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クーラント交換DIY|抜いた液の色でND5ロードスター2号機の過去がわかった【エア抜き手順】

クーラント交換で抜いた緑色の純正LLC|ND5ロードスター2号機 メンテナンス

2号機の納車から3か月、唯一残っていた油脂類交換がクーラントでした。作業時間は1時間半。ところが、これがただの交換作業では終わりませんでした。抜いた液の色が、この修復歴車の過去を教えてくれたのです。

この記事では、クーラント交換のDIY全手順と、作業中に見つけた「2号機の履歴の状況証拠」を記録します。

この記事でわかること

  • ND5のクーラント交換手順(カバー外し→排出→充填→エア抜き)
  • 抜いた液の色から分かった2号機の履歴
  • コスパ重視のクーラント選び(KYK青・20L)
  • 純正水温計の「本当の読み方」とエア抜きのコツ

準備: カバーを外す(1号機では外した記憶がない)

まず、みんカラのパーツレビューを確認すると、ND5のクーラント交換にはアンダー側のカバーを外す必要があるとのこと。ただし、1号機で交換したときは、このカバーを外した記憶がありません(笑)。まあいいか、ということで素直に外します。

ND5ロードスター2号機のクーラント交換開始
ND5ロードスター2号機のクーラント交換開始
クーラント交換のために外すND5のカバー位置
クーラント交換のために外すND5のカバー位置
 カバー取り外し完了
カバー取り外し完了

排出: 抜けたクーラントは「緑」だった

ドレンからクーラントを抜いていきます。すると、出てきた液は緑色でした。

ND5ロードスターのクーラント交換で古い液を排出
ND5ロードスターのクーラント交換で古い液を排出
排出された緑色の純正LLC
排出された緑色の純正LLC

ここで推理が始まります。マツダ車の純正LLCは緑色。つまり、この車は新車から一度もクーラントを交換していない可能性が高いのです。

実は、これは重要な状況証拠です。というのも、以前軽量化でフロントバンパーを脱着した際、フロント周りに事故の痕跡は見当たりませんでした。修復歴ありで買った2号機ですが、「フロントはノーダメージ」という見立てが、純正色のクーラントによってさらに補強されたことになります。ラジエーター交換歴があれば、液が替わっていてもおかしくないからです。

サブタンク洗浄で、さらに証拠が出た

続いて、サブタンクを外して洗浄します。

クーラント交換とあわせて実施したサブタンクの洗浄
クーラント交換とあわせて実施したサブタンクの洗浄

よく見ると、サブタンクに「2023年2月23日」の印字がありました。つまり、部品は製造時のまま。新車から未交換、フロントはノーダメージ——この可能性が、また一段高まりました。

サブタンクに残る2023年2月23日の製造印字
サブタンクに残る2023年2月23日の製造印字

修復歴ありの中古車は、こうした整備の一つひとつが「過去の調査」になります。油脂交換は、車の履歴書を読む作業でもあるのです。

新しいクーラント: KYKスーパーグレード(青・20L)

今回入れるのは、古河薬品工業(KYK)のスーパーグレードクーラント。液色は青、原液使用タイプで5年・10万km対応です。純正品と大きな性能差がないうえに安いので、20L箱でまとめ買いしました(約6,000円)。しかも、セカンドカーのZC33Sスイフトスポーツにも共用できます。

クーラント交換に使用するKYKスーパーグレードクーラント青20L
クーラント交換に使用するKYKスーパーグレードクーラント青20L
計量カップに注いだ青色のKYKクーラント
計量カップに注いだ青色のKYKクーラント

なお、あえて純正の緑ではなく青を選ぶ理由もあります。次回の交換時に「自分が入れた液かどうか」が色で一目で分かるからです。

KYK 古河薬品工業 スーパーグレードクーラント 青 20L(原液・コック付)

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充填: クーラントチャージャーで入るだけ入れる

洗浄したサブタンクを装着し、充填に移ります。使うのはアストロプロダクツのクーラントチャージャー(CF526)。ラジエーターキャップ部に大きなファンネルを固定できるので、こぼさず注げて、エア抜きの気泡も目視できる優れものです。

洗浄後のサブタンクを装着
洗浄後のサブタンクを装着
クーラント交換に使うアストロプロダクツのクーラントチャージャーCF526
クーラント交換に使うアストロプロダクツのクーラントチャージャーCF526
ラジエーター口にセットしたクーラントチャージャー
ラジエーター口にセットしたクーラントチャージャー
チャージャーに新しいクーラントを注入
チャージャーに新しいクーラントを注入

アストロプロダクツ クーラントチャージャーキット CF526

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エア抜き: 水温計の「見た目」に騙されない

エンジンをかけ、ヒーターを全開にします。ヒーターコア側にも新しいクーラントを回すためです。

エア抜きのためヒーターを全開に設定
エア抜きのためヒーターを全開に設定

ここで水温の話を1つ。純正の水温計は、ぱっと見100℃手前を指しているように見えます。しかし、実際は90℃前後です。ちなみに、ND5のサーモスタットの開弁温度は88℃(笑)。純正メーターはあえて動きを鈍く見せる設計なので、正確な水温はOBD2メーターで見るのが確実です。

100℃手前を指しているように見えるND5の純正水温計
100℃手前を指しているように見えるND5の純正水温計
OBD2メーターが示す実際の水温90℃前後
OBD2メーターが示す実際の水温90℃前後

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水温が90℃前後に達したら、アッパーホースとロアホースを手で揉んで、冷却経路に残ったエアを追い出します。チャージャーのファンネル内に気泡が上がってこなくなるまで、じっくりと。

クーラント交換のエア抜きでアッパーホースを揉む
クーラント交換のエア抜きでアッパーホースを揉む
ファンネル内の気泡を確認しながらエア抜き
ファンネル内の気泡を確認しながらエア抜き

しっかりエア抜きが完了したら、サブタンクにクーラントをMAXまで補充して作業完了です。

サブタンクへの補充を終えてクーラント交換完了
サブタンクへの補充を終えてクーラント交換完了

おまけ: 外したカバーに「答え」があった(笑)

作業後、ふと外したカバーを眺めて気づきました。ラジエーターのドレンコックにアクセスするための、サービスホールが開いているのです。つまり、本来はカバーを全部外さなくても排出できた可能性が……。1号機で「外した記憶がない」のは、これが理由かもしれません。次回からは作業性が上がりそうです。

カバーに設けられたドレンコック用サービスホール
カバーに設けられたドレンコック用サービスホール

よくある質問

Q. クーラント交換の頻度はどれくらいですか?

純正のスーパーLLCは長寿命ですが、サーキットを走るなら熱負荷が大きいため早めが安心です。今回のKYKは5年・10万km対応なので、一般的な使い方なら車検2回に1回で十分です。

Q. 色の違うクーラントを混ぜてもいいですか?

基本は避けてください。成分の相性によっては性能低下の恐れがあります。今回のように全量交換+サブタンク洗浄なら、色が変わっても問題ありません。むしろ交換履歴が色で分かるメリットがあります。

Q. エア抜きを怠るとどうなりますか?

冷却経路にエアが残ると、水温が不安定になり、最悪オーバーヒートに繋がります。ヒーター全開・ホース揉み・気泡の目視確認。この3点セットは省略しないでください。

まとめ: 油脂交換は、中古車の「履歴調査」でもある

これで2号機の油脂類交換は全て完了しました。そして今回のクーラント交換は、思わぬ収穫付きでした。緑の液、2023年2月23日の印字、バンパー裏の無傷。3つの状況証拠が揃い、「修復歴ありでもフロントはノーダメージ」という見立てがさらに濃厚になりました。

修復歴あり中古車と付き合うコツは、こうして整備のたびに証拠を集めることだと思います。安く買って、自分の手で確かめる。2号機ライフは今日も順調です。

【追記】前日の排気漏れ修理と合わせて、この週末で下回りの懸案は一掃しました。排気漏れの原因究明は→フロントパイプ交換DIYの記事をご覧ください。

📖次に読んでほしい記事: 排気漏れの原因は過去の整備ミス|フロントパイプ交換DIY初期整備の優先順位と費用|中古ND5ロードスター購入後にまずやること

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