなら、こちらのほうが扱いやすいと感じています。
走り終わったシバタイヤR31 200Rの状態
1日走ったあとの状態です。もともと浅溝ですが、まだ使えます。

この4本は、真冬のセントラルサーキットでフロント専用に使う予定です。狙うのは1分31秒台。

一方こちらはR23 200Rの225幅です。深溝なので残量に余裕があります。同じく真冬のセントラルで、リア専用にします。
前後で銘柄とサイズを変える構成です。舞ジム81でも同じやり方で結果が出ました。
保管はステンレスのラックです。縦置きにすると変形しません。
カバーをかけると紫外線を防げます。屋外保管なら必須です。
タイヤ交換は手組みでやっています
走行会の前日にタイヤを替えられるのは、自分で組めるからです。つまりショップの予約待ちがありません。
ただしローダウン車なので、低床のガレージジャッキが要ります。2.5tのデュアルポンプ式を使っています。
ジャッキアップしたらリジッドラックに預けます。なぜならジャッキだけで下にもぐるのは危険だからです。
ナットの脱着はインパクトレンチです。実際、4本交換なら20本のナットを回します。だから手回しだと終わりません。
ブレーキまわりの準備
ジムカーナは48秒の中で何度もフルブレーキを使います。そのためパッドの残量は毎回見ます。
現在はプロジェクトミューのRACING-N+です。実際、街乗りでも鳴きにくく、サーキットでも使えます。
一方、WinmaXのMC3も候補でした。こちらは初期制動が立つタイプです。
街乗り中心ならDIXCELのESで十分です。ダストが少なく、ホイールが汚れません。
キャリパーまわりの清掃にはブレーキクリーナーを使います。実際、箱買いが結局いちばん安いです。
パッド交換時はピストンツールがあると早いです。マイナスドライバーでこじるとブーツを傷めます。
駆動系は機械式LSDです
ジムカーナで機械式LSDを外す選択肢はありません。実際、立ち上がりがまったく変わります。
CUSCOのtype-RS Spec-Fを自分で組みました。つまり工賃7万円ぶんを浮かせています。
なおLSDオイルは20Lのペール缶で買っています。交換サイクルが短いので、小缶だと割高になります。
エンジンマウントも強化品です。2,236g重くなりましたが、逆に0秒198速くなりました。
次は舞ジム83、そして最後のコース
次回は2026年12月12日の舞ジム83です。このコースは、その回をもって終了すると聞いています。
つまり2024年度コースで積み上げた記録は、そこで確定します。R3クラス1位のまま終われるかどうか。
ただし次回はR3ではなくR5クラスで出ます。狙うのは自己ベスト51秒873の更新です。
タイヤはナンカンのNS-2 205/50R15。つまりハイグリップではない、普通のスポーツラジアルで挑みます。
1本あたりが安く、街乗りにもそのまま使えます。コスト面でも悪くない選択肢です。
速いタイヤで速く走るのは当たり前です。むしろ遅いタイヤでどこまで詰められるかのほうが、記録として面白いと思っています。
よくある質問
シバタイヤR31 200Rは何度くらいから効きますか
気温21度の1枠目でも、2本目には48秒924が出ました。つまり気温よりも、走って熱を入れたかどうかが効きます。
ただし1本目は明確に遅い。実際、1秒8ほど落ちます。なおこの性質は気温に関係なく出ました。
空気圧は何kPaがいいですか
この車とこのタイヤでは温感200kPaでした。実際、180kPaへ下げたら0秒110遅くなっています。
ただし同じ日の同じ枠で比べたわけではありません。だから参考値として見てください。
中古のシバタイヤでも新品のRE-71RZと戦えますか
最大グリップでは戦えました。実際、クラス1位との差は0秒201です。
ただし1本目から踏めるかどうかでは負けています。つまり練習枠が多い日なら互角、2本勝負なら不利です。
なぜ本番で0秒5も落ちるのですか
まず練習4枠で12本走ります。そして30分空けてタイムアタックに入るので、タイヤが冷えます。
しかも摩耗も進んでいます。つまりヒライ家がタイヤを手入れしてくるのは、ここに効かせるためです。
幌は開けたまま走るのですか
毎回オープンで走っています。なおジムカーナの最高速は90km/h前後です。
つまりこの速度域なら、空気抵抗の差は0秒1程度です。だから視界のほうを優先しています。
まとめ
舞ジム82の結論です。
- 練習ベスト48秒848、本番49秒344、R3クラス4位
- 気温25.7度でも、使い込んだシバタイヤR31 200Rは48秒台に入った
- 新品RE-71RZ勢との差は0秒201
- 温感200kPaが正解、180kPaは0秒110遅い
- R3クラス歴代1位の48秒840は守り切った
つまり真夏でなくても、熱さえ入ればシバタイヤR31 200Rは戦えます。これが今回いちばん言いたいことです。
競技用のタイヤとホイールをセットで探す場合です。品揃えの多い専門店が結局いちばん早い。
次に読んでほしい記事
- 舞洲ジムカーナ81|前後異形48秒882でブラック認定(前回の舞ジム。同じコースで31.6度のときの記録です)
- シバタイヤR31とR31Zの違い|中古でR23より0.7秒速い理由(今回履いたタイヤの素性を書いています)
- MAQsのバネレート選び|フロント12kgとリア8kgにした理由(今回のセットアップの出発点です)
- 舞洲ジムカーナで練習48秒4→本番49秒375|0.975秒の正体(本番で落ちる問題に初めてぶつかった回です)
- アライメントとキャンバー調整をDIY|左右差0.06°の全手順(前日にやったトー調整の手順です)
- ナンカンNS-2Rの寿命は10000km|1km2.75円の実測(次回の舞ジム83で使う系統のタイヤです)

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