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TEIN MONO SPORTを入れました。その結果、セントラルのベストが0.698秒縮みます。1分33秒055から、1分32秒357です。
しかも、街乗りの快適性はほぼ維持。つまり「速さと快適性を両立したいND5乗り」に最適の一本です。
そして最初に、よくある誤解を1つ潰します。「社外車高調は重くなる」は、実測では成立しませんでした。
さらに車高調を入れると、その日から困ることが1つあります。先に書いておきますので、装着前に読んでおいてください。

この記事でわかること
- 装着前後のタイム比較(▲0.698秒)と、その条件
- 🔴 実測重量9.0kg|純正+ダウンサスとの差はわずか0.1kg
- 🔴 なぜ純正足では「役不足」になったのか
- トラクション改善と「早く踏める」感覚の正体
- 減衰設定(F:0段戻し・R:3段戻し)を選んだ理由
- 車高を下げると純正ジャッキが入らなくなる問題
- 🔴 全長調整式は「資産」|2号機へセッティングごと移植
- MONO RACINGとの比較・選び方
🔴 なぜ純正足が「役不足」になったのか
そもそも、最初から車高調を狙っていたわけではありません。
ダウンサス+純正ダンパーで、十分だと思っていました。ところが、車のほうが先に進んでしまいました。
- 機械式LSDの導入
- 強化エンジンマウント
- デフマウントカラー
- フロントキャンバー増し
🔴 トラクションが上がりすぎて、純正ダンパーが受け止めきれなくなったのです。
つまり急遽の導入でした。「速くしたいから車高調」ではありません。「他が良くなったから足が足りない」という順番です。
ℹ️ デフマウントカラーは、わずか+143gで▲0.198秒でした。
💡 そしてエンジンマウントも、同時に強化しています。
ℹ️ 詳細は機械式LSDレビューとマウント交換の記事へ。
MONO RACINGではなく、SPORTを選んだ理由
選定時に、上位のMONO RACINGも検討しました。
⚠️ ただしレートが2倍です。街乗りには硬すぎると判断しました。
🔴 実測9.0kg|「車高調は重くなる」は本当か
社外車高調に替えると重量増になる、という情報があります。
そこで、自分で測りました。


| 足回り | 実測(F+R各1本) |
|---|---|
| 純正ダンパー+RS★Rダウンサス | 8.9kg |
| TEIN MONO SPORT | 9.0kg |
| 差 | +0.1kg |
✅ 重量増は、わずか0.1kgでした。つまり「社外車高調は重くなる」は、少なくともこの組み合わせでは成立しません。
💡 しかもここはバネ下です。0.1kgなら、無視できる範囲です。
ℹ️ 重量を語るなら、自分で測るのが確実です。カタログ値と実測は、よくズレます。
ℹ️ 軽量化側の実測はND5の軽量化記録にまとめました。
TEIN MONO SPORTのスペック
| 品番 | GSMD0-71SS3 |
| スプリングレート(F) | 7kg/mm |
| スプリングレート(R) | 5kg/mm |
| 減衰力調整 | 16段 |
| 筆者の設定(F) | 0段戻し(フルハード) |
| 筆者の設定(R) | 3段戻し |
| 実測重量 | 2本で9.0kg |
| 購入価格 | 約130,000円(購入当時) |
| 現在の実勢価格 | 約150,000円 |
全長調整式で、車高とプリロードを独立して決められます。1号機で装着し、全損後は回収して2号機へ移植。いまも現役です。
ℹ️ 詳細スペックはTEIN公式サイトでも確認できます。

車高調装着前後のタイム比較
| 日付 | 足回り | タイム | 前回比 |
|---|---|---|---|
| 2025/3/20 | RS★Rダウンサス+純正ダンパー | 1:33.055 | — |
| 2025/10/25 | TEIN MONO SPORT | 1:32.357 | ▲0.698秒 |
| 2025/12/27 | 同上+マフラー・アライメント最終調整 | 1:32.001 | ▲0.356秒 |
車高調の導入で、0.698秒縮みました。セントラル全9セッションのうち、切り分けて比較できた数少ない回のひとつです。
この0.698秒には、条件があります
正直に書きます。この2回の間に変わったのは、車高調だけではありません。
| 項目 | 2025/3/20 | 2025/10/25 |
|---|---|---|
| 足回り | ダウンサス | TEIN MONO SPORT |
| リアスタビ | あり | 撤去 |
| タイヤ | シバR31 200R 195/50R15 | シバR23 200R 185/55R15 |
⚠️ 0.698秒のうち、どこまでが車高調の分かは切り分けられません。「車高調だけで0.7秒」とは言えません。
それでも、体感として最も大きかったのは足回りです。数字を盛らずに書けるのは、ここまでです。
ℹ️ リアスタビは撤去しましたが、効かせる方向の選択肢もあります。
⚠️ そして体感はあてになりません。だから私は毎回タイムを残しています。
装着してわかった3つの変化
1. トラクションが劇的に上がった
ダウンサス+純正ダンパーと比べます。すると出口でアクセルを踏むタイミングが、早くなりました。
リアが粘り、「もう少し早く踏める」感覚が生まれます。
✅ 「固くしたから速い」のではありません。ロールが抑制されて、タイヤが地面に当たり続けることが本質です。
2. ライン精度が上がった
車の動きが予測しやすくなり、早めの操作が可能になります。そして同じラインを、繰り返し再現できるようになりました。
この積み重ねが、タイムに出ます。
3. 街乗りの快適性はほぼ維持
16段調整の恩恵です。街乗り時は数段戻すだけで、乗り心地が大きく改善します。
つまり「街乗りがガタガタ」という車高調あるあるが起きません。
減衰設定を選んだ理由
筆者の設定は、F:0段戻し(フルハード)・R:3段戻しです。
| 設定 | 理由 | |
|---|---|---|
| フロント | 0段戻し | 入口のロールを抑えてトラクションを最大化 |
| リア | 3段戻し | フルハードだと跳ねてトラクションが抜ける |
街乗り時は、前後とも数段戻せば快適です。そして正立式なので、減衰調整も楽に行えます。
車高設定について
| フロント | リア | |
|---|---|---|
| TEINの基準設定 | 約40mmダウン | 約35mmダウン |
| 筆者の設定 | 約30mmダウン | 約25mmダウン |
基準より、10mmほど高めに振っています。この車高で、RPF1RS 8J+28が干渉なく装着できました。
💡 ダウンサスの「前下がり」も直りました
これは、地味に効いた変化です。
⚠️ ダウンサスでは、フロント下がり・リア上がりの姿勢になっていました。つまり前後で落ち幅が揃いません。
✅ 全長調整式なら、前後を独立して決められます。だから前後とも同じ車高に揃えられました。

💡 見た目だけの話ではありません。前後の姿勢が揃うと、荷重移動が素直になります。
🔴 車高を下げた日から、ジャッキが入りません
先に書いておくと言った件です。車高調を入れると、それまで使っていたジャッキが入らなくなります。
| 状況 | ジャッキアップ |
|---|---|
| 純正車高 | ✅ 一般的なジャッキで入る |
| 30mmダウン | 🔴 最低地上高が下がり、差し込めない |
| さらに低扁平タイヤ | 🔴 もっと厳しくなる |
⚠️ これは装着してから気づいても遅い問題です。タイヤ交換も、オイル交換も、下回りの点検も、全部できなくなります。
① ガレージ用|2.5t 低床(デュアルポンプ式)
筆者が使っているのは、こちらの2.5tです。車高調の脱着は、片側だけで何度も上げ下げを繰り返します。
デュアルポンプは空上げが速いので、この往復がとにかく楽になります。
② 現地持ち込み用|2t 低床
⚠️ 走行会では、現地でブレーキパッドを換えます。サーキット用パッドは低温で効かないからです。
ところが、ガレージ据え置きの2.5tは重くて持っていけません。だから現地に持ち込むなら、軽い2tのほうが扱いやすいです。
💡 パッドの使い分けについてはブレーキパッド3種比較で詳しく書いています。
💡 車高調が約15万円。一方、ジャッキは数千円〜1万円台です。ここをケチると、15万円かけた足回りを自分で触れなくなります。
③ リジッドラックも必ず
車高調の装着作業そのものも、下回りに潜ります。ジャッキだけで潜るのは危険です。
⚠️ ラチェットタイプなら、高さの微調整ができます。
ℹ️ 暗いガレージなら、手元を照らすものがあると確実です。
💡 そしてナットの脱着は、インパクトが速いです。
🔴 ただし足回りのボルトは、必ずトルクレンチで締めてください。
④ バネを組み替えるなら、コンプレッサーも
レートを変えたくなったとき、スプリングを外す必要があります。
🔴 縮んだバネは、危険です。専用工具なしで外そうとしないでください。
ℹ️ レート変更用のスプリングは、単体でも買えます。
🔴 全長調整式は「資産」になります
この車高調は、私にとって2台目のND5への「引っ越し組」です。
前車で煮詰めたセッティングごと、そのまま新しい車体へ移植しました。

✅ MONO SPORTの価値は、まさにここにあります。
全長調整式なので、車高とプリロードを独立して設定できる。つまり煮詰めた仕様を、数値として持ち運べるのです。
移植当日、前車と同じ車高・同じ減衰から即スタートできました。
くたびれた純正との差は「別の車」
2号機は、純正サスがくたびれた状態でした。
装着後の変化は、劇的です。フワフワした不安感が消えて、接地感が明確になりました。
ワインディングの試走で「全く別の車」と感じたのは、この車高調の仕事が大きいです。
💡 中古で買ったND5なら、ここが一番伸びしろです。10年落ちの純正ダンパーは、もう抜けています。
ℹ️ 中古購入直後にやるべきことは初期整備6項目にまとめました。
💡 そして剛性が上がると、足回りがさらに仕事をします。
🔴 装着後はアライメント調整が必須
ここは、正直な注意点として書いておきます。
⚠️ キャンバー・キャスター・トーが全部変わります。つまり「付けて終わり」だと、性能の半分も出ません。
| 方法 | 1回あたり | 車高を触るたびに |
|---|---|---|
| ショップに依頼 | 約30,000円 | その都度発生 |
| ゲージを買ってDIY | 0円 | 0円 |
全長調整式の車高調は、あとから何度も車高を変えられるのが利点です。ところが、変えるたびにアライメントが狂います。
つまりショップに毎回出していては、その利点が使えません。
筆者はメープルA-1ゲージで、翌日にDIY調整しました。1G状態のまま測れるので、ジャッキを下ろして測り直す手間がありません。
ℹ️ キャンバー角も、同時に見ておくと確実です。
💡 ここまでを1セットの作業として、予算と時間を確保してください。手順はDIYアライメントの記事で公開中です。
車高調が入ると、ホイールの選択肢が広がる
もう1つ、車高調のメリットがあります。純正車高では履けなかったホイールが、履けるようになります。
| 条件 | RPF1RS 8J+28 |
|---|---|
| 純正車高 | ❌ フェンダーからはみ出す |
| 車高調+キャンバー調整 | ✅ 干渉なしで装着可能 |
筆者が組んだのはENKEI RPF1RS 15×8.0J+28です。純正6.9kgに対して実測5.4kg。つまり4本で6.0kgのバネ下軽量化です。
⚠️ ナットは座面形状を必ず確認してください。純正ナットが使えるとは限りません。
ℹ️ 装着条件は8J+28の装着条件まとめをご覧ください。
💡 そして足が決まると、タイヤの差がそのまま出るようになります。
ℹ️ 冬や朝イチが多いなら、低温に強い銘柄が安心です。
⚠️ 比べるなら、空気圧も揃えてください。10kPaで曲がり方が変わります。
TEIN MONO RACINGとの比較
| 項目 | MONO SPORT | MONO RACING |
|---|---|---|
| レート(F) | 7kg/mm | 14kg/mm |
| レート(R) | 5kg/mm | 10kg/mm |
| 街乗り快適性 | ○ | △ |
| サーキット性能 | ○ | ◎ |
| 価格 | 約150,000円 | 約170,000円 |
RACINGは、レートがちょうど2倍です。だから街乗りでは、硬さが気になります。
つまり日常兼用なら、MONO SPORTを強くおすすめします。
メリット・デメリット
- ✅ セントラルで▲0.698秒
- ✅ 実測9.0kg。純正+ダウンサスとの差はわずか0.1kg
- ✅ 16段調整で街乗りの快適性を維持
- ✅ 全長調整式で、セッティングごと別車両へ移植できる
- ✅ 8J+28などのホイールが履けるようになる
- ⚠️ 価格 約15万円。そして装着後にアライメント調整が必要
- 🔴 低床ジャッキが別途必要になる
走行性能面のデメリットは、ほぼありません。価格と、周辺装備がいくつか必要になることがネックです。
⚠️ 走る前に、保険を確認してください
車高調を入れる段階なら、サーキットを走る方がほとんどだと思います。
多くの自動車保険は、競技やそのための走行を免責としています。つまりコース上で壊しても、車両保険は出ません。
⚠️ しかも社外パーツは、基本的に補償の対象外です。15万円の車高調も、戻ってきません。
私の任意保険は年34,570円です。契約内容はロードスターの任意保険の記事で公開しました。
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こんな人に向いている・向いていない
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| タイムを縮めたい | とにかく安く済ませたい |
| 街乗りの快適性も欲しい | 見た目だけ下げたい |
| 8J+28などのホイールを履きたい | サーキット専用で快適性は不要 |
| 長く乗る・乗り換えても使いたい | 自分で下回りを触る気がない |
よくある質問
Q. 車高調で本当にタイムは縮まる?
縮まります。セントラルで1分33秒055から1分32秒357へ、0.698秒短縮しました。ロール抑制でタイヤが路面に当たり続けるからです。
Q. 車高調にすると重くなる?
実測では、ほぼ変わりませんでした。純正ダンパー+RS★Rダウンサスが8.9kgです。そしてTEIN MONO SPORTが9.0kg。差はわずか0.1kgでした。「社外車高調は重くなる」という情報は、この組み合わせでは成立しません。
Q. 0.698秒は車高調だけの効果?
いいえ。この2回の間に、リアスタビ撤去とタイヤ変更も入っています。車高調だけで0.698秒とは言えません。体感として最も大きかったのは足回りですが、数字で切り分けることはできていません。
Q. 街乗りの乗り心地は犠牲になる?
MONO SPORTなら、ほぼ犠牲になりません。16段調整で数段戻せば、日常も快適です。
Q. 車高調を入れたら、ジャッキはどうなる?
入らなくなる可能性が高いです。30mmダウンすると、一般的なジャッキでは差し込めません。ローダウン対応の低床タイプへ買い替えが必要になります。車高調と同時に用意してください。
Q. 全長調整式の利点は?
車高とプリロードを独立して設定できることです。つまり煮詰めた仕様を数値として持ち運べます。筆者は1号機で煮詰めたセッティングを、そのまま2号機へ移植しました。移植当日から、同じ車高・同じ減衰でスタートできています。
Q. 装着後に必要な作業は?
アライメント調整が必須です。キャンバー・キャスター・トーが全部変わります。ショップ依頼で1回30,000円が目安。全長調整式は何度でも車高を変えられます。だからゲージを買ってDIYに切り替えるほうが、結果的に安く済みます。
Q. 事故に遭っても使える?
筆者の1号機は、2026年3月に全損しました。それでもこの車高調は回収して、2号機へ移植しています。いまも現役です。作業は足回り全交換の記事をご覧ください。
まとめ|速さと快適性を両立する車高調
TEIN MONO SPORTは、両立派に最適な車高調です。セントラルで0.698秒の短縮を経験しました。
- セントラル 1分33秒055 → 1分32秒357(▲0.698秒)
- ただしリアスタビ撤去とタイヤ変更も同時。切り分けはできていない
- 🔴 実測9.0kg。純正+ダウンサスとの差はわずか0.1kg
- 🔴 導入理由は「速くしたい」ではなく「足が足りなくなった」
- 減衰はF:0段戻し/R:3段戻し。街乗りは数段戻す
- 車高はF約30mm/R約25mmダウン。前後の姿勢も揃えられる
- 低床ジャッキとアライメントゲージが、実質セットで必要
- 🔴 全長調整式は「資産」。乗り換えても持っていける
日常とサーキットを両立したい方に、自信を持っておすすめします。
【追記】その後、事故で1号機を失いました。それでもこの車高調は回収して、2号機へ移植。今も現役です。経緯は足回り全交換の記事をご覧ください。
💡 その後、バネをF12kg/R8kgへ変更しました。TSタカタでの実測はバネレート変更の記事で公開しています。


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