「LSDを入れたのに、なぜか立ち上がりで踏み切れない。」
その原因の一つがエンジンマウント・デフマウントの「たわみ」です。機械式LSDを導入すると駆動力が強く路面に伝わる分、マウントの動きがボトルネックとして浮き上がってきます。
この記事では、CUSCOエンジンマウント+デフマウントカラーを交換してセントラルサーキット1分33秒755→1分33秒557(▲0.198秒)を達成した筆者が、効果・振動・費用を実体験ベースで解説します。
結論:LSD導入後は「ほぼ必須」のチューニングです。ただし振動増加というトレードオフは覚悟してください。

この記事でわかること
✅ エンジンマウント・デフマウントを交換しないと何が起きるか
✅ CUSCOエンジンマウント・デフマウントカラーの実際の効果
✅ シフトフィーリング・トラクション・振動への具体的な影響
✅ サーキットでのタイム変化(装着前後の実測値)
✅ 交換費用・作業難易度・向いている人
交換しないとどうなるか
なお、純正マウントは振動低減を優先した柔らかい設計です。街乗りでは快適ですが、サーキット走行では以下の問題が出てきます。
| 症状 | 原因 |
|---|---|
| シフト操作が曖昧になる | エンジンの揺れがシフトに伝わる |
| 立ち上がりでトラクションが抜ける | デフの動きが抑えられていない |
| アクセルON/OFFで駆動系が揺れる | マウントのたわみが動きを吸収してしまう |
特に機械式LSDを導入した後はこの問題が顕著になります。LSDが強い駆動力を路面に伝えようとしても、マウントがたわんでしまいその力を逃がしてしまうからです。LSDの性能を最大限引き出すために、マウント交換はセットで考えるべきチューニングです。
🔗 機械式LSDの効果と選び方は →【ND5ロードスターに機械式LSDは必要?CUSCO装着レビュー】
交換したパーツ
CUSCOエンジンマウント
純正マウントはゴム部分が多い柔らかい構造ですが、CUSCOのエンジンマウントはゴム部分が極端に少なく、エンジンの動きを直接的に抑える設計です。また、シフトフィーリングとトラクションの両方に効きます。

👉 6MT車専用です。購入前にグレード確認をおすすめします。
⚠️ 装着後はアイドリング振動が増加します。街乗りメインの方・同乗者がいる方は事前にご確認ください。また、取り付けにはエンジンをジャッキアップして支える作業が必要なため、自信がない場合はショップへの依頼を推奨します。
CUSCOデフマウントカラー
純正のデフマウントブッシュの動きを規制する部品で、実質的にリジッド化です。また、デフそのものを交換するわけではなく、既存のブッシュに差し込む形で装着するため、エンジンマウントより作業負荷は低いです。
つまり、立ち上がりのトラクション安定に直結するパーツで、つまり、LSDの効きをしっかり路面に伝えるために欠かせません。

👉 取り付けはリアクロスメンバーを約20mm落とす作業が必要です。エンジンマウントと同時交換がお得です(工賃まとめて節約可能)。
⚠️ カラー装着後はデフの動きが規制されるため、低速でのUターン・車庫入れ時に若干の違和感が出る場合があります。また、リジッドラックが必要な作業のため、安全装備を必ず整えた上で作業してください。
費用の概算
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| CUSCOエンジンマウント | 約30,000円 |
| CUSCOデフマウントカラー | 約10,000円 |
| 取り付け工賃 | 約30,000円 |
| 合計 | 約70,000円 |
また、LSD(約18万円)と比べると比較的リーズナブルで、LSDの性能を引き出すための投資として考えると費用対効果は非常に高いです。
交換作業の難易度
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作業時間 | 約4時間 |
| 難易度 | ★★★☆☆ |
まず、エンジンマウントはガレージジャッキでエンジンを支えながら交換します。エンジンをしっかり固定して作業すれば、それほど難しい作業ではありません。
次に、デフマウントカラーはリアクロスメンバー取り付けボルト4本を緩めて20mm程度落とさないとカラーを入れるスペースが作れません。リジッドラックをしっかり設置して安全に進めれば難易度は高くありません。

ただし、DIYに慣れている方なら挑戦できるレベルですが、自信がなければショップへの依頼をおすすめします。
装着後の変化
シフトフィーリング
エンジンマウント交換後、シフトフィールが明確に「カチッ」とした感触に変わりました。また、ギアが入った感触がはっきりし、シフトミスが減り操作に自信が持てるようになります。 純正の「なんとなくギアが入った」という感覚から、「確実に入った」という感覚への変化です。
トラクション
デフマウントカラー交換後、デフの動きが抑えられることで立ち上がりのトラクションが安定します。LSDの効きをしっかり路面に伝えられるようになったのが最大の変化で、「やっとLSDが仕事をしている」と感じられるようになります。
振動
正直に書きます。また、アイドリング振動が信号待ちで明確にわかるレベルで増えます。 車内への振動伝達も増え、長距離は疲れやすくなります。家族や同乗者から不満が出る可能性もあります。これはトレードオフとして覚悟が必要です。
サーキットでのタイム変化
| タイム | |
|---|---|
| 交換前ベスト | 1:33.755 |
| 交換後ベスト | 1:33.557(▲0.198) |
セッティング変更だけで0.2秒の短縮は非常に大きいです。また、数値以上に体感の変化が大きく、「踏める安心感」が明確に向上しました。コーナー出口でアクセルを踏み込んだときの車の応答がダイレクトになった感覚です。
こんな人におすすめ
✅ 向いている人 機械式LSD導入済みの方、シフトの曖昧さが気になっている方、立ち上がりでもっと踏みたい方に向いています。
❌ 向いていない人 一方、街乗りメインで振動を気にする方、同乗者の快適性を重視する方、長距離ドライブが多い方には向いていません。
まとめ
エンジンマウント・デフマウントカラー交換は、LSD導入後の「最後の詰め」として非常に効果的なチューニングです。
シフトフィール・トラクション・ドライビングインフォメーションの3点が同時に改善され、LSDの性能を最大限引き出せるようになります。ただし、振動増加というデメリットは確実にありますが、サーキット走行を優先する方にとっては価値の高い投資です。
ここまで足回り・剛性・LSD・マウントと整えることで、ようやくタイヤ性能を最大限引き出せる状態になります。
CUSCOエンジンマウント
👉 6MT車専用。LSD導入済みの方は同時交換がおすすめです。
⚠️ 振動増加のトレードオフあり。サーキット走行優先の方向け。
CUSCOデフマウントカラー
👉 エンジンマウントと同時交換で工賃を節約できます。LSD装着車には特に効果的です。
⚠️ 取り付けにはリアクロスメンバーを落とす作業が必要。
この記事で紹介したパーツ一覧
エンジンマウントとデフマウントカラーは2点セットで交換するのが最もコスパが高い方法です。工賃をまとめることで費用を節約できます。
CUSCOエンジンマウント(ND5RC 6MT用)
👉 6MT専用。シフトフィールの改善とトラクション向上に効果的。
💡 楽天マラソン期間中の購入でポイント還元を活用できます。
CUSCOデフマウントカラー(ND5RC用)
👉 LSDの効きを路面に最大限伝えるための必須パーツ。エンジンマウントと同時交換がお得。
⚠️ 取り付けにはリアクロスメンバーを落とす作業が必要なため、ショップへの依頼を推奨します。
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🏎️ このエンジンマウント交換を含む全チューニングでセントラルサーキット1分32秒001を達成した全記録 →【ND5ロードスター セントラルサーキット タイム|ノーマルから1分32秒001達成の全チューニング・セッティング記録】
🔧 エンジンマウント交換と合わせて施工したLSD搭載+油脂類全交換6時間の全作業記録 →【修復歴あり2号機を完全リフレッシュ|機械式LSD搭載+油脂類全交換の6時間全作業記録】


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