ND5ロードスターのナンカンNS-2にプラスタッピングネジが深く刺さり、パンクが発生しました。例えば長距離ドライブの帰り道で異音に気づいたとき、JAFを呼ぶか自走帰宅か、判断に迷う場面です。今回は何とか自走で帰宅し、翌日にBAL パワーバルカシールキット(No.831)で自宅セルフ修理を行いました。
なお、このパンク修理キットは20年以上愛用しているプロ仕様で、修理後もサーキット走行を継続できます。つまり、タイヤを買い替えずに済む実績ある方法です。本記事では、ND5ロードスターのパンク修理を写真14枚を交えて全手順公開します。
パンクの発症と自走帰宅
昨日、ND5でドライブ中に右リアからタイヤの回転数に比例してカチカチと音が聞こえる異常を感じました。例えば信号停車から発進すると、速度に同期したリズムで音が鳴る、典型的な「異物刺さり」の症状です。
そこで停車してタイヤを目視確認すると、案の定プラスタッピングネジが深く刺さっています。とはいえ、エアー漏れは比較的緩やかで、走行に大きな問題は出ていませんでした。そのため、JAFを呼ばずに慎重なペースで自走帰宅を選択。結果として、無事に自宅まで戻ることができました。
もっとも、これはあくまで「ネジが刺さったままエアー漏れが緩やかだったから」できた判断です。明らかにエアー圧が低下している場合は、無理せずロードサービスを呼ぶのが安全です。
修理対象タイヤ:ナンカン NS-2 205/50R15(15年以上愛用)
今回パンクしたのは、ナンカン NS-2 205/50R15 です。NS-2は私が15年以上愛用しているセカンドラジアルタイヤで、過去には舞洲ジムカーナのR5クラスでレッドマイスターを獲得した実績もあります。
特徴は次の3点です。
- 価格が安い:1本5,780円(購入時)。ジムカーナ用タイヤとして破格の価格
- 摩耗が遅い:セカンドラジアルとは思えないライフの長さ(トレッドウェア480)
- トータルバランスが良い:グリップは控えめだが、コントローラブルで結果として速いタイムが出る
なお、エアー圧は安定の冷間270kPa、タイヤ重量は8.6kgと軽量寄りです。
加えて、ND5ロードスターのサーキットタイヤを比較検討中の方は、以下の記事もあわせて参考にしてください。
📊 関連記事 → ND5 サーキットタイヤ比較|実測タイム最速はRE-71RZ
パンク修理の全手順(写真14枚で解説)
ステップ1:ジャッキアップ
まず、リア側をガレージジャッキでジャッキアップします。

ND5は車高が低いため、最低位が低くて最高位が高いジャッキが必須です。
📊 関連記事 → TEIN 車高調|ND5ロードスター2号機 足回り・ブレーキ全交換
ステップ2:タイヤ脱着
続いて、マキタの充電式インパクトレンチでホイールナットを外し、タイヤを取り外します。

使用しているのは マキタ TW300DZ(18V)。300N・mのパワーで純正ナットも一瞬で緩みます。ただし純正ナットはソケットに噛み込みやすいため、クロモリレーシングナットへの交換と併用がおすすめです。
ステップ3:異物の確認と撤去
タイヤ単体の状態を確認すると、やはり予想通りプラスタッピングネジが深く刺さっていました。

とはいえ、ネジが斜めではなく真っすぐ刺さっていたのは不幸中の幸いです。なぜなら、斜めに刺さると修理の方向性が読みにくく、シールが正しく機能しないリスクがあるからです。
プラスドライバーを回して慎重に引き抜くと、長さ約30mmのプラスタッピングネジでした。
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ステップ4:パンク修理キットの準備
続いて、BAL パワーバルカシールタイプ パンク修理キット(No.831)を準備します。

このキットは20年以上愛用しているプロ仕様で、内部からゴム圧着するパワーバルカシール方式が特徴です。例えば一般的な「外貼りパッチ」と異なり、修理後もモータースポーツ走行が可能なほど高い信頼性があります。つまり、サーキットを走り続けたい人にこそ選んでほしい修理方式です。
ステップ5:スクリューリーマーで穴を拡大
次に、スクリューリーマーをパンク穴に押し込み、回しながら穴を拡大します。

ここでしっかり穴を広げておくと、後でパワーバルカシールがスムーズに挿入できます。なお、3回以上往復させて穴を整えるのがコツです。
ステップ6:インサートニードルにシールをセット
続いて、インサートニードルにパワーバルカシールをセットし、エコセメント(接着剤)をたっぷり塗布します。
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ただし、塗布が不十分だと密着不良で再パンクの原因になるため、ここはケチらず多めに塗ります。
ステップ7:インサートニードルを押し込む
準備したインサートニードルを、回さずに真っすぐタイヤに押し込みます。

押し込み深さは、シール全体がタイヤ内部に入る根元までが目安です。もっとも、押し込みすぎてシール全体が中に落下しないよう注意してください。
ステップ8:インサートニードルを引き抜く
インサートニードルを真っすぐ引き抜くと、パワーバルカシールとエコセメントがタイヤ内部に残り、内側からパンク穴を完全密閉する仕組みです。

つまり、外側からの貼り付け修理と異なり、走行中の遠心力でも剥がれない構造になっています。
ステップ9:エアーコンプレッサーを準備
続いて、空気を充填するためエアーコンプレッサーを準備します。

使用しているのは アストロプロダクツの 25L オイルレスエアーコンプレッサー。導入から6年経った今も絶好調で、例えばタイヤのビード上げから日常的な空気入れまで、これ1台で対応できます。このツールを導入後、作業性が一気に向上します。
ステップ10:エアー圧の調整
続いて、エアーゲージで適正空気圧(私は冷間270kPa)まで調整します。
NANKANG NS-2で一番速いエア圧は冷間270kPaです。(過去15年、100本以上購入しての実績)

使っているのは アストロプロダクツのガンタイプエアゲージ。ワンタッチで脱着でき、エアの抜けが早いため、素早い圧調整が可能です。なお、押し付けタイプのゲージと違い、長時間使っても手が熱くならないのも地味に嬉しいポイント。各サーキットで設置されているエアーコンプレッサー使用時にも役立ちます👍
ステップ11:パワーバルカシールを仕上げカット
最後に、トレッド面から3mmほど残してパワーバルカシールをニッパー等でカットします。

カット後はタイヤ表面に小さな突起が残るのみ。例えば走行中に異音が出たり、何かが引っかかったりする心配は一切ありません。走行するうちにすり減っていき、自然とタイヤと一体化していきます。
修理完了!タイヤ買い替えずにまた走れます

以上で、ND5ロードスターのパンク修理は完了です。所要時間はおよそ30分。費用はキット内のシール1本分のみで、市販タイヤを買い替える場合の数万円と比べて圧倒的に安く済みます。
加えて、パワーバルカシール方式は内部から密着しているため、サーキット走行・ジムカーナ走行も継続して問題ありません。実際に過去20年以上、この方式で修理したタイヤで何度もサーキットを走ってきました。
もっとも、サイドウォールのパンクや直径6mm以上の大穴には使えません。あくまでトレッド面の小さな穴に限定の修理方法であることは覚えておいてください。
まとめ:ND5ロードスターのパンク修理ポイント
今回の作業をまとめます。
- パンク発見後、エアー漏れが緩やかであれば慎重なペースで自走帰宅可能
- BAL パワーバルカシールキット(No.831)で自宅セルフ修理が可能
- 所要時間は約30分、費用はシール1本分のみ
- 修理後もサーキット走行可能な信頼性(各地サーキットやジムカーナ、ワインディングで実証済みです)
- 適応範囲はトレッド面・直径6mm未満の穴のみ
そのため、ND5ロードスターのようにサーキット走行とストリート走行を両立する車両には、特におすすめできる修理方式です。
なお、本記事で紹介した道具一覧は以下のとおりです。
- BAL パワーバルカシールタイプ パンク修理キット(No.831)
- 低床 ローダウンジャッキ
- マキタ TW300DZ 充電式インパクトレンチ
- アストロプロダクツ 25L オイルレスエアーコンプレッサー
- アストロプロダクツ ガンタイプエアゲージ 10K
加えて、ND5ロードスターでサーキットタイヤを比較検討中の方や、足回り全交換を検討中の方は、以下の関連記事もあわせて参考にしてください。


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